本日の一本@日本未公開映画。
『アフガン』。
原題は、「THE 9th COMPANY(第九中隊)」。
2005年の、ロシアの作品。
ジャンルは戦争もの。
配給はプライムウェーブ、発売は我等がアルバトロス(今日も笑顔)。
先月の中頃だったかに借りたアルバトロスのDVDの新作案内で予告編見て以来、観てみたい~~、と思ってたの。
これも、6/3にレンタル開始になったばかりのニューフェイスで、旧ソビエトが十年もの間やらかした、アフガニスタン侵攻時に実際に起った出来事を基にしている映画とか。
──ソ連・アフガニスタン戦争末期の1988年、空挺部隊に志願した新兵達の、三ヶ月の訓練期間と、アフガンに突っ込まれてから数カ月間の物語。
ソ連が、アフガンにちょっかい出した果て、突っ込んでったのが1979年。完全撤退したのが1989年。ソ連が崩壊してロシアになったのが1991年。
この歴史的事実を振り返るだけで、あ、報われない話なんだな……、というのが観る前から判りますな。
──私は面白かったです。
ちょっとだけ、「ん、んーーー?」なCGとかあったような気がしなくもないですが、ロシア国防総省全面協力! を宣伝文句の一つに使ってるだけのことはあったんじゃないかと。
中々迫力。
この映画、本国(?)だか何だかで、ロシア版プラトーンと評されたそうなんですが、私は、フルメタル・ジャケットとハンバーガーヒルを足して二で割ってロシア版にするとこうなるのかもー、と思ったかなー。
新兵な彼の教官な軍曹が、彼等と一緒に前線に行きたいって希望したのに通らなくて、芥子と思しき花畑で号泣してるシーンとか、凄く印象深かったなー。
但、この映画、二時間二十分くらいなんで、一寸長いな、と感じる方はおられるかも。
明るい(と言うと語弊だけど)戦争映画じゃないしね。
でも、色んなドラマが詰まった戦争映画だったんじゃないかと思います。
それにしても、何故かアルバトロスは、時々こーゆーの拾ってくるよね。
個人的には有り難いけど、何故なんだろう(笑)。
メガシャークvsクロコザウルス
本日の一本@恐ろしいことに、日本でも劇場公開された。
『メガシャークvsクロコザウルス』。
2010年の、お米の国の作品。
ジャンルは、モンスターパニック系。
配給&販売は、我等がアルバトロス。
6/3にレンタル開始になったばかりの、期待のニューフェイス(多分)。
以前、このblogにも書いたことある、『メガシャークvsジャイアントオクトパス』の続編。
前作で、ゴールデンゲートブリッジを噛みちぎったあの子が再び登場なのです。
──という訳で、以下、ちょいとアルバトロスの公式より転載。
(転載開始)
海の王者VS陸の覇者
人類を恐怖の渦に巻き込んだ、巨大生物。
その悪魔は、海底で命を落とした筈だった。
だがヤツは蘇り、再び海の王者に君臨する。
そして王者の前に立ちはだかる、陸の覇者。
神さえ恐れる激突に、人類は傍観者となるのか。
五大陸と七つの海を凌駕する史上最大の頂上決戦が、今始まる!!
