51

本日の一本@日本未公開映画。
『51(フィフティーワン)』。
2011年の、お米の国の作品。
ジャンルは、これは何だ。モンスターパニックの内に入るのかな。
……何と言うか、これは観なきゃいけない気がした。
──捕獲したエイリアンがー、とか、墜落したUFOがー、とか昔っから言われ続けてきた、アメリカはネバダ州にあるエリア51を舞台にした話。
尚、エリア51の正式名称は、グレーム・レイク空軍基地と言います。
んで、そんな大変に胡散臭い場所が舞台のこの映画の粗筋はと言えば。

エイリアンがいるのいないのと、あんまりにも外野がうるさいから、「公開したるわ! エイリアンなんぞいないわ!」と、ささやかに公開されることになったエリア51に有名ジャーナリストその他を招いた日に、ホントは隠してたエイリアンが暴れ始めちゃって、人々を襲うよ、って感じ。

──この手のがお好きな方は、観てもガッカリはしない映画なんじゃないかなー、と。
色々がチープだけど。合成だなー、ってのが、ありありと判っちゃったりもするけど。
でもまあ、その辺は、低予算映画(らしい)ってことでスルー出来るし、エリア51の中で囚われてたエイリアン達が暴れるってのは、一寸目新しいかなって思うし、異星人の皆さんの見て呉れも各々違ってて、そういう意味では飽きが来ない……ような気がしなくもない。
物語の舞台が舞台だったから、もっと、例えば政治的陰謀絡みとか、お国が云々、みたいな、そっち系のドロドロぐちゃぐちゃな話になるかと思いきや、そんなことはなく、言い方悪いけども、エイリアン倒して逃げ延びるべく登場人物達が頑張る(?)のがメインの単純な話だったので、そこは個人的には残念ポイントだったけど、まあまあかなあ、この手のB級映画としては。
オチが個人的に好みだったので、一寸感想が甘い気もするけど(笑)。

TRIANGLE

本日の一本@日本でも公開した映画。
『TRIANGLE(トライアングル)』。
2009年の、イギリス&オーストラリアの合作。
ジャンルはホラー。
日本での公開は去年だったのかな?

──自閉症の息子を持つ若いシングルママさん@主人公が、友人に誘われてヨットで海遊びに出掛けたら、摩訶不思議な悪天候に遭遇&ヨット転覆、そして遭難、そこに、やはり摩訶不思議な豪華客船が諮ったように通り掛り、これで助かる! と乗り込んでみたらー……、ってな話。
乗り込んだ胡散臭い客船が、アイヤー……、な船だったというのはお約束。

──ご存知の方は少ないかも知れませんが、邦題を『ゴースト』という映画があるのですよ。
と言っても、「ニューヨークの幻」の方ではなく、「血のシャワー」の方。
原題は『Death Ship(デス・シップ)』。
1980年に撮られた作品で、大型タンカーと衝突した為に沈没した豪華客船の乗客数名が、避難目的でそのタンカーに乗り込んでみたら、実はそれは幽霊船でした、ってな、泣きっ面に蜂パターンなホラー映画。
ワタクシにとっては、何故か、随分と長い間、ヒッチコックが撮った作品だと勘違いしていた、という痛い思い出が残る映画だったりするんですが。
……何でそんな誤解をしたのやら…………。
んで。
「トライアングル」の簡単な粗筋が書かれたポップをレンタルビデオ屋さんで読んでみたら、海で遭難した数名の男女が、通り掛った豪華客船に避難して云々、とあったので、もしかして、「ゴースト/血のシャワー」みたいな映画なのかなー、って期待した訳です。
でも。
そーじゃなかったんだなー……。ワタクシの期待とは違ったんだなー……。
理不尽系と言うか不条理系と言うか、そういうジャンルの映画なんだよ、と思って見遣れば、それなりかなあ、と思いますけど、ワタクシ基準では怖くも何ともないしなあ……。
ああ、そういうことだったのね! なシーンは結構あったのは確かだし、その時何が起こっていたのか判らなかったことが徐々に判ってくる辺りは、おお、って思えるし、あの訳の判らなさが怖いんだよ! と言われれば、そうかも……、と思わなくもないけど、うーーむ……。
……多分、突っ込んだら負けな映画だと思うんだ、これ。
不条理系なんだから、矛盾や辻褄合わないことは無視! って奴なんじゃないかと。
でも、ワタクシは存分に突っ込んじゃったんだなー。
だから? って素で首傾げちゃったんだよねぇ……。
即ち、突っ込んだら負けな映画に突っ込んでしまった訳で、ワタクシの負けも確定な訳で、故に、ビミョー、としか言えない。

Insidious

本日の一本@日本でも公開されたらしい映画。
『Insidious』。
2010年の、カナダとアメリカの合作。
ジャンルはホラー。
何だったっけかな、「ソウ」の監督さんと「パラノーマル・アクティビティ」の監督さん(?)が組んで撮った映画とかいう話だったかな。
──これは、詳細を綴っちゃうのかはアレかなあ、と思うので、ちょい控えめに。

とある家に引っ越して来た五人家族が主人公。
引っ越しを終えた直後から、家の中で一寸変なことが起こり始めて、屋根裏部屋に潜り込んだ長男が、梯子から落ちたのを切っ掛けに昏睡状態の寝たきりになってしまって、それからもオカルトチックなことは起こり続けて、このままではいけない! って別の家に引っ越してみたのに……、ってな話。

