本日の一本@公式記録ではないですが、日本映画史上、最も観客を動員したと言われてる、とっても有名な映画。
『東京オリンピック 四十年記念ディレクターズカット版』。
1965年、日本。監督は、市川崑監督。
ジャンルは、記録映画……でいいのかな。正直、ビミョーな処だと思うけど。
──1964年(昭和三十九年)、東京で行われた第十八回夏季オリンピックの記録映画。
……ほら、この手の映画──しかも、これだけ有名な映画って、ちょろっとずつ、TVとかで見掛けたりするじゃないですか。
で、何となく、観たような気になっちゃったりして(笑)。
でもまあ、一寸、改めてちゃんと観てみようかなー、と思って借りてみた。
公開当時、色々と物議を醸し出したって話は知ってましたが、うん、確かにこれは、純粋な記録映画ではないのかも。
記録映画って化けの皮を被った、純粋な映画かも。
…………何て言うんですかねー、色々が凄いと思ったなあ。
映画が凄いとか、市川崑監督が凄いとか言う以前に、東京オリンピックそのものが凄いと思ったって言うか。
当時は未だ、終戦から十九年しか経ってない訳で、1948年のロンドン大会なんて、日本、参加すら許して貰えなかったのに、何で、終戦から僅か十九年で、東洋で初めての夏季オリンピックが開けたのか、私、真面目に判らない。
そりゃ、神武景気とかあったかも知れないけどもさ。十九年ったら、生まれたばっかりの赤ちゃんが、そろそろ成人しようかって年月ではあるけどもさ。オリンピックなんて招致からして大変で、沖縄は未だ返して貰えてなかった頃なのに、東京オリンピックが開催出来たって、凄いと思うのよ。
東京オリンピックは本当に凄かったって、じー様やばー様達から聞いてたけど、本当に凄かったのね。
戦後間もない頃の日本って、逞しかったんだなあ(しみじみ)。
何処行っちゃったのかなあ、あの逞しさ。
──尚、映画そのものとしても、ワタクシ的にはお薦めかと。純粋(?)な意味での記録映画を求められる場合は、一寸アレかもだけど。