(転載終了)
…………ま、要するに、今度は巨大ザメと巨大ワニが戦うんだぜー、両方共にデッカ過ぎて現代兵器も効かないから、人類は共倒れを狙ってみるぜー、って話。
ぶっちゃけ、余り詳細に語るべき粗筋ではありませぬ。
寧ろ、これ以上、粗筋に関して何を語れと言うのかと、ワタクシは映画自身に問うてみたい。
──前作程のインパクト(正しくは、爆笑出来るお馬鹿シーン)はありませんでしたねえ……。
笑い所がなかった訳じゃないんですよ、例えば、潜水艦から発射された魚雷を口でキャッチした巨大ザメが、急速浮上を決めて、ていっ! って魚雷ぶち捨てるシーンとか。
やはり、潜水艦を一呑みしちゃうシーンとか。
でも、ちょーっと色々が薄いなー、と思っちゃったんだよなあ……。
ストーリーとかね、その辺は、突込み処があり過ぎて、突っ込んだら負けと言うか、突っ込もうとも思わんと言うか、まあ、そんな感じの毎度毎度お馴染みパターンだし、こっちも、そういうつもりで観たんで、その辺の駄目っぷり(あっ)は、別にいいんですが。
この手の映画を嬉々として観る(ワタクシ的に)一番の意義と言うか醍醐味は、やはり、巨大モンスターの馬鹿馬鹿しさっぷりと、如何に爆笑出来るかだと思うんで、その辺が薄いとねー、物足りないのねー。
観てる最中に来客があって、鑑賞を中断せざるを得なかった、って部分は考慮してもいいけど(←偉そう)、でも、んーーーー……、個人的には今一つ。
前作のがいい。
RED
本日の一本@今年初めに公開された映画。
『RED』。
2010年の、お米の国の作品。
ジャンルは、アクション。
日本で公開されたのは、今年のお正月頃だったっけ?
──公開は今年&DVDレンタル開始になったばっかりなので、詳細は公式で。
一応、ネタバレに気を使うワタクシ(笑)。
毎度のB級~Z級映画には容赦無いですが。
──「楽しければそれでいいじゃーん。娯楽なんだからいいじゃーん」って類の映画だったような。
多分、冷静なツッコミはNGな作品なんだと思う。
私は、アリだと思います、こういう映画。
嫌いじゃないんだよね、「細かいことなんか無視無視! 楽しんだ者勝ち! 創作だ、何でもありだ、Yeah!」ってノリの話って。
だって、楽しいじゃない(笑)。
でも、そんなノリノリ映画である反面、色んな意味で「昔を懐かしむ」映画だったような気もする。
この話の主人公は、若い頃はとっても凄腕なスパイだった、でも歳を取った今は引退して年金生活者なおじいちゃんおばあちゃん達で、そんなおじいちゃんおばあちゃん達の気持ち的にも、時代背景的にも、映画そのもの的にも、「昔は楽しかったね」って、何となく訴えてる節があるんじゃないかな、と。
「今は今なんだよね」&「今を楽しくすればいいか」みたいに訴えてる節もあると思うけど。
十三人の刺客
本日の一本@邦画。
『十三人の刺客』。
2010年、東宝。
ジャンルは時代劇。
ワタクシ、申し訳ないことに、1963年に東映が配給した、片岡千恵蔵さん主演のオリジナルは観た憶えがなく。
その内観てみようかなとは思いますが、先にリメイクを観ちゃったのは、果たして良かったのか悪かったのか。どっちだろう。
あ、そうそう。これ、R-12指定だそうです。
……R-12……。12でいいのかな。映画だからそんなもんかなあ。ゲームとかアニメだったら、最低でもR-15くらいは喰らいそうな気もするけど。
うん、まあワタクシは、観終わるまでR-12指定だなんて気付きもしなかったんですがね(渋茶啜り)。
──去年の秋公開&つい先日レンタル開始になったばかりな映画なので、詳細は公式へGo、の方が宜しいかと。
ダイレクトなネタバレになってもいけないだろうし。
なので、以下、多分ネタバレにはなってないと思う個人的な感想。
──ぶっちゃけてしまいますと、気紛れを起こして借りたんですが、往年の時代劇をふと思い出すような、泥臭い時代劇だったかなあ、と。
全体的に薄暗く、汗塗れ・血塗れ・泥塗れ。
……うん、懐かしい感じ。
