クライモリ デッド・ホテル

本日の一本@日本未公開映画。だと思う。

『クライモリ デッド・ホテル』
2014年の、お米の国の作品。
原題は、『WRONG TURN 6: LAST RESORT』。
ジャンルは、スプラッター・ホラー。
粗筋は、DVD出してる二十世紀フォックス・ホームエンターテイメント・ジャパンさんの公式から転載。

山奥のホテルを訪れたダニーとその友人たち。楽しいひと時を過ごしていた彼らだったが、宿泊している他の客が失踪したことを知る。そんな中、ダニーの仲間も1人、また1人と姿を消す……。ホテルでは“奴ら”による人間狩りが行われていたのだ! 恐怖に怯え、必死に逃げ惑うも、次々と残忍な方法で殺される若者たち。はたして、生きて帰ることが出来るのか!?

この手の作品がお好きな方々の間では有名な筈の、『クライモリ』シリーズの六作目。
……私、三作目を観た後に、「もう、このシリーズを観ることはないと思う」と言い切ったのに、何で観たんだろう……。
実際、四作目と五作目は観てないのに。
でも、まあ、いいか。昔は忘れよう。
────今度は田舎のホテルを舞台に、例の殺人鬼で人食いな一族が好き放題やるよ! って話だったんだけどもね。
グロよりもエロの方が多かった気がするなあ。
冒頭の殺戮シーンは、「(スプラッターな映画として)いい感じ?」と思ったけども、そっから先はねー、だったし。
何処までも毎度のことだけど、このシリーズ、六作目になっても怖くないし(笑)。
ちょいと、凡作とすら言えない感が……。
…………うん、やはり、もうこのシリーズに手を出すのは止めよう。

ザ・マミー ファラオの秘宝

本日の一本@日本未公開映画。

『ザ・マミー ファラオの秘宝』
2014年のお米の国の作品。
原題は、『DAY OF THE MUMMY』。
ジャンルは、ホラー&アドベンチャー。トレジャーハントものとも言う。
粗筋は、DVD販売してるアメイジングD.C.さんの公式から転載。

エジプトで新たに発見された王家の墓の調査団に加わることになった考古学者ジャック・ウェルズ。
その墓にはファラオの秘宝〈ダイヤ〉が埋められていると噂されていた。
ジャックは秘宝の噂を知る謎の男カールから密かにその入手を依頼され、ビデオカメラ内蔵の特別な眼鏡を掛け砂漠の目的地へ向かう。
狭く、暗い墓の中を探索していくと、数か月前に墓で消息を絶ったベーハー博士のミイラとなった遺体を発見する。
その遺体は胸が裂かれており、心臓がえぐり取られていた。
危険を感じつつも、さらに墓の奥深くへ進む一行は、ついにファラオの眠る埋葬室に辿り着く。
しかし、その時2,000年も前から王家の墓で眠り続けていたミイラが姿を現した!
ジャック達はミイラの生贄になる前に伝説のダイヤを手にし、脱出することができるのかー

これも、POV方式で撮られた映画だった。
ワタクシは個人的に、最も成功したPOVは『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』だと思ってて、あの映画や『パラノーマル・アクティビティ』なんかが大ヒットして以降、世に溢れ始めた数多のPOVに一寸辟易してるので、「又か……」なんて思っちゃったんだけども。
例えるなら、ゲーム:『九龍妖魔學園紀』の主人公の視点、みたいな感じだったので、「あ、これはこれで一寸面白いなー、アドベンチャーゲームっぽいノリだなー」と、期待したのに。
お話がねー、あんまりねー、面白くなかったのねー……(渋茶啜り)。
観られない程酷くはないけど、意外性がなく。どんでん返しもなく。
マミーの顔(の造作)は良かったけど、首から下は、ミイラと言うには余りにも肉々しい(笑)と言うか、瑞々しいと言うかだったし。
宝探し屋役の考古学者さんは、下っ腹出てるしさー……。
……トレジャーハントな冒険活劇に対する夢を壊さんでくれ。
予算の都合があるのだろうが、ぶよん、とした下っ腹してるおっちゃんが、宝探し屋です、と言われても。
挙げ句、お姉ちゃん達侍らせられても。
おねーさん、見てて悲しい(笑)。

悪魔が棲む家 666

本日の一本@多分、日本未公開映画。……なんじゃないかな、と思う。

『悪魔が棲む家 666』
2014年の、お米の国の作品。
原題は、『Devil’s hand』。
ジャンルはホラー。……でも、うーん。ホラー、と言い切って良いのかな、これ。
DVD出してるのはブロードメディア・スタジオという所らしいのだけど、そこのサイト行ってもこの映画のDVD紹介ページが見付からなくて、唸りつつ検索掛けたら、Google Playが引っ掛かったので、粗筋は『Movies & TV on Google Play』さんから転載。
……そりゃそうと、『Google Play』って何?(←全く判ってない)

