エンド・オブ・フューチャー

本日の一本@日本未公開映画。
『エンド・オブ・フューチャー』。
2007年の、おフランスの作品。
原題は、『EDEN LOG』だそうです。
ジャンルはSF。……だと思う。
──この映画のDVDの発売元である、(株)トランスフォーマーさんの紹介ページからストーリーを転載すると。

大自然の怒りに触れた人類は、滅びるしかないのか――。
地球上のありとあらゆる資源の枯渇が進み、人類はついに樹木からエネルギーを採取する大規模なプロジェクトを立ち上げた。そのプロジェクトは一般市民には決して知られないよう秘密裏に実施され、地下に建設された巨大なプランテーションでは一部の人間が奴隷のように働かされていたのだ。ある日、何者かによって地下深くに連れてこられたトルビアックは、そこで行われていた惨い人体実験と、労働者たちの反乱を目にする。既にプランテーションは崩壊寸前で、エネルギー源である樹木も自衛機能が働き異変を起こしていたのだ。大自然の怒りに触れた人類は、その圧倒的な力に呑み込まれてしまうのか…。

……というストーリーだそうですが。
最初から最後まで観ても、こういうストーリーだとは判らない。
やっぱりフランス映画だったか……。フランス映画のカホリがする、と思ったんだよな……。この訳判らなさは、おフランスの映画ではなかろうかと思ってたけど、ホントにそうだったよ……。
しかも。我等がアルバトロス同様、B級以下な映画をバンバン発売するトランスフォーマーのだったよ。
……先ずですねー、この映画ですねー、そこが何処なのやら、何が何なのやら、さっぱり、ってな場所から、主人公の男性が、全身泥まみれになりつつ這い出てくる所から始まるのですよ。
で、自分の名前も判らなくなっちゃってる主人公さんが、ここは何処? な所から、うろうろしつつ脱出を計るのですが。
主人公が、ここは何処? 僕は誰? なように、観てるこっちも、そこは何処? 貴方は誰? ってなもんで、何が起こってるのか、何でそんな所に彼がいるのか、さーーーーっぱり判らない。
中盤過ぎて、やっと、何となく状況が読めるかなー? ってなって、ラスト十分で漸く、ああ、何となく話の全体が見えなくもないかなー? ってなる程度。
……少しくらいは、「あ、そういうことなのね」って頷ける状況説明ってのを、登場人物達の誰かがしてくれると、大変有り難いと思うよ、私は。真面目に思うよ。つか、お願いだから、状況説明をして下さい。
挙げ句、地下なことだけは判る場所で主人公が蠢いてる所為もあって、効果か何か狙ってるんだろうけど、全体的に画面が暗くて、誰が何をやっているのかも、さーーーー……っぱり判らない。
目を凝らせば判るか? ってレベル。
明るい場所でのシーンはちゃんと判るけど。……って、それすら判らなかったら問題よね。
──下らないとかつまらないとかは言わないけど、兎に角、訳判らん。
ああ、もう、フランス映画は本当に判らないーーー!!
どうして、フランス映画ってな、ああもシュールなんだ。シュール以外に何があるのか、ってなくらい、訳判らないのは何故なんだ。
「うっわ、つまらないー!」とか、「うっわー、下らないー!」とかいう訳でもない辺りが、余計腹立つ(笑)。

ワナオトコ

本日の一本@チャレンジ精神ゲージが溜まったので、日本未公開映画。
『ワナオトコ』。
2009年のお米の国の作品。
ホラーと言うか、ホラーアクションと言うか、そういうジャンルのようです。
ワタクシは、再生掛けるまで全く気付きませんでしたが、R-18指定。
エロいんじゃなくて、グロい(多分)し、残酷な内容だから。……だと思う。
──奥さん(もしかすると元・妻なのかも知れない)が拵えちゃった多額の借金返済する為に、宝石仲買人な人のデッカいお宅に、金庫破りの兄さんが忍び込む。
……と、家族旅行に出掛けてて誰もいない筈のお家に、兄さん以外の侵入者がいて……、って話。
──えーと、最初に申し上げておきます。
この映画、結構残酷なシーンが沢山登場するので、十八歳未満の方は固より、その手合い&スプラッタ系が駄目な方は絶対観ちゃ駄目です。
犬スキーな方&猫スキーな方も、昆虫が大っ嫌いな方も観ちゃ駄目です。

