ナチス・オブ・ドラゴン

私、本当に懲りない、と思いつつ鑑賞した本日の一本@日本未公開だと思うよ。

『ナチス・オブ・ドラゴン』
2014年の、お米の国の作品。
原題は、『P-51 DRAGON FIGHTER』。
ジャンルは、これは何……? アクション・ファンタジーな戦争映画、かな。
粗筋は、DVD販売元のアメイジングD.C.さんの公式から転載。

第二次世界大戦、北アフリカ戦線ではナチス・ロンメル将軍が猛威を振るい、連合軍は予想外の苦戦を強いられていた。
そんなある日、敵情視察に出た戦車が異様な高熱で何者かに焼き払われる。
更に連合軍が秘密裏に手に入れたフィルムには信じられない生物が写されていた。
それはナチス・ヒトラーが探し求めていたとされるドラゴンそのものだった。
やがてドラゴンはナチスの生物兵器として空を支配し始め、追い詰められた連合軍は各国より精鋭のパイロットを集め、ドラゴン撃滅に乗り出す。
しかし、圧倒的なドラゴンの破壊力を前に戦況は悪化の一途をたどっていった。
はたして、彼らに逆転はあるのか?!

この映画、宣伝文句が、『ヒトラー、最後の秘密兵器』だったり、『今、戦争映画の常識が変わる!』だったりするみたいだけれども。
北アフリカ戦線が舞台で、且つ、ロンメルが上級将軍として登場しているということは、少なくとも、1942年7月の第一次エル・アラメインの戦い以前の話と思われる訳で。
だってのに、そんな時期に既に、「最後の秘密兵器」を登場させてしまったらアカンだろう、とワタクシは突っ込みたかった。
…………。
ま、いいか。戦争映画、と謳ってはいるけども、そんな歴史的事実、思い出さんでも無問題な映画だと思うし。
うん、だから、それは扨措き。
──何で、B級~Z級映画は、ナチスが~、だの、ヒトラーの秘密兵器~、だのから離れられぬのだろうか。
はっきり言って、「ナチスの科学力は世界一~!」路線か、「ナチスのオカルトは世界一~!」路線かの違いしかないよね。
ホントにもー、又かよ……、と思いつつ観る私も私だけどさ。

そりゃそうと、この手の映画を観ていると、欧米の人達にとって、ドラゴンという伝説の生き物は、悪でしかないんだなあ、と思わされる。
日本人やアジアの方々にしてみれば、竜と龍の違いはあれど、彼等は神様みたいなもんなのにね。
この辺も、キリスト教の功罪なのかしらね。
んで以て、やはり、この手の映画を観ていると、名作や傑作と謳われる映画は、人々にそう言わしめるだけの理由がちゃんとあるんだよな、と改めて思い知る。

アルマゲドン2014

本日の一本@日本未公開映画。……じゃなかったら嫌だな。

『アルマゲドン2014』
2014年の、お米の国の作品。
原題は、『ASTEROID VS EARTH』。
ジャンルは、SFパニックだそうな。
発売は、プライム・ウェーブ。販売は、我等がアルバトロス。制作は、毎度のアサイラムさん。
……アサイラム&アルバトロスって処で、諸々を察して下さい。
んで以て、何時も通り、アルバトロスの公式から粗筋転載。

2014年、小惑星の接近により地球は滅亡の危機を迎えた。
ミサイル迎撃は失敗、降り注ぐ隕石により都市は壊滅。
人類に残された最後の希望、それは核爆発で太平洋プレートを動かし、
地球を移動させ衝突を回避するという驚天動地の作戦だった!

