ミッドナイト・ミート・トレイン

今宵も本日の一本@日本未公開映画。
『ミッドナイト・ミート・トレイン』。
2008年の、お米の国の作品。
ジャンルはホラー。つか、スプラッタ?
原題は、『Midnight Meat Train』。
ハリウッドな映画だけれど、監督さんが、北村龍平さんという、『あずみ』とか『ゴジラ Final War』とか撮られた方なのだそうで、一寸観てみようかなー、って気になった。

──NYが舞台。
売れない写真家の青年が、とある日の夜、チンピラに襲われてる女性の写真を撮る。翌朝、その女性が消息不明になったというニュースを知った青年は、深夜の地下鉄で連続殺人事件が起こっていることも知って、証拠写真を撮ろうとするのだけれど……、ってな話。

──…………面白いのかな、この映画……。
つまらなくはなかったけれど、個人的には面白いと言い切れない。
確かに、スプラッター! な映画で、血飛沫バシャバシャ、抉られる人体、ってな系統が苦手な方は絶対に観ない方がいいレベルだろうけど、スプラッタ耐性ある方には、大したことないんじゃ? って奴だと思うんだよねえ。
ワタクシ基準では怖くも何ともないし、終盤の展開とか唐突過ぎると言わざるを得ないし、色々、消化不良な感も否めない。
ホラー映画相手に突っ込んでも、と思いつつも、スプラッタなシーンに突っ込みたくなる。
正直、制作費に十五億円も掛けた割には、スプラッタなシーンのCGとか今一つだったと思うし。
でも、綺麗だなあ、とか、見せ方上手いなあ、とか感じたシーンは多かったような。
けど、うーんー……、な感じかなあ…………。

レコード シッチェス別荘殺人事件

今宵も本日の一本@日本未公開(だと思う)映画。
『レコード シッチェス別荘殺人事件』。
2010年の、スペインの作品。
原題は、『ATROCIOUS』。
ジャンルはホラー。
この所為で、ワタクシは月曜早朝、布団に沈んだ。

──スペインの、シッチェスという別荘地が舞台のお話。
その一角に別荘を持っている一家の三人兄弟が、2010年4月某日の朝、死体で発見される。現場には、家族が使っていたと思しきビデオカメラが二台残されていて、それに映っていたものは……。ってな話。

──手法に関してのみ言うなら、『ブレアウィッチ・プロジェクト』系な映画。最近だと、『パラノーマル・アクティビティ』、あの系統。
主人公な家族の長男と長女は、都市伝説系の話を集めたり調べたりするのが趣味なようで、そんな長男と長女が、両親と共に別荘を訪れることになったので、その別荘のある森に言い伝わってる怪談の真相を調べようと、ビデオカメラ持参して……、ってな感じの設定なんだけども。
この映画、ハンディカメラで素人が撮った映像です、ってのを強調し過ぎてるのか何なのか、画面酔いするという意味で気持ち悪い。
ワタクシ、映画の画面では滅多に酔わないけど、これは覿面だった。吐くかも! ってくらい酔って、うぇうぇ言いながら、朝っぱらから布団の中で丸まる羽目に…………。
手加減してくれ、スペイン人。
んで。
兎に角画面が揺れまくるってのは、話の設定が設定なので、まあ……、と思えなくもないんだけども、夜のシーンが暗過ぎて、何が起こってるのか良く判らない。
えーと……? って首傾げちゃったりも度々で、個人的には、訳判らない部分ばかりが目に付くと言うか、そういう意味で酷い映画と言うか。
ワタクシ基準では怖くないしねえ……。怖くないってぇか、「えーーー……」な映画だしねえ……。
激しく画面酔いなんかしちゃった所為で、ほんっっとに気持ち悪くなっちゃって、夕方まで復活出来なかったしねぇぇぇぇぇぇ……。

特攻大作戦

本日の一本@有名処ではあると思う。
『特攻大作戦』。
1967年の、お米の国の作品。
原題は、『The Dirty Dozen』。
ジャンルは、戦争映画。
この映画は観た記憶がないかな、とレンタル屋の店先でブツブツ言っていたら、面白いと思う、と横から言われたので、なら、それを信じてみましょうか、と借りてみた。

