一話から全部観てる訳じゃないんですが、ここに来て、『フリンジ』ってタイトルの、お米の国のTVドラマが熱いです。
ちょい、展開気になる。
ウォルター・ビショップ博士とピーター父子、どうなるんだろう。
レギオン
本日の一本@未公開だと思ってたのに、日本でも公開されてた映画。
『レギオン』。
2010年のお米の国の作品。
……これって、ジャンルは何だろう。ファンタジーなのか、アクションなのか、それともパニック系なのか。
ビミョーに良く判らないので、その辺のどれか、ってことで一つ。
──「もう、人間なんか見捨てるー!」ってなっちゃった神様が派遣して来た天使(と言うか何と言うか)の皆さんと、「僕だけは見捨てないー!」と、天界の皆さん裏切って、人間の味方に付いたミカエルさん&お腹の中の子供が時代の救世主です、って言われちゃったお姉さん達その他、数名の人間とのバトル物語。
…………とでも説明するのが妥当かなあ、この映画の粗筋って。
一言でぶっちゃければ、現代風黙示録&現代版メシア誕生話、ってことにもなるような。
但、余りにも、対人間仕様なバトルで全てが構成されていると言うか。
『エクソシスト』の劣化版みたいなのとか出て来るけど、中身は天使さんの筈で、ミカエルさんも、ミカエルと言うからには天使長な筈で、なのに何故、銃撃戦のみが展開されるのか、問い詰めてみたい気はする。
──映画の煽り文句(?)が、「人類vs天使」だったので、「おお、B級映画でも、天使の皆さんが敵&攻めて来るってのは珍しい! 斬新な映画かも知れない!」と思って借りてみたけど、或る意味、ものすごーーーくアメリカ的な映画だったかと。
砂漠の真ん中にポツンとある寂れたドライブインで、天使の皆さん@第一陣を撃退する処までは、個人的に結構面白かったけど、その後がねー……。
典型的なB級映画の展開を辿ったと言うか、観終わった直後の第一声は、「何で、そういう風になるのかさっぱり判らない!」だったって辺りで、諸々を察して頂きたい。
有り体に言って、個人的には、拍子抜けする映画だったかなー。
こう……何と言うか、B級ならではの、オカルトチックで無茶苦茶なバトルとか、絶望的な世紀末シーンとか期待してたんだけどな。
サイボーグ・シティ
本日の一本@日本未公開映画。
『サイボーグ・シティ』。
2009年のお米の国の作品。
DVDの発売元は、我等がアルバトロス!(笑顔全開)
尚、ジャンルは、アルバトロス曰く「アクション(金髪系・特殊キャラ系)」だそうです。
言う程、金髪姉ちゃんは出てなかった気がするけど、気の所為ってことにしとこう。アルバトロスの言うことだし。
──あちこちで銀行強盗とか繰り返して、メキシコへの国外逃亡中な八人組の女ギャングの皆さんが、もう一寸で国境よー! って頃に、地図に載ってない町に立ち寄ったら、そこは、ノーベル賞まで受賞しときながら犯罪犯して全米指名手配になったマッドサイエンティストのオッチャンが、世界征服の野望達成の為だけに造り上げた、サイボーグだけの町で……、ってな話。
──何故、この映画をレンタルしたかと言えば。
DVDのパッケージの裏に、「…………鉄人28号……?」と思わず陳列棚の前で呟いた、謎なロボットが描かれてたからです。
胡散臭い! 余りにも胡散臭い! これは爆笑出来るかも知れない! ……と思って借りた(真顔)。
正直、謎でチープなロボットだけに期待して借りたんで、他のことは碌に確かめませんでしたし、上記のようなストーリーだとも思いませんでしたが、まあ、これはこれで、って言うか、「ああ、うん、全てがB級、何も彼もがB級、このストーリーや展開の訳判らなさ、B級そのものだね!」ってノリだったかと。
ひと度、癇に障ったらアウトだろうけど、全体的に漂うチープ感に目を瞑り、訳の判らなさを笑い飛ばせれば、観客的に勝利を治められる映画だと思う(笑)。
このストーリーの何処に、ロボットが出て来るんだ? と思ってましたが、ちゃんと、ワタクシの期待の星は出て来てくれた。
鉄人28号みたいな見て呉れって言ったら、正太郎君に怒られそうな、「あ、鉄人28号じゃなくって、ロボコン」って見て呉れでしたが。
今は二十一世紀なのに、ガンダムその他、日本発の巨大ロボットアニメファンは全世界規模で溢れてるのに、幾ら何でもこのデザインは酷過ぎるだろう!? と言いたくありますが、時代遅れにも程がある果てしない安っぽさが、爆笑を誘ってくれます。
間違った意味で、逸材なロボットです。
……ワタクシの鑑賞の方向性も、激しく間違ってる気がしなくもないですが、ロボットで爆笑出来たから、ワタクシはそれだけで満足(笑)。
クリスティーン
本日の一本@割と有名だ、と私は思う映画。
『クリスティーン』。
1983年のお米の国の作品。
スティーブン・キング御大の、同名小説が原作。
ジャンルはホラー。
…………有名……よね? 一寸古い映画だけど、ご覧になられた方は多いよね?
