メールアプリ「MailBox」を使ってみた
ここのところiOS用メールアプリのMailBoxが話題になりました。その機能よりも登録待ち数万人、それをアプリ上でカウントダウンするという手法が面白かったのだと思います。とりあえず並んでみるという人が相当数いたのではないでしょうか。もちろん僕もそのひとり。数万人待ちの最後尾につけてから2週間くらいで登録できたのだっけかな。その辺はあやふやです。
使ってみるとMailBox自体は良いアプリだと思いました。受信箱にメールを残さない。読んだものやタイトルを見て不要と判断したものはその場ですぐにアーカイブするかゴミ箱行き。または後で読むためのラベル群に放り込む。そうやって受信したメールを次々にさばいて行きます。その振り分けがスワイプで非常に簡単にリズミカルに行えるのです。元々こういう使い方をしていた人はいるのでしょうけれども、僕にとっては目から鱗でした。たいへんすっきりしている。今のところMailBoxはGmail専用アプリなのですが、特にGmailの受信メールをさばくのにはこのやり方は向いていると思いました。
それというのも仕事のメール中心となる自分のドメインのメールアカウントなどでは単純な「アーカイブ」ではなく内容によってそれぞれのメールボックスに振り分けているし、受信箱に置いたままにしてあるメールもたくさんあります。それらはMailBox.appのように振り分けて済ましてしまえるタイプのメールも、改めて見渡すと多いことに気付きますが、敢えてそこに置いておきたいものもあるわけです。
不満な点としては、HTMLメールの画像が一度のオープンできちんと表示されることが少ないことや、複数アカウントの運用ができるのですが、アーカイブされたものは全てのアカウントがまとめて表示されてしまうこと。ラベル分けもできません。二つ目については逆にその方が良いという人もいると思いますが。
こうなって欲しい点としては、Gmail以外のメールに対応すること。ただ、そうなるとこのアプリの良さが消えてしまいかねないので難しいところかもしれません。iOSでは手持ちのメールアカウントは全てGmailを通して受信するというくらいの思い切った使い方の方が合っているのでしょうか。
それから、アーカイブはアカウントごとにまとめて読めるようにして欲しいです。ラベル分けもやはりできたほうがいい。
また、そうやってGoogleに寄り添ったサービスにするのなら、ぜひReaderもこのアプリでさばけるようになって欲しいと思いました。スワイプ振り分けで次々読み進みたいのはメールよりもどちらかと言えばReaderの方だと思うのも、まあ個人的な感想ですが。
ところで今は純正のGmailアプリに戻しています。こちらでもアーカイブボタン一つで同じことができる。要はこういうメールのさばき方もあるのだよということだけMailBoxに教えてもらった感じです。使い心地は大変良く、インターフェイスの良さからか、さわっていて気持ちのいいアプリなので、上に書いたことがいくつか実現されれば(あるいは何か別の提案があれば)また使い始めるのではないかと思います。