銀河鉄道999(劇場版)/さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅/銀河鉄道999 エターナルファンタジー 銀河鉄道物語〜忘れられた時の惑星〜

久し振りに観たくなったので、『銀河鉄道999(劇場版)』→『さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅』→『銀河鉄道999 エターナルファンタジー』→『銀河鉄道物語 ~忘れられた時の惑星~』と、四作品ぶっ続けで駆け抜けてみた。
──ワタクシは、「銀河鉄道999」を愛している。とっても愛している。
昔は原作も全巻持ってたし、TVアニメ編も好きだけど、一等好きなのは劇場版。
原作やTVアニメ版よりも、思春期な少年の青春冒険物語な色が強いので、個人的には映画が一番ポイント高いのね。
少々駆け足なストーリーの感はあるけど、一作目+さよなら~は、その二編で完璧に完結してる、素晴らしく良く出来た物語だと思うし、終わり方も素晴らしいと思う。
鉄郎とメーテルは、結ばれてはいけないのだ(一人頷き)。
お互い想い合ってても共には行けない、あれがいいんだ、999は!(力説)
……と、ワタクシは信じているので、以前は、エターナルファンタジーはなあ……、なんて思うこともあったけど、最近は、「ありだな」と思ってる。
エターナルは、作中で話が完結してないしね。これから新しい旅が始まるんだぜー、って話だしね。
旅(ってぇか物語)が終わってないんだもん、別に鉄郎とメーテルが別れ別れになる必要はないよね(何処までも一人頷き)。
なので、エターナル編の設定で描かれてる鉄郎やメーテルが登場する、「銀河鉄道物語 ~忘れられた時の惑星~」も好き。
──あー、久し振りに堪能した。何度観てもいい、999(握り拳)。
尚、松本零士御大の作品には、空想科学的な意味でも設定的な意味でも突っ込まないのがお約束ですな。
突っ込んだら負けだ。ってか、突っ込んだ瞬間に負けると思う(笑)。

デス・レース2000年

本日の一本@日本でも公開されたことのある映画。
『デス・レース2000年』。
1975年のお米の国の作品。
2008年に公開された『デス・レース』って映画は、これのリメイク版。
有名になる前のシルベスター・スタローンが出演してる。
ずーーー……っと、どっかのお店でレンタルしてないかなー、って探し続けて、此度、めでたく巡り合えた。
尚、カルト映画です。
──仮想の西暦2001年@近未来のお話(1975年の作品だからね)。
手っ取り早く且つ強引に例えるなら、『二十世紀少年』の「ともだち」みたいな位置付けなのが大統領やってる、独裁国家と化したアメリカが舞台で、年一回開催される、国民に絶大な人気を誇ってる『デス・レース』って言う大陸横断(NYからLAまで)カーレースを軸にした物語。
──色んな意味で問題作、とは聞いてて。故に、どんなもんなんだ? と思って探しまくったんですが。
うん、確かに問題作……、って言うか、倫理的にどうなんだ? って内容でした。
『デス・レース』は、一位でゴールすれば優勝って訳じゃなくって、ゴールするまでの間に何人車で轢き殺したかってのも得点対象になってるレースで、女性とかお年寄りとか赤ちゃん程、轢き殺した時の得点が高い、ってな設定もあって、現在では絶対に製作は不可能だろう、一言で言えばエグいストーリーだったのですな。
……まあ、褒められた内容ではない。
で、そんなレース繰り広げてるレーサー達と、主催してる独裁者な大統領とかを何とかしようとするレジスタンスな皆さんも登場するんですが、正直、ドジっ子ばかりが集まってるようなレジスタンス集団だったりして。
一応、独裁者は独裁者の末路を辿りはするけれど、何処までもB級と言うか、Z級と言うか、そんな感じの映画なのは間違いないかなー、と。
ワタクシの愛する超絶馬鹿なZ級映画の、『殺人冷蔵庫』、あれに、漂う空気が良く似てる映画でもあるような。
──倫理的には沈黙したくなる以前の、人としてどうだ? って内容でもあるけれど、「あくまでも架空のお話」or「あくまでもカルト映画」みたいに割り切って鑑賞する分には、悪い映画ではないんじゃないかな。
ホラーでもスプラッタでもない、ブラックコメディだしね。
やっぱし、倫理的に……、ってのはあるけれど、ご覧になってみるのもありかと。
一寸、借りるの大変な映画かもだけど。