──1944年6月の、ノルマンディー上陸作戦前夜に、ナチスドイツの司令部の一つ兼別荘地みたいな所を襲撃して云々、って作戦を実行する為に、恩赦を餌に集められた、軍法会議で有罪判決喰らった死刑囚や重罪人な12名の兵士達と、その12名の指揮官に就いた陸軍少佐のお話。

──撮られた年代が年代なんで、大体が、往年の戦争映画だなー、って感じかなー。
確かに、面白いとは思う。
12名の囚人達を使い物になる兵士に仕立てるまでの訓練の件と、やっと使い物になったぜ、実戦に行くぜー! って件とで構成されてて、初手の頃は上官な少佐に反抗的な囚人の彼等が、徐々に兵士らしくなってく辺りとか、訓練&作戦中止の危機を回避する為に演習で頑張る辺りとかは、小気味よい感じなんだけども。
娯楽映画らしい笑い所もあるし。
但、この映画、「戦争ってな、ここまで汚いものなんです」って語ってる映画だと感じるか、「そこまでやらんでもいいんじゃないの?」って感じるかで、大幅に見方が変わる作品のような気がする。
人によっては、やり過ぎ、と思うかも知れないし、やっぱり人によっては、そこまでやってこそ、と思うかも知れない、そんな感じの映画でもあるんじゃないかなー。
さり気なくエグい映画なのは確かかと。
まあ、戦争映画なんて、エグくてナンボだと思うけど。

英国王のスピーチ

本日の一本@第八十三回アカデミー賞 作品賞受賞作品。
『英国王のスピーチ』。
2011年の、イギリス&オーストラリアの合作。
日本では、去年のGW頃に公開されたのかな、確か。
原題は、『The King’s Speech』。
今日のは、B級じゃないよん(笑)。
前々から観てみたかったんだ、これ。

──アカデミー賞獲得した作品ですし、公式サイトも未だ動いてるみたいなので、粗筋関係の詳細は公式で、ってことで。
有名処のネタばれは、極力しない方向がいいかと思うんで。
以前から言ってる通り、B級~Z級映画に関しちゃ容赦なくネタばれ書くけど。何故って、観る人の絶対数が少ない(笑)。

──あくまでもワタクシの個人的な感想ですが。
面白かった! すんごい面白かった。ワタクシは名作だと思います。
今時の流行りの3Dがどうこう、って訳じゃないし、華やかでもないし、地味か派手かで言えば地味な映画なんだろうけど、映画の面白さや素晴らしさにそんなこたぁ関係ない、って映画かな。
運命に負けない、って映画でもあるかと。
ああ、劇場で観れば良かった。勿体ないことしたなー……。

クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦

本日の一本@アニメ。
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦』。
2011年、東宝。
B級映画じゃないよ(笑)。
劇場版クレヨンしんちゃんを観るのは、まあ、半ばワタクシ的お約束と化してきたので、一応。

──タイトルだけは何方でもご存知だろうアニメの劇場版シリーズなので、細かいことは素っ飛ばすとして。
原恵一氏が監督下りられて以降=焼き肉ロードからこっちの劇場版シリーズの中では、頑張った方なんじゃないかなあ、と。
全体的に子供向けかも、とワタクシは思う。ビミョーに大人向けな部分が無きにしもあらずとも感じるけど。
但、ネタがネタなので、お子さんの視聴に顔を顰める保護者の方も少なくないかも知れないってのと、ガッツリ子供向けな割には、キューブリック監督が撮った『シャイニング』の有名シーンをパロってる部分とかあって、あの辺は子供には訳判らんだろうな、ってのが、「んー……」なポイントかなあ。
でもワタクシは、ラスト近くまでは黙って観ていられた。
悪く言っちゃえば、当たり障りなく、って感じだけども、まあ、これくらいなら。
でも、大人帝国や戦国の頃みたいな、絶賛ポイントはないなあ……。
こんな風に思っちゃうのは、昔の劇場版作品を偲び過ぎなんだろうなあ、とも思うけどもね。