……松竹さんは、何故、この映画のDVDを出したのだろう(素朴な疑問)。
アルバトロスが出してるなら激しく納得なんだけど。
これ、原題を『The collector』というのですが、コレクター、ってタイトル付いてる映画には、大抵、碌でもない変態犯罪者が登場するので(でも、ビリー・ワイルダー監督が撮った『コレクター』は、秘かに愛してる)、これもそうかなー、と思ったら、やっぱりそうだった(笑)。
金庫破りの兄さん以外に、宝石商のお宅に忍び込んでた侵入者が、変態犯罪者だった。
見た目で、もう、ああ、こいつは変態犯罪者、と判る奴だった(笑)。
ですが、ワタクシは面白かったと思います。この手がお好きな方にはいいんじゃないかな。
飽きないし、映像も見せ方も綺麗だったと思う。
無論、スプラッタなーシーンの見せ方が綺麗という意味ではないです(笑)。
スプラッター度合いは、個人的には、うーん……、な感じで、これだったら、クライモリの二作目の方がキツいんじゃないかなあ、と思ったりもしましたっけ。
──旅行に出掛けてる筈の宝石商の家族捕まえて、ウリウリしちゃう変態犯罪者は、家中に悪質なブービートラップみたいなのを山程仕掛けて、獲物な人間を罠に嵌めたりするんですね。だから、邦題がワナオトコなんだと思いますが(……もう一寸、違う邦題を付けた方が良かったんじゃないですかね、松竹さん/小声)。
金庫破りの兄さんがお宅に忍び込んだ時には、そんな物、一つもなかったのですよ。
玄関の鍵も、四つも五つも増殖してる。兄さんが忍び込んだ時には(以下略)なのに。
兄さんが金庫を開けようと奮闘している間にやったんだと思え、ってことなんだろうとは思うけれども、それにしても、あの数と複雑さは、「一体、何時の間に、どうやって?」と首捻らざるを得なかった(笑)。
変態犯罪者は、実は亡霊でした、とか、この世の生き物じゃありませんでした、とかいうんだったら納得出来るけど、そうじゃないっぽいしなあ。
……まあ、その辺含めてホラーなの、と思えと言うことかな(笑)。
あ、そうそう、変態くんのメイン攻撃方法がトラップ系なので、『刻命館』ってゲームがお好きだった方には、この映画、イケると思う。
館中に罠仕掛けて歩いて人間狩りに勤しむ、ちょいとエグいゲーム。
…………楽しいですよ、刻命館(笑)。

ジャガーノート/Juggernaut

今日も元気に本日の一本@名作系。
『ジャガーノート/Juggernaut』。
1974年のイギリスの作品。
ジャンルはサスペンス・アクション。
パッケージの裏に載ってた作中のシーンに激しく見覚えがあったのだけれど、ストーリーを憶えてないってことは、多分、TVか何かで斜め見しただけなんだろうな、と借りてみた。
古い作品なので、ちゃんと観てたとしても、恐らく子供の頃のことだろうから、観たこと自体が記憶の彼方でも不思議はない(笑)。
──イギリスのサウサンプトンの港から、NY目指して航海に出たブリタニック号という豪華客船に、ドラム缶サイズの時限爆弾×七個を仕掛けたから、時限装置の止め方知りたかったら50万ポンド払いなさい、って脅迫電話が、船を所有してる海運会社の専務宛に掛かって来てたので、何とかしましょー! と、大西洋のど真ん中にいたブリタニック号に、軍の爆弾処理班の皆さんが乗り込んで奮闘するのだけれど……、って話。
──ハラハラドキドキ系で、犯人は誰なのだ!? な要素も盛り込まれてる映画等のストーリーや感想を詳しく語るのは何かなあ、と思わなくもないので、控え目に。
B級やZ級映画を進んでご覧になられる方は少ないと思うから、明らかにB級&Z級な映画の時は、ガンガンに語っちゃうけど(笑)。
──ラストで漸く、爆弾解体物の元祖の映画だと思い当たった。
成程、後世に作られたこの手の展開辿る作品のルーツは、これにあるんだな(しみじみ)。
そんな風だったこの映画、ワタクシは、大変面白かったです。名作だと思います。
若干、登場するお子様にイラっと来たけれども(笑)。
この手の話に登場する、大人の言うこと聞かない悪戯好きのお子様は、大抵、碌なことしないからね。
君が大人しくしてたら、そんなことにはならなかったでしょうが、と、お子様の頭引っぱたきたくなる&おーまーえー! と言いたくなる(笑)。
この作品も又、昔懐かしの映画、今日日の映画に比べると、ストーリー的にも登場人物達の喜怒哀楽の起伏的にも大味な感があったりもしますが、これは個人的にはお薦めだなー。
この手のジャンルがお好きな方にはプッシュしてみたい映画かも。