久し振りに、『インディー・ジョーンズ 最後の聖戦』も観たよ。
B級ばっかり観てたら、チャレンジ精神と共に観なくてもOKな映画が観たくなったのね。一寸、疲れたのね(笑)。
ワタクシのB級映画へのチャレンジ精神も、たまには休息を欲求するらしい(笑)。

ミュータント・クロニクルズ/トレジャー&ドラゴン 魔の竜神と失われた王国

本日の一本目@日本での公開が実現し掛けて、が、ポシャったらしい映画。
『ミュータント・クロニクルズ』。
2008年のお米の国の作品。
ジャンルはSFアクション……ですな、多分。
私は観るまで知らなかったけれど、同名のRPGが原作らしい。
それはそうと「ことえり」、クロニクルズを、黒に来る図って変換するのは止めないか。
──物語の舞台は、西暦2707年。国対国じゃなく、ユーラシア大陸を支配してる四つの巨大な企業間で戦争やりまくってるような世界で、その企業間戦争の所為で、ン千年前に封印された、地球外からやって来た人類をミュータントにしてしまう『マシーン』が復活してしまい、マシーンと一緒に封印されたミュータントさん達も復活してしまい、このままでは数日で、地球はミュータントさん達に占領されてしまうので、火星への移住計画進めつつ、一部精鋭部隊で何とかしてマシーンをぶっ壊してみましょう、オー! ……って話。
──舞台は二十八世紀、SFな話の筈なのに、「何で、登場人物の皆さんは、塹壕戦なんかやってるのかなー、一次大戦や二次大戦じゃあるまいに」と、思わず突っ込みたくなるよーな戦争シーンから始まる映画で、ちょいと首捻りましたが。
……いや、だって。思わず、西部戦線? とか、マジノ線? とか呟いてみたくなるシーンが結構長く続いたもんで……。
うん、でも割合面白かったんじゃないかなあ、と。
ちょーっと、君は何の為に登場したの? と突っ込んでみたいキャラクター達もいたりはしましたが、それなりに作り込んでる(正しくはおゼゼ掛けてる)感じがしたしね。
ゲームが原作ってのも、言われてみれば納得な雰囲気だったかなー。
毛色は大分違うけれども、バイオハザードとかお好きな方にはお薦めかも。
でも、あくまでもB級ってのは踏まえてご覧になられた方がいいような(笑)。

次。
返却日は土曜日! なので本日の二本目@どー考えても日本未公開映画だと思う。
『トレジャー&ドラゴン 魔の竜神と失われた王国』。
2008年のカナダの作品。
アクションアドベンチャーなんだろうなあ、多分。
で以て、やっぱし、タイトルが色々を物語ってる系。
……うん、まあ、竜神は竜神だったんだけどさ。
──作中で舞台の年代が明らかになってないんで、何とも言えないんですが、装備や建物等々から鑑みるに、多分、十九世紀くらいの話。&何処までも説明が無いので、ひたすら「多分」ですが、北米大陸での話。
何だか(←それも明らかになってない)を探しに行ったまま帰って来ない、考古学者(多分)のお父ちゃんを捜索すべく出掛けたヒロインのお姉ちゃんと、そのお姉ちゃんにホの字(……)な考古学者なお兄ちゃん達と、野心溢れるお姉ちゃんや助手のお兄ちゃん達ってな一行が、アステカな人達の隠された集落に辿り着いて、んで以て、竜神様に襲われるよー、ってな話。
──……だからさ。
考古学的に貴重な遺跡を探してるとか、お宝探してるとか、そういうことも説明出来てないようなストーリーの映画に、トレジャー、ってタイトルを冠するのは、いい加減止めて頂けまいか。
ワタクシは切に願うよ。
出て来てないでしょうが、お宝なんて(机バシバシ)。
どっちかっつーと、Let’s捜索隊な話でしょうが(ひたすら机バシバシ)。
──作中に出て来る竜神様は、ケツァルコアトル、ってことになってるんですよ。
でもね、見て呉れは、どっちかって言えば、FF7くらいのバハムート。
……ケツァルコアトルって、「羽毛を持つ蛇」じゃなかったっけか。白い肌の神様じゃなかったっけか。で以て、善神じゃなかったっけか。
なのに何故、バハムートのような見て呉れなのか。何故、真っ黒なのか。何故、魔の竜神なのか。
あー、突っ込みたい。
あ、でも、ヒーロー役の考古学者な兄さんが、自分では発掘作業とかしない、机に向かっての研究だけしてるような軟弱君タイプで、でも、知識だけで何とか窮地を~、ってのは、一寸面白かったかも。
砂漠の真ん中で、一人、男なのに日傘差してるような兄さんで、そこは受けた(笑)。

