グーニーズ/ヒドラ

本日の一本目@ひさーーーーしぶりに観たくなった、映画。
『グーニーズ』
有名処なので、細かい所は素っ飛ばす。
──三回目くらいかしらね、この映画観るの。
ゲームにもなった有名な映画だし、製作総指揮の一人がスピルバーグなので、ストーリーご存知の方も多いかと。
この映画って、主人公の悪ガキ共が大変うるさいので、観てると時々、擂り粉木でお子様達の後頭部ぶん殴りたくなりますが(笑)、ワタクシは割と好きなのですよ、この手の話。
正しく、少年の冒険譚だし。
子供の頃にやった探検や秘密基地製作にノリが近いから、観ていて微笑ましい。うむ。
お伽噺観ているよーな感覚で観ないとね、ってのは、どうしても否めないし、時々、擂り粉木握り締めたくなる衝動は湧くけれど(笑)。

本日の二本目@多分、日本未公開映画だと思う。
タイトルは、『ヒドラ』。
……ええ、あれ。ギリシャ神話に出て来る、あれ。
ジャンルも、モンスターパニックもの。
発売元、アルバトロスだけどね!(爽やか) 判ってて借りたけどね!(朗らか)
──舞台は、地中海(多分)の無人島。
人間狩りの標的にする為に集められた、それまで刑務所入ってた犯罪者四人(内訳:男3。女1)と、ハンター側の大金持ちさん達四名が、二ヶ月前に古代ギリシャ時代の遺跡の調査にやって来た調査団が行方不明になった無人島に乗り込んだら、伝説のヒドラがいたよ、襲われちゃったよ、どうしましょう、って話。
…………判ってはいたんだけどさ。それを楽しむ為に借りたんだけどさ。
もーね、ヒドラの見て呉れが酷い。酷過ぎる(笑)。
ギリシャ神話に出て来る化け物ってよりは、蛇模様してるミミズの化け物って言った方が正確なんじゃないか、ってくらい酷い。
そのくせ、尻尾辺りに、ビミョーに鰭っぽい物やトゲっぽい物があるのが、物凄く腹立たしい(笑)。
ギリシャ神話とヘラクレスに謝れ、って言いたくなるくらい腹立たしい(笑)。
お話もね、ビミョー。
前半戦、頑張って努力した(正しくは足掻いた)んだなー、って跡が窺えるし、何とか、狩る側と狩られる側の因縁めいた物をー、とか、伏線をー、とか、やってるのは判るんだけど、殆ど、その努力ってぇか、足掻きってぇかが生きてないし。
つい数日前まで刑務所入ってた筈の人間を、どうやって四人も誘拐してきたんだ、とか、生存者は全員アメリカ国籍の筈なのに、どうして、ちいさなトランクに入り切る程度の銭を提出しただけでイタリア国内に安住の地を得られるんだ、とか、もー、片っ端から突っ込んでみたくなる。突っ込んでみたくて堪らなくなる(笑)。
だから、そういう意味では、大変お素敵な映画。
流石、アルバトロス! 相変わらず、間違った意味で振るってる、アルバトロス!
こういう映画を、それでも発売し続けちゃう心意気を愛してる(笑)。
やっぱり時々、こんな映画出しやがって……、って激しい憎しみを覚えるけれど(笑)。
それにしても、こういう映画を見る度思う。
どんな最低映画でも、絶対に褒め所を見付けてみせたという、故・淀川長治さんは、本当に偉大だ……。

プレデターズ/オブジェクティブ

本日の一本@やっぱり発売元はアルバトロスだったか……、な日本未公開(多分)映画。
『プレデターズ』。
シュワちゃんが主演してる、あの『プレデター』を一部パクってるとしか思えない映画(笑)。
ジャンルは、これは何だろうな、アクションホラーになるのかな。化け物出て来るから、ホラーでいいのかな。うん。
南米のジャングルで任務遂行中のアメリカ軍の部隊が、謎な生物に遭遇しちゃったぜー、バトルになったぜー、だから謎な生物(若しくは化け物)は俺達で倒すんだぜー! ってな、B級映画には本気でありがちな、こんなストーリー山程あるよ、って言いたくなる、そういう意味では鉄板な話(笑)。
……何てぇかねえ、九割は転けると言われてるB級映画の、九割側の映画。
要するに、転けてる。色んな意味で。
……うん、やっぱり、発売元はアルバトロスな映画のDVDだけあった(笑)。

んで以て、やっぱり何処までもチャレンジャーかも知れない本日の二本@ひたすらに日本未公開映画。
『オブジェクティブ』。
これは、『ブレアウィッチ・プロジェクト』の監督さんとスタッフさん達が撮った映画だそうな。
9.11同時多発テロから二ヶ月程が経ったアフガニスタンの砂漠のど真ん中で、謎な放射能反応が確認されたから、お前が調べに行って来い、と言われたCIAの兄さんの話。
ジャンルで言えば、SFになるのかなあ。SFって言い切っていいのかどうか、とも思うけど、やっぱりSF……かな。
まあ、何処そこに特殊部隊と共に出掛けて、ほにゃららを倒す~、だの、ほにゃららを探す~、だのってストーリーは、上記の『プレデターズ』と同じで、ある意味鉄板な話ではあるんだけど、個人的には良く出来てる方ではあると思う。…………のだけれども。
恐らくはマニアックと言えるだろう神話(っつーか叙事詩)の一節に書かれてることを、見てる側が判ってるって前提で作っちゃった感を、ワタクシはひしひしと感じまする。
始めの方のとあるシーンで、ワタクシは、「ああ、とどのつまりは神話の登場人物=宇宙人なネタなのね」と呟いちゃいましたが、ストーリー進むに連れて、画面の端々に映り始めるキーワード的な物、全て拾える人は少ないと思うんだなー。
ラストも、キーワード的なブツが何だか判らん人には、「はあ?」だろうしなあ……。

