カプリコン・1

本日の一本@有名処な映画。
『カプリコン・1』。
1977年の米英合作作品。
ジャンルはSF。でも、サスペンスのような?
ワタクシは、古き良き時代のSFは余り観てないんですが、某ツ○ヤで、面白くなかったらレンタル代返金するから! って棚で、この映画が紹介されてたので、「んじゃあ、観る」と借りてみた。
──有名な映画なので、ご存知の方も多いかと思いますが、一応粗筋。
舞台は1970年代後半、人類初の有人火星探査宇宙船カプリコン1号が打ち上げられる当日の、しかも打ち上げ数分前に、命に関わるミスが発見されちゃったからと、宇宙船を下ろされて、軍の秘密基地(笑)に連れてかれ、無事、火星に行って帰って来たって演技をしなさい、と求められちゃった宇宙飛行士さん達の話。
──うん、SFはSFだけどー……、って話ですな。
どっちかって言えば、やはり、サスペンスとかミステリとか、そういう類いになるんじゃないかな。
個人的には、面白くはあったけど、そこまでカッ飛んでる設定は正直どうだろう、と若干思った。
後、製作年が1977年と古い、ってのが、今観るには一寸不利な点かなあ。
──何でも、この映画が公開された後、俄に、アポロは月に行ってないんじゃ? って話が広まったそうで、それだけ、この映画が良く出来ていたってことなんでしょうけれども、だからって、アポロは月に行ってない、って直結するのは何故なのだろう(笑)。
個人的にワタクシ、アポロは月に行ってないってのは、都市伝説以外の何物でもないと思ってるので、何でそうなるのかと首を捻りたいのですよ。
空想やお話としては面白いけどね。

プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂

本日の一本@日本でも公開された映画。
『プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂』。
2010年のお米の国の作品。
これ、ジャンルは何なのだろう。アクションファンタジー?
数年前に発売された、同名ゲームの映画化ですな。有名(だと私は思うんだけど)シリーズな、このゲームの何作目かを、だーーいぶ以前にワタクシも買ったことありますが、どんなだったかは、忘却の彼方……(笑)。
憶えてないってことは、クリア出来なかったんじゃないかなあ。多分、だけど。
──ちょいとした出来事が、ペルシャの王様の目に留まって、勇気ある少年だねー、ってことで王様の養子になって、後年、ヒロインの王女様の国を攻め陥とした戦勝祝いの席で、おとーちゃん暗殺疑惑を掛けられちゃった主人公の王子さんと、王子さんと一緒に逃走した王女さんが、不思議な力を持ってる短剣を巡って、王子さんの、おとーちゃん暗殺疑惑の濡れ衣も晴らそうとしながら冒険してく話。
尚、原作になった同名ゲームとは、全然ストーリー違うそうです。
──ゲームの方の『時間の砂』は、ワタクシはプレイしたことないので何とも言えないんですが、同タイトルのアクションゲームが原作なんですよー、ってのを、かなり意識して作った映画なんじゃないかなあ、って気がする。
アクションシーンとか観てると、特に。
そういう部分、ゲームチックっぽく思えた。
これ、ディズニーさんが映画化したんですが、個人的には、「ああ、うん、ディズニーの映画だ! 随所がディズニー!」とも思ったかな。
良く言えばベタ。悪く言ってもベタ(笑)。
そのベタさ加減が、良くもあり悪くもあり、って感じで、割合、安定系の映画のような。
でも、個人的には好きだったな。
ラストの展開は、も、「きっちり!」としか言えないくらい想像付くし&その通りになるし(笑)、所々、もう一踏ん張りしてくれよ! って言いたくなるような、有り体に言えば若干勿体ないノリの所もあったと思うけど、ディズニーっぽい、万人向けファンタジーなんじゃないかなあ。
アラビアン・ナイト系の世界観に、毛利元就の「三本の矢」の逸話をブレンドして、ゲームチックと言うか、アニメチックと言うかなアクションと、ディズニー特有のファンタジーも捏ね混ぜると、この映画になるよね、と思ったのは内緒だけど。
私的には、うん、イケる。
結構、俳優さん達が体張る系のアクションだったのも、ワタクシ的には好みかな。

2048

本日の一本@多分、劇場未公開作品だと思う。
『2048』。
2008年のドイツの作品。
………………ああ、ちょいと『ジョジョの奇妙な冒険』を思い出した。ナ○ス・ドイツの科学力は世界一ぃ!
……すみません、黙ります。
えーと、ジャンルはアドベンチャーですな。
──タイトル通り、近未来@西暦2048年が舞台のお話。
12Mだったか15Mだったか、それくらい、海面が上昇してしまって、陸地が結構な勢いで水没しちゃった世界って設定で、何とかして海面上昇を食い止めるべく、モーゼが紅海割った時に使ったっていう、伝説の杖を探して下さいな、って依頼をヴァチカンの枢機卿さんからされた、トレジャー・ハンターな父子の物語。
でも、トレジャー・ハンターな父子って言うよりは、海の底からお金になりそうな物を引き揚げることで生計立ててる、引き揚げ業者な父子、って言った方が正解な気がしますな。
…………うーーーん。
そこそこ、かなあ。
そこそこは、面白いような。でも、そこそこ、つまらないような。
個人的には、パンチの足りない映画だった。
全体的に、物足りない感じ?
お宝はこんななのー! って部分的にも、それは何処にあるー! って部分的にも、それを駆使して世界を救うぜー! ってな辺りも。
……うん、有り体に言ってしまえば、個人的には消化不良かな。
もう一寸、ごいんごいん攻めて来るタイプだったら良かったな。

