信用のこと
忙しいのは本当に有難い。同じ一文無しでも、一向に仕事が舞い込む気配も無くあちこち顔を出しても門前払いという時のそれと、金は無いけれど仕事は回っているというときのそれは天地の違いどころの話じゃない。
しかも只の一文無しならじっと我慢していればまた風向きも変わろうってものだけれどマイナス財産がたんとある身では何とかしないと既になけなしの信用問題に関わる。
体一つで切った張ったしていると信用を全て無くしたらお仕舞い。部屋を借りるのも金を借りるのも首の皮一枚残った信用の切れ端を継ぎ接ぎしたり虎の皮まで行かなくても狐の皮くらいに見せかけてやり繰りしている。
この手の話をどうやったらうまく伝えられるのだろうと考える。
楽しい日々を送っていることがちゃんと伝わればいいと思う。
この先もやりたいことややらなければそれこそ信用を失うような案件が目白押しで目が離せない。一方で常に空中分解しかねない危険もはらんでいる。妙に面白い。これじゃウキヨには帰れそうにない。