バイオハザードIV/アフターライフ

本日の一本@劇場行って来たんだも~ん♪
『バイオハザードIV/アフターライフ』。
カプコンさんが出してる、ゲームの『バイオハザード』シリーズを下敷きにしてるアレの最新作。
一作目から観続けてるから、最新作も観ないとね! と行って来た。
尚、封切りになってから、半月弱しか経っていないので、ネタバレは無しの方向で参ります。
どんな物語なのかは、公式サイトで述べられているので、そちらを(笑)。
バイオ3@映画の、数年後の世界が舞台だった。
──ワタクシ、先程、公式サイトとかウィキとか覗いて、この映画のジャンルの正確な処は何なのか、確かめてきたんです。
そうしましたら、サバイバルアクションホラー、と書いてありました。
ワタクシも、そうだと思います。サバイバルだしアクションだしホラーだと思います。
が。
御免、本編開始五分で爆笑しそうになった。一寸、笑いを堪えるのが大変だった。
何故、爆笑してしまいそうになったのかの多くを語るとネタバレになってしまうので黙りますが、叫んでも許されるだろう範囲で叫びます。
凄いよ、凄過ぎるよ、アンブレラ社東京本部! 爆笑しそうになった私と友人がおかしいのかも知れないけど、良く言えば壮大過ぎて、腹抱えて笑いそうになったよ、本部!
まさか、ホラーと謳っている映画を観ながら、しかも劇場の直中で爆笑する訳にもいかないから必死に堪えたけど、個人的に凄く受けた。
……と、どうしても訴えたかったことを、叫んですっきりした処で。
──うーん、何て言えばいいのかな。余りアクションシーンを途切れさせることなく押してくる映画、という感じもしたかな。
一言で言えば、娯楽映画、と言うか。そういう路線かと。
原作に当たるゲームファンの方には嬉しい感じだと思う。
個人的には楽しめた映画だったです。
私は3Dじゃない方で観たので、3D映画的にどうだったのかは判らないけれど、3Dじゃなくとも、アクション映画がお好きな方には楽しめるんじゃないかなあ。
……ああ、うん、今思い当たったけど、この映画で一番楽しむべき処は、サバイバルな所なのかも。

シャッターアイランド

本日の一本@有名処の映画です。
『シャッターアイランド』。
2010年のお米の国の作品。
今年の四月頃に劇場公開してた、レオナルド・ディカプリオ主演の映画なので、ご存知の方も多いかと。
…………あれって、ジャンルはサスペンスなのかしら?
何を観に行った時だったか忘れちゃったけど、劇場で予告編観て、映画館まで行こうかなー、と悩み、でも結局足を運ばなかった作品で、先週だったか先々週だったかに、レンタル開始になったので、いそいそ借りてみた。
──劇場公開されて未だ一年経ってませんし、レンタルが開始になってから半月と経っていない筈なので、ネタバレは無しの方向で、先ずは差し障りの無い程度に粗筋をば。
1954年のアメリカが舞台。
本土から遠く離れた、重大犯罪を犯した精神病者を収容してる、シャッターアイランドって孤島の施設の一室から、忽然と一人の女性患者が消えたという事件を調査する為に、デュカプリオ演じる連邦保安官な主人公が島に向かって……、って話。
──個人的には、感想に詰まる映画だった。
詰まらなくはないけど、面白かったか? と言われると……、って感じかしら。
何処までも個人的には、もう一押し、どんでん返し的なオチが欲しかったような気がするなあ。
あの結末の先は、自分で想像して下さい、ってことなのかなあ。
……と言うかー、この映画、日本での宣伝の仕方が激しく間違ってた気がして仕方ない。
予告編も、本編の内容を裏切ってる気がするし、脳トレチックな視聴者参加型謎解きサスペンス映画ってのも、一寸違うと思うんだよねー。
だから、そういう映画なのかー、って期待してみると、あれ? って思っちゃうんじゃないかなあ。
あ、尚、この映画、合成が一寸ちょそかった。