エル・コロナド 秘境の神殿

本日の一本@日本でも劇場公開された映画。……の筈。
『エル・コロナド 秘境の神殿』。
2003年の、米&独の合作。
ジャンルは、アクション・アドベンチャーですな。
──婚約者がスイス出張に旅立った直後、未来のダーリンの忘れ物@書類に気付き、郵便で送れば良かったのに、どうせなら自分が忘れ物を届けてあげてクリスマスを一緒に過ごそう! とスイスまで追っ掛けてってみたら、婚約者のスイス出張話は嘘だった、と気付く羽目になってしまい、「嘘つきーーー!」ってな具合に憤り、未来のダーリンの後追い掛けて中米のコロナドって国まで単身乗り込んでみたら、革命に巻き込まれちゃったアメリカ人な姉さんの話。
──パッケージを碌に確かめずに借りたので、てっきり、お宝探し系の冒険活劇だと信じ込んでたワタクシだったのです。
サブタイトルが『秘境の神殿』で、DVDの発売元が日活だったから、多分大丈夫じゃないかなー、って安易に。
えろっちい映画を撮ってた「にっかつ」時代は遠くなったしな、と(笑)。
……うん。お宝探し系の冒険活劇を求めたかったのね。その手合いの名作中の名作達もワタクシは愛しているけれど、年中観てたらつまらなくなっちゃうし、新規開拓したいし。隠れた名作があるかも知れない! とか期待したいじゃない。私はお宝探し系の冒険活劇が大好きだ。オーー!
……なので、そういう意味では思いっきり肩透かしを食らいましたが、個人的には割と美味しく頂けました。
娯楽映画という括りの中での話だけれど、それなりに正統派な造りだったんじゃないかなあ。
オーソドックス過ぎると言うか、悪く言っちゃうと古臭い感じはしたけれど、「難しいことはどうでもいいじゃん、楽しめればいいじゃん」ってタイプの映画だと思うので、これはこれで有りなんじゃないかと。
すったもんだの挙げ句、主人公が辿り着いた反政府軍の秘密基地は、瀑布の裏側の空洞に隠されてた太陽神殿だったんですが(この所為だな、サブタイトルが「秘境の神殿」なのは)、この向こう側は秘密基地~な滝の中から、V-22オスプレイ(ティルトローター機@プロペラ機とヘリコプターのハーフみたいな子)が飛び立ってくシーンなんかは、格好良かったしねん。

ゾンビVSチアガール

本日の一本@ちょいと、目線を漂わせつつ告白してみたい日本未公開映画。
『ゾンビVSチアガール』。
2009年のお米の国の作品。
ジャンルはホラー。ホラーには思えないけど(涙)。
──第二次世界大戦末期、毎度お馴染みナチス・ドイツの皆さんが、死人を生き返らせる研究とやらをしたら、ゾンビ薬みたいなのが出来ちゃって、それを分捕ったアメリカ軍が、秘密裏に研究を引き継いではみたものの、余りにもヤバい薬だってんで、山奥に不法投棄してペシペシ埋めてより、時過ぎること六十年、ゾンビーな薬が不法投棄された場所に潜り込んじゃったリスが、ゾンビーな薬の入ったドラム缶に落っこちちゃってゾンビ化し、ゾンビ化したリスに襲われた兄ちゃんもゾンビ化し、その近所にチアリーダーの合宿に来てたチアガールの姉ちゃんも、ゾンビ化した兄ちゃんとエッチしてゾンビ化し……──。
…………もういいですか、語ることを止めても(遠い目)。
兎に角、そういう話です。
……うん、御免。我ながら、どうしてこの映画をチョイスしたんだろう、と今でも激しく思ってる。
OPで、お馴染みナチの皆さんが云々で~って処から、リスがゾンビ化、って処まで一気に説明されるんですが、其の説明パートは、紙芝居風アニメーションで片付けられてまして、それ見た瞬間は、激しく間違った意味でセンス溢れる映画だな、と呟けるくらい余裕があったんですけども。
話が進むに連れてね、何て言うかね、己の中の何かを誤摩化そうとする笑いしか零れなくなったと言うかね。
ひと欠片もやる気の無い映画を観てしまった気がしてならないと言うかね。
ゾンビ化リスくん、一目で縫いぐるみと判る見て呉れだったし。お約束のよーに出て来た生首は、あからさまにマネキンだし。ゾンビな皆さんの見て呉れも(以下略)。
唯一の救いは、本編が90分しかないという処かしら。
画質も、某国営放送の教育テレビとかでやってる、外国語講座とかの寸劇を彷彿とさせるような感じだったし。
──後で知ったんですが、『ゾンビVS~』ってのはシリーズ化されてるそうで、吹き替え版の日本語訳が偉いこと受けるんで結構有名なんだらしいんですけども、ワタクシ、映画は字幕で観る派なので、これも、字幕版で観ちゃったんですよね。
でも、改めて吹き替え版にチャレンジしようって気持ちは湧かないわ……。
或る意味、中毒性のある映画のような気がしなくもないけど。