1994年、アメリカ合衆国ペンシルベニア州ニュー・ベツレヘムのあるアーミッシュコミニティで6月6日に6人の女の子が生まれる。その中の1人が“悪魔の手先”サタンの子供だと信じられる。1人の母親がその恐怖のあまり生後すぐに娘を殺害。残りの5人は何も知らされないまま育てられる。そして彼女たちの18才の誕生日が近づき、村の長老は美しい女性に成長した5人のうち、恐ろしい幻想を見始めていたメアリーこそが悪魔の手先と予言する。彼女を含めた5人は自分を守るため、それぞれ命を懸けて戦うが次々と何者かに呪われ殺されていく。果たしてメアリーはサタンの手先なのか、それとも真の犯人はどこに…。村の人々、娘たちの両親、牧師、そして娘たち…。その恐ろしきミステリーの層が一枚一枚と剥がされる時、触れてはいけない衝撃の事実が遂に明らかになる!

『悪魔が棲む家』という邦題から、1979年に撮られた『悪魔の棲む家』という、超有名ホラー映画のパクリを想像してたんだけど、全く違った。
……だからさ。邦題を付ける人。頼むから、色々を考慮して付けて下さい、邦題。
────この映画、粗筋にもあるように、『アーミッシュ』というコミュニティの中での話なのね。
アーミッシュというのは、北米の一部に本当に存在&点在しているキリスト教系の宗教団体みたいなもんで、彼等は、電気や車なんかの恩恵に授かることを否定して生活してるのよ。
否定してるっつーか、彼等の先祖がアメリカに移民して来た当時だから、えーと、十七世紀半ばか? それくらいの時代と変わらん生活を旨としている。
日本で言えば、江戸時代前期と変わらん生活。
それに加えて、彼等独自の宗教観(と言っていいのかな。一寸語弊かも)を持っている。
これは、そんな風な目一杯閉鎖的且つ宗教を軸にした社会でのオカルト話で、「あー、アーミッシュの世界ならではの設定だよなぁ……」みたいなことは思ったかな。
言い方悪いけど、現代社会では、あの手の人達のコミュニティとかは、この手合いの話を拵えるにはうってつけかも知れない。
アーミッシュの教義には、「怒っちゃ駄目よ」というのがあるので、自分達の社会が題材にされても、恐らく怒らんし。好意的には見ないだろうけど。
んで以て、お話自体は、可もなく不可もなく……、ってな感じかなぁ。
それなりに面白いけれど、それなりに詰まらない(笑)。──とワタクシは思う。
救いの見当たらない話なので、そっち系がお好きな方にはイケるかも。

パリは燃えているか

久し振りに本日の一本@有名処。
忙しかった間も、実は二、三本は映画観たんだけども、感想書いてる暇がなくて、ワタクシの脳内でお蔵入りしてる。

『パリは燃えているか』
1966年の、アメリカとフランスの合作映画。
原題は、『Is Paris Burning?』
ジャンルは、戦争もの。
──かつて、VHS二本組で出ていたこの映画。
作品自体が古いから仕方なかったんだろうけど、大分以前にVHS版は廃盤になってて、探してみたけど何処のレンタル屋にも置いてなくて、この数年、「観たいのにー!」と悶々としていたら。
パラマウントさんが改めてDVDで出してくれた。
有り難う、パラマウント!
────という訳で、粗筋は、パラマウント・ジャパンさんの公式から転載。

1944年8月、第2次世界大戦の連合軍の反撃作戦が始まっていた頃、フランスとアメリカの両師団がパリ進撃開始の命令を待っていた。一方、独軍のコルティッツ将軍は連合軍の進攻と同時に、パリを破壊せよという総統命令を受けていた。そんな中、“連合軍はパリを迂回して進攻する”というメッセージがレジスタンス派に届き、自由フランス軍の首領ロル大佐は自力でパリを奪回しようと決意する。

