タワーリング・バトルフィールド

本日の一本@日本未公開映画。
『タワーリング・バトルフィールド』。
2008年の、お米の国の作品。
原題は『The Tower』。タロットカードのよーなタイトルですな。
ジャンルは、ホラー。……の筈だけど。ホラーかしら、これ……。
──原因は謎だけど(だって、作中で明確な説明がなかった……)、何でかオカルト系にどっぷり嵌ってるっぽい兄ちゃんを持つ女性が主人公。
或る日、オカルトにのめり込んでる兄ちゃんが、「何十年も前から廃墟になってて、誰も入れない筈の廃ビルのペントハウス@最上階に灯りが灯っているのを目撃したから乗り込むぜ!」ってな留守電メッセージを残して行方不明になってしまったので、「しょーがないなー、兄ちゃんめ……」と、兄ちゃんを捜そうと自分も廃ビルに潜入してみたら、謎の世界に紛れ込む羽目になっちゃった女性の話。
──設定は、悪くなかったんじゃないかと。
物語の舞台な廃ビルにも、オカルトチックな逸話が云々、って設定もあったりして、その辺は、個人的にイケる。
が。
それ以外の大部分が謎過ぎる。
何が言いたいのか、何がしたいのか、さっぱり判らない謎映画。
……お兄ちゃんを捜す為に廃ビルに乗り込んだ女性は、あっさり辿り着いた最上階で、謎なオッサンと出会い、このビルから抜け出したかったら最下層を目指しなさいねー、とか何とか言われるのね。
で、言われた通り、最下層を目指し始めた途端、今日日、お化け屋敷でもこんなん出て来ないんじゃないか? って感じな「白塗りお化け」な人々(多分、死人)に遭遇したりするんだけど、白塗りお化けと遭遇したからって、別に追い掛けられる訳でもないし、襲われる訳でもないし(襲って来るのも居なくはないけど)。
何の為に出て来たんだか良く判らない神父が謎なこと喋りまくるシーンだの、「プレデターの親戚?」と私は言いたくなった、「貴方、死人とか幽霊とかじゃなくて、宇宙人ですよね」みたいなのが何やら変なことやってるシーンだのばっかりで、不覚にも、鑑賞中、ワタクシは寝落ちした。
ちゃんと巻き戻して観直したけど。
オチも、この手合いの映画としてはお約束な部類。
DVDのパッケージ裏に、廃ビルでの戦いがどーの、魔術がどーの、みたいなことが書いてあったので、往年の名作「タワーリングインフェルノ」を半ばパクったような謎ホラー? もしかして、ハイパーお笑い系? と間違った期待をして借りてみたんだけど、駄目だったか…………(溜息)。
悲しい…………。

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