オリエント急行殺人事件

本日の一本@懐かし系映画その2。
『オリエント急行殺人事件』。
えーと、えーと、1974年のイギリスの作品。
『ナイル殺人事件』観たのだもの、これも観ないと(握り拳)。
デジタルリマスター版! って並んで置かれてたし。
何年振りだろうなあ、この映画観たの。
──こちらのポアロさんは、アルバート・フィニーさん。
但、ワタクシはこの映画のポアロさんは一寸好みでなかったりするのです。
少し、大袈裟過ぎるような気がして……。
でも、ショーン・コネリーとかイングリッド・バーグマンとか出てるんだよねー。豪華だなあ。
二十世紀初頭~第二次世界大戦が始まるまでくらいの時代の話が描いてある作品って、映画に限らず、ホントに、古き良き時代がそこにある感じがするよなあ。
尤も、欧米諸国にとっての古き良き時代だけど。
植民地化されてた国々は、堪ったもんじゃなかったろうけど。
──観終わった後、思わず、ミステリの女王様の原作、『オリエント急行の殺人』も読んでしまった。
これ、ワタクシは何度でも読み返せるし、何度読んでも面白いと思う。
こんな生意気な書き方しちゃいけないけど、本当に凄い推理小説だと思うの。
……話が逸れるけれど、ミステリの女王様の小説を読んでいると、アイザック・アシモフが、『黒後家蜘蛛の会』って推理小説の一巻目の前書きに書いたことを、時々思い出す。
『私は私なりにひねりのきいた話を書きたいと思っていたのだが、すでにアガサ・クリスティが事実上考えられる限りのトリックをすべて、使い果たしてしまっていた』って一文。
凄過ぎるよなあ、ミステリの女王様。

ナイル殺人事件

本日の一本@懐かし系映画。
『ナイル殺人事件』。
ミステリィの女王様が原作のあれ。
これは、えーと、1978年のイギリスの作品ですな。
主人公は、灰色の脳細胞なベルギー人のポアロさんの方。
ツ○ヤで、デジタルリマスター版を見掛けて思わず借りた。懐かしいぃぃぃぃ! って。
デジタルリマスターって、本当に綺麗になるんだなあ、って改めて感心しちゃった。
技術の進歩って凄い。
──今更、粗筋語っても、な気がするので、その辺りはすっ飛ばして違うことを。
これ、主演が、故ピーター・ユスチノフ氏なんですよねぇ。
最近は、ポアロ役って言われると、デビット・スーシェさんを思い出しちゃうけど、以前は、ポアロ役と言えばこの方、だったような。
その辺りも、しみじみ懐かしい。
──それはそうと。
『ナイル殺人事件』の原題って、『ナイルに死す』じゃないですか。
心秘かに、ミステリィの女王様の作品を映画化した奴に付けられる邦題って、言ったら悪いけどセンス無いな、って、ずっと思ってたんですよ。
この映画然り、原題は『鏡は横にひび割れて』なのに、邦題は『クリスタル殺人事件』なアレ然り。
でも、何となく、邦題は(あくまでも邦題は)、『ナイルに死す』よりも、『ナイル殺人事件』の方が向きなのかな、って、今回は思ったのですよ。
その方が、より映画っぽいのかな、って感じたと言うか。小説のタイトルと映画のタイトルって、明らかに別物なのかも知れないなー、って。

天元突破 グレンラガン 一話&二話

「激しく熱いのでお薦め!」と、某・友が猛烈プッシュしてきたので、じゃあ、取り敢えず触りだけでもと思い、『天元突破 グレンラガン』のDVDを借りてきて、一話&二話を観てみた。
……うん、確かに熱いと言えば熱いかも。
二話しか観てないから何とも言えない、な感はあるけど。
つか、熱いとか熱くないとか言う以前に、友は多分、ワタクシが、馬鹿を愛でる癖があるのを知ってて薦めてきたな、と、しみじみ思わざるを得なかった。
これっぽっちも理屈になってないことを、無駄に暑苦しく&不必要に熱く訴えるキャラに、思わず、手ぇ叩いて受けた。
馬鹿を突き詰め昇華すると偉大になる、とワタクシは秘かに思っているけれど、改めて、馬鹿って偉大、って思っちゃったじゃないか(笑)。
一話目(だったと思った)に、きっとオツムの出来が可哀想なんだな、と思ってしまったカミナ@アニキなキャラが、主人公に、「自分を信じるな。お前を信じる俺を信じろ!」と、激しく暑っ苦しく叫んだの聞いて、何処にもこれっぽっちも理屈がないな、と頭の半分で冷静に突っ込みつつ、もう半分で、「なのに、何でこんなに感心出来る科白なんだ」と握り拳固めてる自分がいた。
──或る意味、名言だよなあ、お前を信じる俺を信じろ、って。訳も判らず熱い辺りも素晴らしい。
…………と、掛け値なしに思うけども、大丈夫か、私。暑さにヤられてないか、私。……とも思うワタクシもいるのは否めない(笑)。
でも、続きも観てみてもいいかな。

