タイトルのみで借りてみた本日の一本@日本でも公開された映画。
『コレクター(2012)』
2012年の、お米の国の作品。
原題は、『The Factory』。
ジャンルは、サイコ・サスペンス。
配給は日活さん。
あ、尚、確かR-12だったと思った。
──日本でも公開されたし、DVD出てからそんなに経ってないっぽいし、公式もあるので、諸々は公式でどうぞ。
1980年代(だったかな)に、アメリカで実際に起こった、『ゲイリー・ヘイドニク事件』を基にした話。
ワタクシの知る限り、原題、邦題問わず、コレクター、というタイトルが付けられた映画は、ほぼ確実に、変態犯罪者野郎が登場する。
『ローマの休日』や『ベン・ハー』を撮った、ウィリアム・ワイラーの『コレクター』は、ワタクシも愛している一本。
故に、コレクター、という邦題だったこの映画を、レンタル屋で見掛けた瞬間、手を伸ばした。
ホントに、タイトルのみで借りた。絶対、変態が出てくる話の筈、と思って(笑)。
んで。
思った通り、この作品にも、変態犯罪者が登場したんだけども。そういう話だったんだけども。
観終わった直後から、ワタクシは、「日活さん。何故、邦題をコレクターにしたの!?」と言いたくて堪らなくなった。
これ、絶対、原題の方がいいって。相応しいって。『The Factory』の方が内容に添ってるよ。
尤も、『The Factory』ってタイトルのまま公開されたりDVD発売されたりしてたら、少なくとも私は観なかっただろうから、観る側の興味を惹く為の手立てとしては有効な邦題なのかもだけど。
『コレクター』って言われたら、やっぱり、歴代のコレクター──特にウィリアム・ワイラーのコレクター思い出すものね。
……うん、引っ掛かったよ、そういう意味では(笑)。って、それは扨措き。
────個人的には、詰まらなくはなかった……、かなあ。
でも、興味深いとも言えないなあ……。
この映画の基になった事件を起こした人物は、ホラー映画マニアだったらしく、彼が起こした犯罪は、有名処ホラーのリメイクとも言われてるそうで、そんな輩が今度は映画のネタになった、って部分は悪い意味で興味深いけど、「実話が基です」と謳われていなければ、この手の路線の話としては有りがちだね、で終わり兼ねないし、ずば抜けてた部分があった訳でもない(と思う)ので、言ったら何だけど、凡作の部類かも知れない、とも思うかな。
巨匠と讃えられてるワイラーの作品と比べたら駄目なんだろうけど、或る意味邦題の所為で、どうしても比べちゃうしね。