ピラミッドの逆襲

今宵も、本日の一本@日本未公開映画。
……時々、言い訳したくなるんだけども、ワタクシは日本未公開な映画ばかりを愛している訳ではない。
ちょっぴり自信ないけど。
『ピラミッドの逆襲』
2013年の、アメリカとドイツの合作。
原題は、『Prisoners of the Sun』。
ジャンルは、アクション・アドベンチャー。
発売元は、FINE FILMS。
粗筋は、そのファイン・フィルムさんの公式から転載。

5000年前古代エジプト、オシリスという神々が空から舞い降り天文学、建築術など文明を贈り物としたが、その代償は大きかった。オシリスは地球征服を企んでいたのだった。エジプト王ファラオと太陽神ラーは、ヨハネの黙示録によりオシリス神と女王を葬った。時は現代、ヘイデン教授はエジプトでピラミッドと天体の研究をしていた。5000年に一度の星の配置で何かが起こることを予期し、メンデラ教授と調査していた。メンデラの助手のアドラーは遺跡に“選ばれし者のみ生き延びる”とお告げを解読する。ピラミッドの入り口が見つかると、そこは失われたはずの都市だった…

まあ、あれだ。
古代エジプトの神様の一柱であらせられるオシリスの正体は、実は地球征服を企んでいたエ◯リ◯ンな一団で、それに気付いた太陽神ラーとファラオが、そいつらを撃退した頃より過ぎること五千年=要は現代、オシリスな連中の置き土産が発動するから、その置き土産を探し当てようぜ!
……という話。
──鑑賞前の想像&期待を裏切り、割にしっかり出来ていたと思う。
B級系な映画にしては、頑張った方なんじゃないかな。
但、やっぱりB級だからと言うか、良く言えばとっても思い切ったと言うか、導入部がかっ飛ばし過ぎで、そこがこう……、一寸ね。
B級~Z級な映画は、本編冒頭で、「遥か昔にこんなことがあったんだよ~」とか、「今から始まる物語は、こんな出来事が起こった後の話なんだよ~」みたいな、所謂処の事前説明が数分間に渡って語られるパターンが存外多くて、この映画もその手合いで、「──という訳だから、皆、これを踏まえた上で観ろよ!」と、やりたいのは能く判るんだけど。
五千年前の古代エジプトで起こったことだの何だのを、冒頭の説明部分で語り過ぎてて、悪い意味で、そこから先のストーリーが見えちゃってるんだよね。
だから、あー、やっぱりそうなるのね~、な感が付き纏うのね。
なのに、登場人物達の関係性は余り見えて来なくてねー……。
後、どうせなら、色々諸々を吹っ切っちゃえば良かったのに、悪い意味でもリアルに走ったのか、登場人物達が潜り込んだピラミッド内部のシーンが、観てる側にとっては暗過ぎて、何が起こってるのか能く判らない部分も多々で、うーん……、だったってのと。
しっかり作ってる&頑張ってるのは判るけど、少なくとも馬鹿映画ではないから、その手の楽しみがなかった、ってのが、個人的に一寸だったかなー。
あ、でも、最後の最後のオチは、「あ、成程。本当の主犯はお前達か」と、ちょいとばかり良い意味で頷けたりもしたので、そこは買おう(←偉そう)。

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