但、タイトル通り「刺客側」が十三名いるんですが、二桁超える人数になってくると影の濃いキャラと薄いキャラがどうしても出てくるよね、ってのと、一番の見せ場の決戦シーンで、「勘定」が合ってないよね、と呟きたくなっちゃったのと、もしかして、これって映画でなくても(二時間~三時間のスペシャルドラマとかでも)いいんでないかな、と思っちゃった瞬間があるのが、ちと難点と言うか残念と言うか。
後、最大のご不満点。
ワタクシの耳が宜しくない所為なんだと思いますが、科白が聞こえない。
音量大きくしても聞き取り辛くって、終いには、邦画だってのに字幕表示をONにした。
低い声が上手く拾えない耳なのですよ、ワタクシ。高い音ばっかり拾っちゃうのね。
なので、そこが物凄く個人的な事情でご不満。
観る前に、一番、どうなんだろう……、と心密かに思っていた、時代劇風に言うなら悪逆非道な殿様役を演った稲垣吾郎さん(ファンの方、申し訳ない)には、良い意味で裏切られて一寸びっくりした。
この人、ここまでやるんだ、と思った。
……繰り返します、ファンの方、申し訳ない。
後はあれだ、「松方弘樹さん、カッチョいい……(ポッ/紅色頬染め)」。
100歳の少年と12通の手紙
本日の一本@去年公開の映画。
『100歳の少年と12通の手紙』。
2008年の、フランスの作品。
……これ、ジャンルは何? ヒューマン系? ハートフル系? 良く判らん……。
発売元は、我らがアルバトロス。
とっても愉快なB級~Z級映画だけを出してる訳じゃないぜ! なアルバトロス(笑)。
──粗筋は、アルバトロスの公式から転載。
……決して、面倒臭く思った訳じゃない(主張)。
白血病を患い、余命わずか12日という10歳の少年オスカー。医師はおろか両親までもが気を遣い、真実を語ろうとしないことにうんざりしている。そんな中、病院内で偶然出会った宅配ピザの女主人ローズは、口は悪いが唯一彼に正直に接してくれる大人だった。オスカーたっての希望により、病院長とピザの宅配を条件に12日間、彼の元を訪れる約束をするローズ。そして彼女は、遺された時間の少ないオスカーに、1日を10年と考え日々を過ごすこと、また毎日神様に宛てて手紙を書くことを勧める。初めての恋、結婚、試練、最愛の妻との別離・・・その日からオスカーの毎日は病院を舞台にめまぐるしく展開していく。そして彼と過ごすことにより、過去に囚われていたローズも変わっていくのだった・・・。
────という話。
どれだったか忘れたけれど、アルバトロスが出してる映画DVDの新作案内で、これの予告編見掛けて、「お、一寸観てみたい」と思って借りたので、予告編以外の予備知識が殆どない状態で観た。
で、観始めた直後に、「あああ、フランス映画ぁぁぁ!」と気付き、ガックリ崩れ落ちてみた。
ワタクシは、フランス映画に幾度も玉砕を喰らっているので崩れ落ちた。
判らない。本当に、フランス映画は判らない。シュール過ぎると言うか、不可思議系が過ぎると言うか……。
フランス人の感性が訳判らんのか、フランス人の映画に対する姿勢が訳判らんのか、どっちなんだろう。
──でも、この映画は結構良かったんじゃないかな、と思った。
物凄くフランス映画っぽいとも思ったし、何処となくフランス映画っぽくないとも思った、ある意味複雑怪奇な感じはあったし、ちょーっと付いてくのに戸惑うシーンもあったし、そこまでファンタスティックスにしなくてもいいんでないかな、何事かと思う……、なシーンもあったけど、堪能出来た。
ピザ屋の女主人なローズさんが、とってもいい人なんだ。
口は悪いし粗雑なタイプなんだけど、とても良い(又は真っ当な)大人。
そんなキャラがメインってのもあるのか、何て言うかなー、粗筋のみを振り返ると、結構辛い設定てんこ盛りな物語なんだけども、「多分、人生はそう悪いものでもない」と思えるような映画かなー。
個人的には、お薦め。
──ワタクシ的に、お笑いB級~Z級映画担当な配給会社・アルバトロスさんは、時々、こういう映画を出してくる。
それはそれで憎いぜ、とか思う瞬間(笑)。