血のバレンタイン

本日の一本@古いホラー映画。
『血のバレンタイン』。
1981年のカナダの映画。
観たことあるような気がするんだけど、観たことないような気もする、と思って借りてみた。
──炭鉱のある片田舎の小さな町が舞台なのね。
二十年前、町の伝統行事の一つの、バレンタイン・パーティーが原因で惨劇が起こった所為で、以降、パーティーは行われなかったのだけれど、二十年振りにそれが行われることになって、惨劇再び、な話で。
……ま、一言で言えば、「13日の金曜日」のバレンタインデー版みたいな感じ。
その手のストーリーにはお約束の、「そのパーティーをすると良くないことがぁぁ!」と言い出すお年寄り(この映画ではオッチャン)も登場する、「13日の金曜日」が流行った頃のホラーの鉄板中の鉄板ではないかと。
但……、少しも怖くないし(注:ワタクシ基準)、兎に角、「犯人に繋がる伏線が何処にあったか判るように説明しやがれぇぇぇ!!」と叫んでみたい。
だと言うのに、何故か、殺戮犯の目星が大凡は付いてしまうという……(笑)。
因みにこの映画、タランティーノが絶賛したって話があるそうだけれども、ワタクシに言わせれば、「タランティーノ……」な感じかなー(笑)。
あ、詰まらなくはないと思いますよ、少なくとも、ある意味のカルトではあるかと。

トゥーム・ソルジャー

本日の一本@やっぱり日本未公開映画。
『トゥーム・ソルジャー』。
あからさまに『トゥームレイダー』のパクリなパッケージで、故に、中身もトゥームのパロな感じかなー、と思ってたんですが、冒険活劇じゃないでやんの。
敢えて言えば、モンスターホラーになるのかなー。
ララちゃんみたいな、バリバリのトレジャーハンターが登場する訳でもなく、お宝を探すぜ! みたいなストーリーでもなく。
何でか、ストーリー中では悪魔扱いされてる、冥王ハデスの霊廟探し当てちゃったよ、さあ、どうしましょう、って話なのね。
正直言って、その辺からして、ハデスは悪魔とイコールではない、と突っ込んでみたい、やっちまった感バリバリの、Z級映画と言ったら、ワタクシの愛する超絶阿呆なZ級映画に申し訳なく思えてくるくらいの、ある意味駄目映画なのだけれど、込み上げる笑いを堪え切れない程、何処にも救いがなくて、そういう意味では一寸斬新だった(笑)。
その斬新さに、五百円くらいならお布施してもいいって気になれる。
ハデスのビジュアルが、学芸会? って呟いてみたいくらい酷かったし(笑)。
挙げ句、どう鑑みても、宇宙人なグレイを暗に匂わせてるとしか思えない骨が出てくるし。しかも、頭蓋骨だけ人類じゃないの、首から下は骨格標本なのに(笑)。
──うん、珍しい映画を観た。そういう意味では益があったよ(笑)。
…………でも、間違っても、お薦めはしない。

変態島

本日の一本@いい加減、懲りればいいのにと我ながら思う日本未公開映画。
原題は、『VINYAN』。一寸、この綴りだったかどうか、今一つ自信ないけど、確かこれの筈。
……で。
邦題は、『変態島』。
………………。
……えーーーと。
以前、このblogにも書いたことある、お好きな方の間では有名な、『変態村』という映画があるんですが、その映画と同じスタッフさん達が撮った映画。
監督さんは、ファブリス・ドゥ・ヴェルツ、という、己で己を「今世紀最大の変態」と豪語して憚らない方。
この時点で、駄目な方には既に駄目だろう映画ですな(笑)。
──大津波で一人息子を亡くした夫婦が、慈善事業の寄付を募るパーティーに出掛けて、そこで見せられた、貧困な村の映像に、死んだ筈の息子が映ってる、って奥さんが言い出して、「私は息子を捜しに行くのーー!」って主張して止まなくなり、夫婦揃って息子探しに出掛けて、訪れた島で……、ってストーリーなんだけど。
変態島と言うよりは、狂気の島っつった方が正しいんじゃないかと思えると言うか、相変わらず、変態を描いた映画じゃなくって、映画そのものが「僕は変態と叫んでる映画」だなと言うか、たまには、そういうんじゃない映画を撮らないか? と監督に訴えてみたくなると言うか。
……うん、そんな感じ。
個人的には、「何が言いたいんだ!?」と、画面に向かって叫んでみたい。
こういうのは、こういうので、ありだろうとは思うけども。思うけども!
…………取り敢えず、発売元なアルバトロスさん、もう少し違う邦題付けて下さい。
お願いだから、邦題の路線変えて。

そもそも、ワタクシの当初の予定では、戦争映画借りるつもりだったのよ。
個人的に名作と思える戦争映画に、『スターリングラード』以降お目に掛かってないから、むかーー……しの戦争映画でも見るかね(具体例:「遠過ぎた橋」)、とか思ってたのに。
何故、この映画を借りたのか、私。