本日の一本@勿論、日本未公開映画(爽やか笑顔)。
原題を、『BITE ME!』という映画。
2004年のお米の国の作品。
ジャンルは、一応アクションパニックのようです。ワタクシ的にはコメディだと思いますが。
──後数日で売り飛ばされちゃいそうなストリップバーの店長(性別:男)が、一発逆転を狙って、違法に売り捌こうと入手した麻薬の箱の中に、変な蜘蛛が紛れ込んでて、バーに居合わせた人達を襲い始めるんですけどね……、って話。
……先ず、何で、この映画を借りたかっちゅーとですね。
これ、邦題が、『巨大クモ軍団 VS Go! Go! ダンサーズ』というのですよ。
ベッタベタなれど、Z級映画の邦題として見遣ると、間違ったセンスがキラリと目映く光る、「うわー、お馬鹿映画っぽいー!」ってなカホリが激しく漂うタイトルなのですよ。
パッケージも、二昔くらい前の駄目ホラーパニック映画を彷彿とさせる、これ又ベッタベタな代物だったのですよ。
だから借りたのね。うきうきと、スキップしながら。
…………そんなワタクシの期待は、七割裏切られ、三割叶えられた。
ぶっちゃけ、ストーリーは、乾いた笑いが零れるものだったのです。
何がしたいんだか訳判らん店長と、頭がおかしいとしか言い様の無い麻薬捜査官と、お前は何をしに出て来た? と問い掛けたくなる害虫駆除業者の兄ちゃんと、舞台の上でダラダラと乳揺すってるだけのお姉ちゃん達と、店を売り飛ばそうとしてるオーナー(性別:女)と、男大好き! なバーテンの姉ちゃん、って登場人物達が、右往左往してるだけのような内容なのです。
……が。
この話では、見て呉れは何となく愛嬌が感じられる(即ち、怖くもなければ不気味でもない)謎の蜘蛛に襲われて、カプッと噛まれても、死なないのですよ。
たっぷし血は吸われちゃうけど、死にはしないのね。
その代わり、噛まれると、蜘蛛が持ってる毒の所為で一寸おかしくなるんだけど、噛まれた三名の内、二名はレズ行為に走り、残り一名は、凶暴化した挙げ句ランボーばりの格好して蜘蛛達皆殺しにしようとするのね。
その辺、本気で訳判らなくてハチャメチャなので、個人的にポイント1(笑)。
蜘蛛は蜘蛛で、ハイヒールで踏ん付けられたり切られたりすると絶命する割には、殺虫剤掛けられると巨大化しちゃうし、巨大化した蜘蛛に食われたキャラは蜘蛛男に変身しちゃうのですよ。
この辺りが、ワタクシの愛する馬鹿映画の一つ、『キラースノーマン』──近代兵器が一切効かないくせに、ドライヤーの熱で溶ける謎な殺人雪ダルマの映画に近い物が感じられたので、ポイント2(笑)。
更には、蜘蛛さん、倒されたかと思いきや、最終的に建物よりもデカい、真実、巨大蜘蛛と化すし、「おお! とうとう、タイトル通り巨大な蜘蛛が!」って処でEndマーク出ちゃう辺りも、駄目過ぎて、間違った意味でブラボーで、ポイント3(笑)。
故に、馬鹿映画という意味では、まあ、それなり。
間違っても、お薦めは出来ないけどね(笑)。