その日、地球に接近する小惑星が確認された。大きさは月の4分の1。衝突まで、残された時間はわずか10日間。ロシアは迎撃ミサイルを発射するが、作戦は失敗。飛来した巨大隕石により、香港が壊滅してしまう。人類を絶滅から救うため、アメリカが賭けた最後の作戦。それは深海で核爆発を起こし、誘発した巨大地震のエネルギーで地球を動かし、衝突軌道から逸らすというものだった。人類の運命を背負い、潜水艦ポーク号はフィリピン沖のヤップ海溝を目指すが…。

先日、何だったかの映画のDVDで、これの予告編を見掛けた時、何つー設定の映画だ、と思った。
馬鹿馬鹿し過ぎて、絶対抱腹絶倒出来る、とも思った。
斜め上過ぎる設定の映画拵えてくるなー、安定の酷さだ、アサイラム、なんてことも思った。
故に、嬉々として借りた。
机や床ぶっ叩いて笑い転げられる準備まで整えて鑑賞に挑んだ。
……が、馬鹿も、ここまで来ると笑えない。
少なくとも、ワタクシには笑い飛ばせない類いの馬鹿だった。
──以上。

フェイズIV

某ツ◯ヤに出来ていた、「これは名作だよー!」な棚に陳列してあったので、だったら借りてみようじゃないか、とレンタルしてみた本日の一本@日本未公開作品。でも、多分有名処。
……長いな、能書きが。

『フェイズIV 戦慄!昆虫パニック』
1974年の、お米の国の作品。
原題は、『Phase IV』。
ジャンルは、SF。
日本での劇場公開はなかったけれど、真昼にトンでも映画流してる事が多い某テレ東で幾度も放送されたことがあるそうで、最近になって、国内DVD化された映画なんだそうな。
んで以て、粗筋は、DVD出してるパラマウント・ジャパンさんの公式から転載。

宇宙で発生した不可解な現象を契機に、砂漠に奇妙な構造物や模様が現れる。興味を持った生物学者たちが調査すると、飛躍的に知性の発達した蟻によって造られたものである事が判明。更に、蟻たちは人間と交信することを望んでいた。彼らは数々の実験に対する怒りを示してきたのだ……。

この映画を観終わった後、ちょろっと電脳世界を彷徨ってみたら、映画評論家かな? の何方かが、批評にて、「奇妙なこの映画は……」という風なことを綴られていたのを見掛けて、思わず、Macさんの前で深く頷いてしまった。
確かに、奇妙、と評するのが最も相応しいかも知れない、この映画。
邦題のサブタイトルが「戦慄!昆虫パニック」なもんだから、「一歩間違えばB級映画だろうな、『キラー・アンツ/殺人蟻軍団』みたいな奴かも……?」と思って観始めて、でも、観てる内に、「あれ、ヒッチコックの『鳥』みたいなノリの映画?」と思い始めて、最終的に、「えっと…………」と唸った。
唸るしかなかった、と言うか。
──この映画に対して、何て言えばいいのか未だに判らない。奇妙、としか言えない。
面白いんだけど、個人的には面白いと思うんだけど、感想の言葉が見当たらない。
後、「どーやって撮ったの!?」と言いたくて堪らない。
この作品、アリがちゃんと演技(?)してるとしか思えないシーンが多々なのよ。
1974年の作品なのに。CGとか、そんなん無い筈なのに。……どうやったんだろう…………。
で、又、登場するアリの集団が、ちゃんと(ストーリーに則った)意志と知能のある行動しているように見えるものだから、不思議で不思議で。
──兎に角、SFが好きで、時に延々と続くアリのドアップに耐えられるなら(笑)、お試しして欲しいなー、と思う映画だったかも、とは言えるかな。

コレクター(2012)

タイトルのみで借りてみた本日の一本@日本でも公開された映画。

『コレクター(2012)』
2012年の、お米の国の作品。
原題は、『The Factory』。
ジャンルは、サイコ・サスペンス。
配給は日活さん。
あ、尚、確かR-12だったと思った。
──日本でも公開されたし、DVD出てからそんなに経ってないっぽいし、公式もあるので、諸々は公式でどうぞ。
1980年代(だったかな)に、アメリカで実際に起こった、『ゲイリー・ヘイドニク事件』を基にした話。