パラマウントのお陰で漸く鑑賞が叶ったし、どんな内容なのかワタクシは知っていた(だから探した)ので、個人的には大変満足だった。
ちょーーーっと、上映時間が三時間弱ってのは長過ぎる気がしなくもなかったけど、「歴史的事実をドラマ仕立てで撮ってみました」作品と受け止めれば、程良い長さなのかも知れない。
……が。
撮られた時代の所為なのか、それとも脚本書いたフランシス・コッポラの所為なのか、さもなきゃ原作の所為なのか、一九四四年六月~八月の間に西ヨーロッパで何が起こったのかを知らないと、さーーーーー……っぱり判らん映画なんじゃないかねー、とも思うかな。
少なくとも、第二次世界大戦始まって一年と経たずにナチス・ドイツに攻め込まれてパリ陥落 → 四年経った一九四四年六月六日、連合軍によるノルマンディー上陸作戦開始 → それを受けてフランス国内のレジスタンスさん達元気になる → 同年八月、レジスタンスさん達もっと元気になる&米軍がパリにやって来た、ってのを判ってないと、恐らく話に付いていけない。
作中には、その辺の歴史的事実に関する説明が、なー……んもないから。
この映画が撮られた当時は、説明なんか要らなかったのかもだけども、終戦から七十年が経った現在では、そういう意味で、一寸辛いかも。
でも、まあ、うん。個人的にはそれなりにイケる。
自分達の占領下にあったパリを奪い返されるかも、と相成った際に、アドルフ・ヒトラーは「だったらパリなんざ火の海にしちまえ!」命令を出してて、パリ解放当日、彼は、「パリは燃えているか」と幾度となく部下に尋ねた、って逸話が残ってるんだけども、その、この映画のタイトルにもなってるヒトラーの発言に絡む逸話の扱いが、ちょいと物足りなかったけどね。
……それにしても、この映画観て、改めて&又もやシミジミ思っちゃったけど、米軍って、何時の時代も物量チートだな。

GODZILLA ゴジラ

本日の一本@とても有名処。

『GODZILLA ゴジラ』
2014年の、お米の国の作品。
原題も、『Godzilla』。
ジャンルは、あー…………、……ゴジラ?
日本では、去年の夏に公開になったアレ。配給は、勿論東宝さん。
DVDが発売になったばかり&レンタルも開始になったばかりで、未だ公式サイト生きてるので、諸々は公式に丸投げ。
──ではあるけれども、多分、ネタバレ系の話も書いちゃうと思われるので、これからご覧になられる方は、以下は読んじゃ駄目。

評判がいいらしい、少なくとも、1998年のハリウッド版ゴジラの「トカゲ」と比べたら駄目、って話だったので、ホントは劇場まで行こうと思ってたんだけど、何でだったっけかな……、あ、不祝儀が続いた所為だったかで行き損ねたので、レンタルしてみた。

──取り敢えず、だ。
この作品の中でのゴジラの第一声は、もう一寸何とかならなかったのか、とか。
いや、私が観たいのは、米人親子の話でなくてゴジラ、とか。
ムートーだったっけか? ゴジラと戦うアレが出て来た時に、うっかり誤解してしまって、「え!? 前回トカゲで今回昆虫!? ゴジラを何だと思ってるんだ、ハリウッド!!」と雄叫びそうになった、とか。
学者さんキャラの名前が芹沢博士なのはいいが、つい、「オキシジェン・デストロイヤー! と叫びたくなるじゃないか」とか。
色々と言いたい事はあったけれども、一応、ゴジラはゴジラだし、SF怪獣パニックものとしては、まあ出来が良い方ではないかと。
手放しで、「ゴジラ!!」とは私には言えなかったけど、面白いは面白いんじゃないかなあ。昭和の頃のゴジラを一先ず忘れれば。
今回は、ゴジラの登場シーンが少ない=チラリズムの世界と思え、って話も小耳に挟んでたから、その辺、私的にはOKの範疇だったし。
今作中での設定──ビキニ環礁での水爆実験は、実は、遥か古代から生き続けている超巨大生物を殺すためだったんだ、とかいう、「第一作目のゴジラの設定、知ってるよね?」と思わず問い掛けたくなる部分だけは見逃せないかもだけど。
……あ、後。
ゴジラを撃つな、米軍、とも思ったな。
自衛隊とゴジラが戦うのは許せるのに、米軍だとカチンと来る(笑)。

映画評論家の方だったかな、一寸失念してしまったけれど、何方かが、自然の驚異というものの捉え方がアメリカと日本では違うので、ゴジラという存在の扱い方や解釈も、どうしても日米では違いが生まれてしまう、という風な事を書かれておられたのだけれど、確かに言えてるかもね。
──二〇一六年、六十周年記念だかで、十二年振りにゴジラが復活するそうなので、東宝さんには、本家の意地を見せて頂きたい処だな。
マジで、ゴジラは我が国の財産の一つだと思うのよ。観たことなくても、名前くらいは誰でも知ってるだろうし。
国内外でこんなにも愛されてる怪獣なんて、早々いないしね。