ライトニング・ストライク

本日の一本@何遍観ても懲りないんだよねー、な日本未公開映画。
『ライトニング・ストライク』。
2009年のブルガリアの作品。
ジャンルは、えーと、パニックもの、か。
んで以て、DVD発売元は、アルバトロス!(全開の笑み)
──定番過ぎる(笑)、アメリカの片田舎が舞台。
雷雨の中、目的地目指して車を飛ばす母子の車が、意思を持ってるかのよーな雷に撃たれて真っ二つに裂けちゃって、息子は死亡、お母ちゃん意識不明、って事故があった翌日、舞台となる片田舎の町に、雷を研究してる学者さんチームだとか、不思議な雷を追い掛け続けてるオッチャンだとかがやって来て……、ってな粗筋の映画。
簡潔に言うなら、人を襲う雷から逃げましょー、何とかしましょー! って話。
……もう、十年以上昔の話ですが、ヤン・デ・ポン監督が撮った、『ツイスター』って映画、ご記憶です?
ああいうね、気象関係ネタのパニック映画かなー、って思ってたんですよ。
でもね。
蓋開けてみたらね、意思を持ってるみたいな不思議な雷、じゃなくって、雷を操る化け物みたいなのを何とか仕留めましょう! って話だった(笑)。
まー、でも、B級映画としては、観られる方じゃないかな。パターンは、定番だったと思うけど。
随所、「何がどうしてどうなると、そうなるの!?」って突っ込んでみたかったけど、突っ込んだら負けのような気がする(笑)。
突っ込みを入れた方の負けと言うか。
笑えればそれでいいよ(ジャンル、パニックだけど)、ってくらいのつもりで観た方がいいんじゃないかなー(笑)。
……そう言えば、この映画のラストシーンって、最近、どっかで似たようなノリの奴を観たような……、って、ああ、プレデターズだ。

シャーロック・ホームズvsモンスター

本日の一本@流石に、本気で、いい加減懲りた方がいいんじゃないかな、と思ってきた日本未公開映画。
『シャーロック・ホームズvsモンスター』。
2009年の、お米の国の作品。
配給元の、我等がアルバトロス曰く、『アクション・アドベンチャー(特殊キャラ系)』。
……そうね、激しく特殊だったわね。
──とっても粗筋を纏め辛い話なので、アルバトロスさんの公式サイトに書いてあった粗筋を転載してみる。

1940年イギリス・ロンドン。アパートの一室で、老人がメイドに語りかけた。それは、死んだ友人の「最も偉大で世に知られていない功績」だという。老人の名はジョン・ワトソン。その物語とは―。
1881年イギリス海峡で大金を積んだ船が、何者かによって沈められた。警察庁の依頼で調査に乗り出したのは、かの名探偵シャーロック・ホームズ。彼は友人のワトソンを連れ現地へと向かう。しかし人間業とは思えない事件の痕跡に、真相を突き止められないままロンドンへと戻る。そして、今度はニューヘブンで住民が怪物に襲われるという事件が発生。果たして一連の事件の裏に潜む謎とは・・・?!

……うん、まあ、確かにそういう話ではあった。
アルバトロスが出した奴だし、タイトルからしてB級だし、やっぱり、アルバトロスのサイトのDVD紹介の処に、

すべては奇妙な出来事からはじまった。絶滅したはずの古代生物による襲撃事件。捜査に乗り出したホームズと相棒ワトソン。一連の事件に潜む、巨大な陰謀とは…。19世紀末、霧のロンドンはジュラシック・パークと化す!

って書いてあったから、「うわー、やっちまった感溢れる映画な匂いがする。これは爆笑出来るかも知れない!」と思って借りた。
原作が、同じコナン・ドイルって繋がりだけで、ホームズネタと、「ロストワールド」ネタを強引にミックスした話なのかとも思った。
思った通り、確かにB級だったし、「うん、見て呉れは恐竜だねぇ」ってのも、登場したことはしたけど。
最終的にホームズさん達が戦うのは、有機質なモンスターじゃなくって、空飛ぶ巨大メカだし、個人的に、何がどうしてそうなったのか、もう少し判るように説明してくれないかい? って思っちゃったし、何より。
全てが間違った方向に突き進んだ映画、としか思えなかった……(笑)。
どうしようもなく、お馬鹿路線を極めた作品かと思ったんだけどなあ。裏切られたと言うか、期待外れと言うか。
一応、ホームズ物ではお馴染みの面子も出て来ることは出て来るけど、ホームズ先生のお兄さんは、最大限優しい目で見ても、マイクロフト兄さんじゃないし、ホームズ先生には、本名が別にあって、「シャーロック」はミドルネーム、とかいう謎な設定が付いてるし、挙げ句、その謎な設定を盛り込んだ意義が見出せないし(あっ)。
…………一言で言うなら、本気で、日本未公開のB級映画に懲りた方がいいんじゃないか、って悩まざるを得ないような映画だったかな。
多分、今後も懲りないけど(笑)。