ワタクシの知る限り、原題、邦題問わず、コレクター、というタイトルが付けられた映画は、ほぼ確実に、変態犯罪者野郎が登場する。
『ローマの休日』や『ベン・ハー』を撮った、ウィリアム・ワイラーの『コレクター』は、ワタクシも愛している一本。
故に、コレクター、という邦題だったこの映画を、レンタル屋で見掛けた瞬間、手を伸ばした。
ホントに、タイトルのみで借りた。絶対、変態が出てくる話の筈、と思って(笑)。
んで。
思った通り、この作品にも、変態犯罪者が登場したんだけども。そういう話だったんだけども。
観終わった直後から、ワタクシは、「日活さん。何故、邦題をコレクターにしたの!?」と言いたくて堪らなくなった。
これ、絶対、原題の方がいいって。相応しいって。『The Factory』の方が内容に添ってるよ。
尤も、『The Factory』ってタイトルのまま公開されたりDVD発売されたりしてたら、少なくとも私は観なかっただろうから、観る側の興味を惹く為の手立てとしては有効な邦題なのかもだけど。
『コレクター』って言われたら、やっぱり、歴代のコレクター──特にウィリアム・ワイラーのコレクター思い出すものね。
……うん、引っ掛かったよ、そういう意味では(笑)。って、それは扨措き。
────個人的には、詰まらなくはなかった……、かなあ。
でも、興味深いとも言えないなあ……。
この映画の基になった事件を起こした人物は、ホラー映画マニアだったらしく、彼が起こした犯罪は、有名処ホラーのリメイクとも言われてるそうで、そんな輩が今度は映画のネタになった、って部分は悪い意味で興味深いけど、「実話が基です」と謳われていなければ、この手の路線の話としては有りがちだね、で終わり兼ねないし、ずば抜けてた部分があった訳でもない(と思う)ので、言ったら何だけど、凡作の部類かも知れない、とも思うかな。
巨匠と讃えられてるワイラーの作品と比べたら駄目なんだろうけど、或る意味邦題の所為で、どうしても比べちゃうしね。

ウォー・オブ・ザ・ジャングル

新作&準新作を四本纏めて借りるとお得ですとお店の人が言うから(以下略)、という訳で本日の一本@恐らく日本未公開映画。

『ウォー・オブ・ザ・ジャングル』
2012年の、お米の国の作品。
原題は、『Inara, the Jungle Girl』。
ジャンルは、レディーアクション&アドベンチャー、だそうです。DVD発売元の公式にそう書いてある(笑)。
粗筋は、販売元なINTER FILMさんの公式から転載。

アメリカ軍隊に所属しているイナラ。ある日、彼女は、かつて自分の亡くなった父親が所属していた特殊部隊≪アスガード≫に入隊する。その部隊の任務は、ヴァルハラ島という島へ上陸し、その島の天然資源を確保すべく本隊を援護することであり、まさに秘密傭兵業務であった。そして、アスガード軍による上陸作戦は決行されるが、島の上空でイナラの乗った輸送機が、島の電磁場の影響を受けジャングルへ墜落してしまう。
イナラは命こそ助かるが、その島に古くから潜んでいる女ばかりの謎の原住民に囚われてしまう。敵でないと見なされたイナラは、この女原住民との奇妙な生活を共にする事になり、やがて驚愕の真実を知ることになる・・・。

まあ、驚愕の事実ったって、本編開始数分後には、大体想像が付く事実な訳だけれども(渋茶啜り)。
──アマゾネスものも、B級映画の定番の一つ。
そんなアマゾネスな皆さんと、米軍特殊部隊の戦い! という触れ込みらしい映画だったので、「うはー、B級の香り漂う~~」と嬉々として借りてみた。
が。
ちょー……っと、私は何でこの映画を借りた……、と若干後悔した。
ストーリー的にも映画としての見せ方的にも、宜しくない一本だと思う。
色々が怠く感じてしまったしね。突っ込み処も満載だったしね。
演者の皆さん、頑張ってるのは判るんだけども、アクションシーンも駄目だったし。
とは言え、B級映画&アマゾネスとくればグラマラスなお姉ちゃん! お乳もおケツもバインバイン! うっかりすればフルヌード! ってな図式が成り立つので(注:ワタクシは女です)、そういう所に重きを置いてる映画なのかなー、と思ったんだけども、その手の見所も、あるような、ないような、って程度で終わってしまっていてねー……。
敢えて真面目腐った風に言うなら、何処を目指してるのか判らない映画でもあったかな、と。