んーーー、最近一寸、レンタルDVDでの、打率が低い。
これは受ける! って馬鹿映画に当たらない。悲しい。
でも、そういうのを発掘する為には、めげずに借り続けるしかないので、今週もチャレンジしてみよ。
旧作品のレンタル代値引きフェアみたいな奴、今週もやってるといいなー。

トレジャー・ゾンビ 蘇るテンプル騎士団の亡霊/SIDE EFFX

本日の一本目@毎度の日本未公開映画。
『トレジャー・ゾンビ 蘇るテンプル騎士団の亡霊』。
2008年のドイツの作品。
全てを物語っている邦題より、ジャンルは察して下さい。
──やはり、タイトルが全てを物語ってる気がしますが、一応、粗筋を語ると。
とある古城が舞台。
66年に一度、大昔、その城で虐殺されたテンプル騎士団の亡霊(ってかゾンビ)が蘇るって逸話のあるお城を手に入れた女性と、その女性の友人達(多分ね)の女性達が、んなこと、これっぽっちも知らず、その、66年に一度の日にお城を訪れちゃって、案の定、亡霊(ってかゾンビ)に襲われる~、って話。
──取り敢えずですね、何がトレジャーなのか、何でこの映画にトレジャー云々って邦題を付けたのか、誰か私に教えて欲しい。
全然、トレジャーじゃない。挙げ句、蘇ったテンプル騎士団の亡霊の皆さんが何をしたいのか、さっぱり判らない。
そりゃさー、呪いだかで定期的に蘇る亡霊やゾンビに、目的意識なんぞ求めても意味ない気はするけどもさ。
唯単に、血に飢えてるだけで人間様殺して歩いてるだけです、その為に蘇ってるだけです、ってノリで終わってるなら未だしも、行き掛けの駄賃的に襲ったロックバンドの兄ちゃん達と、ノリノリでライブ始めなくてもいいと思うのよ。
ノリと勢いだけでゾンビがライブ始めてどうすんだ。何の為に蘇ったんだ。66年に一度しか蘇れなくて、朝日が昇ったら消滅しちゃうってのに、歌い狂ってる&踊り狂ってる場合じゃないでしょうが、ゾンビの皆さん!
そいつ等を倒しに来た修道士の兄ちゃん、君も君で、時間的にクライマックスの頃合い&逃げ回ってる最中に、お姉ちゃんとベッドインしてどうすんだ、エッチいことしてる場合じゃないだろ、本当に戦う気はあったのか、兄ちゃん!
という訳で。兎に角、色々が酷い映画だった。

次。
本日の二本目@何処までも日本未公開映画。
『SIDE EFFX(サイドエフェックス)』。
2009年のアメリカの作品。
ジャンルは、SFホラーアクションの筈。
──えーとですね、レンタル屋さんのサイトの粗筋をそのままお借りすると、

突然変異を起こしたミュータントと特殊部隊との闘いを描いたアクションホラー。どこにでもいる普通の母親が、娘の誕生日に突然家族を惨殺して逃亡する。この事件の裏には政府の極秘実験が関わっており、彼女を捕獲するため特殊部隊を送り込むが…。

