ゾンビーバー

本日の一本@日本でも公開された映画。

『ゾンビーバー』
2014年の、お米の国の作品。
原題も、『ZOMBEAVERS』。
ジャンルは、コメディなホラー。予告編には、ラブリー・ホラー、とも書いてあった。
昨年の夏、単館系でだけども公開されたし、つい先日DVD発売になったばかりだし、公式サイトも存在しているので、諸々は公式に丸投げ。
要は、汚染廃棄物の所為でビーバーがゾンビになっちゃったよ、って話。

上記の通り、今回のゾンビはビーバーさん。齧歯類。
映画の宣伝文句通り、若干手作り感漂う人形なビーバー達と、ビキニ姿で頑張る女子大生役な姉さん達と、お約束の如く餌食になる馬鹿な野郎共が主な登場人物。
冒頭のシチュエーションから、お馬鹿という意味で名作なZ級映画『キラー・スノーマン』と同じ系統の匂いがするな、と感じ、一寸期待して観た。
確かにコメディ調だったし(尚、ホラーと言うよりは、ちょいと下品なスプラッタだった)、Z級映画ならではのお笑い所もあるにはあったし、お約束も踏んでたけども、個人的には馬鹿成分が足りなかったかな。
どうせなら、もう一寸突き抜けた馬鹿が良い。
それなりには面白いと思うが、後少し、頑張って欲しかった。
あ、でも、エンディング曲は秀逸(笑)。

クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃

本日の一本@アニメ。

『クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃』
2015年、東宝。
クレしん劇場版の二十三作目。
このシリーズに関しては、基本情報その他、云々書かずともノープロブレムだと思うので、諸々は素っ飛ばす。

この数年の劇場版の中では、一番良かったと思う。
一言で言えば、クレしんでB級映画を作ってみました、みたいなノリだけど、「何で、ここでこんなの出しちゃったんだろう」とか、「どうして、ラストでその展開にしてしまったのか」ってな悪い意味での突っ込み所もなかったし、最初から最後まで、すんなり観ていられた。
但、感動系を求めてはいけない作品ではあるかと。
比較的ライトな話だから、その手合いを求めたら負ける。
正統派な突っ込みはせずにスルーし、B級映画みたいなもんだからー、と笑い飛ばせば勝てる(笑)。
B級映画耐性あれば楽勝。

死霊高校

本日の一本@日本でも公開された映画。

『死霊高校』
2015年の、お米の国の作品。
原題は、『The Gallows』。
ジャンルは、ホラー。尚、R-12指定。
出してるのはワーナーブラザーズさん。日本では夏頃に公開されて、先日DVDが出たばかりなので、諸々は公式に丸投げ。

『パラノーマル・アクティビティ』の制作チームが撮った、『学校の怪談』もの。
んで以て、これもPOV。
でも、POV作品の中では、かなり観易い方なんじゃないかと。
但、ワタクシ基準では怖くない。
一般的には怖い方なんだろうなと思わなくもないが、怖くない。
突っ込み所は一杯あるし、アメリカのホラーだなー、って感じかな。
とは言え、この系統がお好きな方は、トライされても良いかも。
良い意味での訳の判らない怖さはあると思うよ。
私は怖くなかった、ってだけで(笑)。

アンデッド・ソルジャーズ

本日の一本@日本未公開映画。の筈。

『アンデッド・ソルジャーズ』
2015年の、イギリスの作品。
原題は、『SOLDIERS OF THE DAMNED』。
ジャンルは、ホラー・アクション。と公式には書いてある。
発売元はブロードメディア・スタジオ、売ってるのはポニー・キャニオン。
粗筋は、ブロードメディアさんの公式から転載。

1944年の東ヨーロッパ戦線で、ロシア軍はルーマニア方面からドイツ軍隊を押し戻している状況の中、ドイツ軍のエリート司令官カート・フライシャーは、古代遺物の秘密を探るために、敵軍との境に位置する広大な森林を抜ける間、女性科学者アンナを護衛するように軍上層部から命じられ、渋々承諾する。
その森を抜ける過程で、仲間の兵士が何者かに殺されたり、忽然を姿を消したり、果てには何度も生き返ったりと怪現象が多発。
アンナの護衛で同行しているSS(ヒトラー親衛隊)の高官とも何度か諍いがあったりするうちに、森の中で子供たちのゴーストが出現、突然兵士が灰になってしまったり、不気味な現象が次々と起こる。
この森には何かが憑りついている――。
ついに一行は森の奥深くに遺跡を探し出すのだが、アンナはヒムラーのオカルト部門の一員であり、遺跡の秘密を他の軍部に漏 らさないようにカートを殺そうとする。
果たして対ロシア戦線よりも遥かに重要とされる遺跡の驚愕の秘密とは―――!?