──OPが流れた際、ワタクシはヒッチコックの映画思い出した。
全体的に、古典のホラー映画の雰囲気が漂ってて、音楽の使い方も、独特って言うか、昔懐かしのホラー映画を彷彿とさせる感じで、往年のホラー映画がお好きな方は、それだけで嬉しくなるんじゃないかなあ。
お話そのものは、『ポルターガイスト』(←この映画の内容ご存知の方にはネタばれに繋がるかと思うので伏せ字)に、とても良く似てると思う。
最初は、『エクソシスト』(←この映画の内容ご存知の方には/以下略)みたいな話なのかと思ったけど。
オチも、良い意味でのお約束を守ってる感があって、ここ最近で観たホラー映画の中では一番良かった。
純粋に、怖いか怖くないか、という話は又別問題のような気がしなくもないけれど、ホラー映画がお好きな方にはお薦めかと。
鑑賞の際は、エンドロールが全部終わるまで観てね。

ピラニア 3D

本日の一本@日本未公開映画だと思ったのに日本でも公開したらしい。驚き。
『ピラニア 3D』。
2010年の、お米の国の作品。
ジャンルは……タイトルから察して頂けるかと。
原題は、『Piranha 3D』。
R-15指定。
監督さんは、『ミラーズ』撮った方だとか。
タイトルに3Dと付いてますが、お家鑑賞なので、ワタクシ的には2Dでしかないです(笑)。
んで。
この映画、1978年に撮られた『ピラニア』のリメイク版なんだそうですが。
私、オリジナルの方のピラニア観てる筈だけど……こんな話だったっけか?

──アメリカ西部のビクトリア湖畔にある町で開催される、春フェスティバル前日、湖底にて地割れ発生、その所為で、湖の更に下にあった地底湖とビクトリア湖が繋がってしまい、地底湖でひっそり生き延びてたピラニアの御先祖様の大群がビクトリア湖に侵出、フェスティバルに浮かれまくって馬鹿騒ぎしてる人々を喰らいまくる、って話。

グロいのNGな方は、観てはいけない映画でもあるかと。
R指定掛かってるので、お子さんが目にすることは滅多にないと思いますが、子供に見せてはアカンです。
──えーー……と。
掛け値無しに言えることは、「お、ナイスバディ!」と言えるお姉さんが、存分に裸体を晒してた、ってことかな。
中々、豊満なお体でございました。
……って、それは兎も角。
この手の映画ではお約束の一つとは言え、如何せん、兄さん姉さん達が無駄にイチャコラしてるシーンが、ワタクシ的には長過ぎる。
思わず、とっとと話を進めんかい、と画面に向かって突っ込んでしまった。
何処までも個人的には、ホントーーー……に、その手のシーンはどうでもいいです。寧ろ要らない。
主に男性諸兄へ向けてであろうサービスシーンは、サービスの範疇に留めて頂きたい。
でも、それこそピラニアとか、ジョーズとかが襲ってくるよ! ってな類いのB級映画としては、いっそ潔いかも知れない。
映画等々に登場する人間を襲うモンスター的な存在は、盛大に暴れまくってナンボ、ってな感じの、そういう意味でノリノリな映画。
だからって、別に3Dにする必要はない気がするけれども。
正直、襲われてしまった某男性キャラのイチモツをピラニアが盛大に噛み千切るシーンが、スクリーンから飛び出てきてもなあ、と思う訳で。
お祭り会場にピラニアが大挙して押し寄せて来た直後から暫く、阿鼻叫喚の地獄絵図シーンが展開されたので、ちょいと、思い切ったなー……、とも感じたかな。
なので、この手のB級映画がお好きな方は、観て損は無いかと。
「あれ? オチは何処?」みたいな終わり方も、ワタクシは嫌いではない方なので、これはこれで有りかな、と思えた。
うん、B級映画としては悪くない感じ?

蛾人間モスマン

本日の一本@日本未公開映画。
『蛾人間モスマン』。
2010年の、お米の国の作品。
ジャンルは、モンスターパッニクでいいのかな。
原題は、『MOTHMAN』。
既に、ここまでお読み下さった方には、「又、そーゆーのを……」と言われそうな気が、ひしひしとしてます。

──仲良し六人組(男:三人、女:三人)+男性A(名前忘れた)の弟、という計七名で森の中の川っぺりにキャンプに行って、ちょーっと悪ふざけをしたら、男性Aの弟が溺死してしまい、これはヤバいと六人全員でグルになって死体を隠し、知らんぷりを決め込む、という事件が起きた十年後。
都会に出て雑誌記者になった主人公の女性が、編集長に言われて、開催中の『モスマン祭り』の取材をするべく、渋々ながら故郷の街に戻ったら、蛾人間なモスマンが出て来て、仲間達も主人公な彼女も襲われちゃう、ってな話。

──DVDのパッケージに描かれてたのが、蛾をビミョーに人間チックにしたよーな物体だったので、東宝が誇る三大怪獣の一匹なモスラの劣化版みたいなのが出てくる、激しいお笑いB級映画なんじゃなかろうかと期待したのに、違った。
モスラの歌を歌いながら、インファント島の双子の妖精な小美人に思い馳せつつ踊りたくなるよーな映画だったら受ける、とかも思ってたのに……。
まんま、お米の国では有名なUMAのモスマンがネタの映画だったのね。
モスマンの見て呉れも、実際の目撃情報系だったし、舞台も、やはり実際にモスマンが目撃されたって所だったし。
ってな訳で、大爆笑出来る映画だったらいいのにー、ってワタクシの期待は速攻裏切られたんですが、ま、それはワタクシの勝手に期待したことなので、こっち置いておくとして。

……んー、悪くはないんだけどなー……、って感じかなあ……。
凄く真摯に作ったんだろうな、とは思うけども、後半が、ちょーーっとグダグダな気がするんだよねえ。
色々がビミョーでもあるかも。故に、感想も「ビミョー」。