NSP
高校生時代、少しギターが「鳴らせた」のとフォークとかロックが好きだったというだけでその手の部活に入っていた。所謂幽霊部員ってやつ。その部のエース2人組が得意だったのがNSPのコピーで、ほんと上手だったな。女の子たちはキャーキャー言っていたけれど、それだけのことはあった。もっとずっと前から「夕暮れ時は寂しそう」は知っていたけれど、彼らのおかげで「さようなら」っていう名曲も知ったんだ。そうやって辿るととあの頃を鮮明に思い出す。天野滋氏の早すぎる死を悼み、冥福をお祈りします。
一関出身でフォークグループNSPのリーダーの天野滋さんが亡くなりました。52歳でした。
天野滋さんは大腸がんを患い入退院を繰り返していましたが、今月1日に容体が急変し、東京都内の病院で脳内出血のため亡くなりました。天野さんは、国立一関工業高等専門学校在学中の1972年に同級生の中村貴之さんと平賀和人さんの3人でNSPを結成し、卒業後の1974年から本格的に音楽活動を始めました。「夕暮れ時はさびしそう」などのヒット曲を出しましたが、1987年に一旦NSPの活動を休止し、その後はソロとしての活動やプロデューサーとして活躍しました。そして2002年からNSPの活動を再開し、今年2月には19年ぶりに新しいシングルとアルバムを発表したばかりでした。
(岩手放送より)
さようなら
やけに真っ白な雪がふわふわ まっぱだかの木をこごえさせ
せみの子供は土の下 あったかいんだねぐっすり眠る
昨日までそうだったように 明日もこのままでいたかった
楽しかったわだなんて それが最後の言葉かい
人の言葉は悪いいたずら 愛は心に書いた落書きさ
いつまでも心にへばりついて 僕の心を悲しくさせる
さようなら さようなら さようなら
去年の冬は二人仲良く コタツで丸まっていたんじゃないか
君はみかんをむいてくれたし ありがとうって僕は笑ったはずさ
僕には君が大切なのに 君だって同じはずさ
あれは嘘っぱちだったんだね
もういいよ さようなら さようなら
さようなら さようなら さようなら
作詞、作曲:天野滋