先日観た『ナチス・オブ・ザ・デッド』の直ぐ傍に置いてあったから、ついうっかり勢いで借りた。……のだが。
……何と言えばいいか。
1944年頃には、東部戦線に限らず、ナチス・ドイツ的に結構な勢いでピンチのテーマ掛かってた頃って事実があるし、そんなこんなで、基本設定的には無理がない、とは思ったけども。
こう……話に付いていくのが大変、みたいな感じがある。
主人公達が任務で向かった森の中で、一体何が起きているのが中々判断が付かないのよ。
大小のエピソードを一つ一つ拾って行けば、その内に、「ああ、そういうこと?」って判っては来るけど、最後まで観ても、『その結果が引き起こされた原因の原因』部分に付き纏う疑問符は消えなくて、「え? だから?」と消化不良起こす。
結局の処、何を描きたかったのかも良く判らない。オカルト話、の一言で済ます事は出来るけども。
それとも、英国特有のブラックジョーク、って事なんだろうか…………。
個人的には、余りお勧め出来ないかなー。

ナチス・オブ・ザ・デッド

本日の一本@日本未公開映画。

『ナチス・オブ・ザ・デッド』
2015年のドイツの作品。
原題は、『BUNKER OF THE DEAD』。
ジャンルは、パニック・ホラー。
DVDの発売元はブロードメディア・スタジオさん、売ってるのはハピネスさん。
粗筋は、ハピネスさんの公式から転載。

第三帝国の隠された秘宝をナチス・ゾンビから奪え!

ナチスの残党がゾンビとなって秘密基地に70年間も潜んでいた!? RPGとP.O.V.が融合した画期的な体感型パニックホラー!

ドイツ南部、バイエルン州の村オーバーアマーガウに住むマーカスとトーマスは古いユダヤ人の日記に記されたドイツ軍WW II地下軍事基地の場所を特定。第三帝国の失われた秘宝が隠されていると言われるこの基地に探検に出る。その立入禁止区域内の洞窟に双方向ラジオと3Dカメラを持ち込み、侵入。そしてマークスはその場所が、米軍の監視下にあるシークレットゾーンだったことを初めて知るのだった。それ以上に彼らが知らなければいけないこと-。それは第二次大戦後70年間に渡り、ナチスの秘宝を守り続けてきて、ゾンビと化したナチスの残党がその洞窟に潜んでいたのだった。そしてこのゾンビたちは70年間もの間、何も食べていなかった・・・!今、米軍とゾンビたちに囲まれて、マーカスとトーマスの生と死を賭けた壮絶なデッドレースが始まる!

粗筋読むまでもなく、タイトルから大体が察せられるB級映画。
パッケージ裏に、要約すれば「トレジャーハントとゾンビものが合体した話」的な事が書いてあったので、だと言うならば……、と借りてみたけども。
酷い。色々が酷い。
判っちゃいたけど酷かった。笑えもしない。
これもPOVか、挙げ句、ナチス残党ゾンビ化話か、と思ったが、トレジャーハント絡みだって触れ込みだから、と観てみたのに、これの何処がトレジャーハント物なのか、と素で突っ込みたい。
ちょびっとでも期待した私が悪いんだろうが、突っ込まずにいれらない。
ゾンビ化した総統と、作中に於ける存在意義を問いたかったエイリアンはお笑い所だと思うけど、塩っぱいと言うか、渋いと言うかなお笑い加減だったしねー。
……つーかさー、もう、POVに頼るの止めようよ。二匹目の泥鰌は早々いないよ? 私、未だに『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』以上のPOV作品に当たった事無いよ?
お願いだから、そろそろPOVに飽きて下さい、B級映画界。