……ってことらしいですが。
多分、映画本編観ても、上記のようなストーリーなんだと一発で理解するのは難しいかと。
「何か殺人事件があったっぽい、で、犯人は化け物っぽい」ってのと、「廃棄された軍の施設に特殊部隊っぽい皆さんが乗り込んで、化け物っぽい何かと戦ってる」ってのは判るけれども、それ以上のことは、とんと。
変な投薬実験した科学者が何やら告白してる映像以外、なーーーんにも説明ないんだもん。
一発で全てが理解出来たら凄いと思う、私(真顔)。
ミュータントと戦ってんだか戦ってないんだか良く判んないシーンばっかり続いたし、室内戦に挑むっちゅーに、スナイパーライフルで何をするつもりだったのか、ミュータント相手にナイフオンリーでどうするつもりだったのか、その辺を真剣に問うてみたいし、もー、兎に角、とっても色々が間違ってた。
…………と言うか。
いっそ、この映画撮った人達のやる気は何処に行ったのかと問いたい。
という訳で。これも、色々が酷い映画だった。
──残り二本がヒットなことを祈って、明日も観ます、日本未公開映画。
……本当に懲りないな、私も。

ぼくのエリ 200歳の少女

本日の一本@単館上映系。
『ぼくのエリ 200歳の少女』。
2008年の、スウェーデンの作品。
ジャンルは、ホラー……でいいのかなあ。ホラーとしか言い様が無いとは思うんだけど、ホラーと一口に言っていいものかどうか。
少なくとも、ホラー=怖い、っていう図式の話では無いです。
──毎日毎日、同級生達に苛められてる苛められっ子な12歳の少年が、母親と二人だけで住んでるアパートの部屋の隣に、中年男性と、同い年くらいの少女って組み合わせの二人が引っ越してくるのね。
主人公の少年:オスカーと、隣人になった少女:エリは徐々に仲良くなって行くのだけれど、エリは人間でなくてヴァンパイヤで……。……という話。
話の中に、ブレジネフ書記長が、って科白が出て来たから、作中の時代設定は、三十年くらい前なんじゃないかな。
──公式サイトに載ってた粗筋とか、ニュースサイトの記事とかから、多分、とは思ってたけれど、ホラーと言うよりは、恋愛映画のような雰囲気が、ひしひしとした。
見始めて一寸した頃は、「うっ! ホラーとは名ばかりの恋愛映画!?」とか思ったけど、やっぱりホラーと言うか、ホラーな恋愛ものと言うか、恋愛ものなホラーと言うか……。
オチは、ほぼ、想像してた通りだったけれども。
うん、ホラーはホラーで、スプラッタなシーンとかもあるんだけど、根底は、恋愛がテーマなんじゃないのかなあ、この映画。
吸血鬼と人間の恋愛。下世話に言ってしまえば、人である者と、人でないモノの色恋(と言うか……)。
ほんで以て、そういう絡みもあるからだと思うけど、激しく物悲しい。つか、淡々?
エリの実年齢は兎も角、オスカーとエリが、互い、十二歳前後だから、色々が、綺麗で純粋で残酷で幼くて、見えない薄い膜があるような感じ。
何て言えばいいかしら、シャボン玉の中の世界の、シャボン玉のような恋と出来事と言うか。
……まあ、どんな創作物でも、駄目な方には駄目で、この映画も、駄目な方には駄目と言うか、結構好き嫌いが分かれる気がするのだけれど、私は、お薦めな映画だと思うです。
但、これの原作は、文庫本だと上下巻の長編らしく。
映画館の売店に置いてあったのチラっと見たけど、結構な厚みを要する原作を、115分の映画に纏めてるから、何処かしら、無理矢理に詰めた部分はあるんじゃないかなあ、と。
説明が足りない、と思われる方もおられるかも知れない、とも。
近々、原作も読んでみようと思ってるので、原作読んでみたら、又、感想変わるかもだけど。
帰宅後、ちろっとネットを彷徨ってみた処、どうやらこの話、原題のタイトルに深い意味があるらしく(邦題は、全然関係ないタイトルらしい)、その辺も、一寸知りたい。
でも、今日は原作買って帰って来なかったの。何故って、重いから……(笑)。
だから、あまぞーんでポチるんだ~。

そうそう。
この映画、ハリウッドでリメイクすることが決まっているそうな。
『クローバーフィールド』の監督さんで。
…………ハリウッドは手を付けない方がいいような気がするなあ……(小声)。
いかにもハリウッド映画、ってノリの、「ビシッとバシッとヴァンパイヤホラー!」ってな風にリメイクされたら、私は悲しい……。