ワタクシ自身、この映画の初見は大分昔ですが、有名な筈。……ちょっぴり、自信ないけど。
B級&Z級映画へのチャレンジゲージが尽きた訳ではなく、単に、面白そうなのが見当たらないから、久し振りにこの辺を、と借りてみた。いやー、久し振りに観た、クリスティーン。と言っても、本当に大分以前に観たので、結構色々を忘れてた。
──見るからに苛められっ子だなー、って感じの少年が手に入れた、普通は廃車にするレベルだと思います、って車@クリスティーン。
が、実は「彼女」は、ちょいと凶暴な意思を持っている車で…………、ってお話。
──御大原作のこの映画、ワタクシは、これっぽっちも怖いとは思いません(注:ワタクシ基準)。
車っていう、本来、意思なんか持ってる筈もない、無機質な物体が襲って来るってシチュエーションは、現実に起こったら怖いとは思いますが、この映画は怖くない。
炎上したままのクリスティーンが迫り来る&走り去ってくシーンは、とても印象深くて好きだけども、ガッコンガッコン車がぶつかるシーン観てると、「綺麗な車なのにーーー!!」って、車が傷む&勿体ないって意味の悲鳴を上げたくなる。
って言うか、この歳になって改めて観たら、この映画はホラーでなく、或る種の恋愛映画なんじゃなかろうか、とすら思ったかな。
行き過ぎた愛情を持ち主に注いでしまう、クリスティーンという名の、車な「彼女」の恋愛物語。……のような気が。
……車に、人間の道徳や倫理や正義は通用しないでしょ? 故に、唯単に、私を可愛がって愛してくれる、持ち主な「彼」との仲を引き裂く奴は許さないわー! ってノリで突き進んだだけなのよ、ってなことのような。
…………うん、そうやって考えると、中々な悲恋だな。
殺したる! って決意してる車に襲われる人間は堪ったもんじゃないけど。
それに、別の哀愁も感じてしまった。現代だからこそ感じる哀愁。
──この映画の冒頭シーンは、1958年の、アメリカ・デトロイトの自動車工場なのですよ。
当時は高級車だった(と思った)、クライスラー社のプリムス・フューリー@58年型=クリスティーンが、生産ラインから出来上がって来た所から話が始まるんですが、この時代は、アメリカの自動車産業も、デトロイトという車で栄えた街も、未だ未だ元気だった時代。
日本で、「いつかはクラウン」ってCMで言われたトヨタ・クラウンが、未だ初期型だった頃。
が、クライスラーは、去年には、日本で言う処の会社再生法みたいなの申請しちゃって、一旦は倒産しちゃって。
……ああ、時の流れは無情だ。諸行無常だ。今は遠き、華やかな車の時代。
──何か、徐々に車離れが進んでるっぽい現代だと、この映画、ピンと来ない方もおられるような気もするなあ……。
ジェラシック・ジョーズ
本日の一本@日本未公開映画。
『ジュラシック・ジョーズ』。
1979年のお米の国の作品。
ジャンルは、モンスター・パニック。……らしい。
……すみません、先に述べさせて下さい。
本気で反省してる、心から反省してる、何でこの映画観たのかと自分で自分を問い詰めたい、こんな映画が劇場公開作品で堪るかと、私は声を大にして叫びたい。
──アメリカはハワイの、リゾートな某海岸。ものすごーく駄目駄目なオーナーが経営してるリゾートホテルの目の前の海岸に、何でか良く判らないけど唐突に蘇った(?)古代のサメが出没して人間を喰らい出したので、退治しなきゃね! って話。
……これ以上の粗筋は、多分、語っても益は無い。
──スピルバーグ監督の『ジョーズ』のパロ。多分だけど。
兎に角、もー、色々が酷い。本編開始十分くらいで睡魔との戦いが始まったくらい酷い。
主人公の兄ちゃんは、ホテルのお客さん達に、海の中でお宝探しとかしないかい? って話を持ち掛けて&上手いこと騙して銭を巻き上げるってな、ケチな仕事をしてるキャラなのだけど、その辺りも、「だから?」って思わず問い掛けたくなったし、海洋学者だか何だか、教授って呼ばれてる学者キャラも、「お前は何をしている?」って言いたくなったし。
メインの「ジョーズ」も、古代のサメ=メガロドンとは名ばかりで、どっからどう見ても、シーラカンスにサメの背びれがくっ付いてるよーな見て呉れで、いっそ愛でたいラブリーさ。
本編半ばを過ぎた頃には、ホテルの駄目オーナーが、人間様を喰らいまくってるサメに懸賞金なんか掛けちゃったもんだから、観光客も近隣住民も、カヌーやボートで! 槍や銛片手に! 海に漕ぎ出してくし、挙げ句、「幾ら何でも、日本と日本人とハワイ在住の日系人を誤解し過ぎだろう」と訴えたくて堪らなくなるキャラ、「スズキさん」も出て来ちゃうし。
最後は、半ばお約束のよーに爆弾抱えて海に突っ込む主人公。それだと君も死んでいる筈、な状況の中、颯爽と帰還する主人公。
…………もーね、駄目っぷりやチープさを楽しむのがB級&Z級映画の醍醐味とは言え、酷過ぎる(泣き崩れ)。
まあ、或る意味、B級映画の全てが詰まってるような作品ではあったと思うけど。
そういう意味だけに限って言えば、大変、誠に、立派なくらい駄目なB級映画で、印象には残ったけど。
開き直り具合は、全然足りてないと思うなあ。いっそ、とことんまで突っ走れば未だ良かったろううに。