ice cream castles in the sky

MacWorldの時代の終わり

hero20090106Appleにとっての最後のMacWorldは静かに幕を閉じた。最後の基調講演を任されたPhil Schillerは緊張がモロに表情に出ていたけれども、応援するような観客の歓声(穿った見方をするようだけれども、サクラが結構いたんじゃないかな)に徐々にペースをつかみながら仕事をこなしていった。黙々と、サプライズ無しで。
もうしばらく前からトレードショー参加については後ろ向きになっていたし、必要な時に彼らのペースで人寄せをして発表会を開くやり方が板について来ていた。AppleStoreも好調で、誰もがふらっと立ち寄る様子はそれぞれの街に馴染んでいる。時代は変わったのでしょう。そう考えるとMacWorld東京には行っておいて良かったなあ。
また、個々の商品については特に、期待されていたiMacやMacminiについての話が無く、MacBook Pro 17のみに終わったことは象徴的だったと思う。各プロダクトが成熟してきているのは間違いなく、一つ一つのマシンをしっかり丁寧に仕上げて行くという方向が示されたという点で。夏と冬の大イベントでみんながびっくりするようなモノを出し続けるなんてことがいつまでも続けられる訳が無いしそういう事ばかりでも逆に困るといえば困る。Macはエンターテイメントでも宗教でもなく仕事と暮らしに密着したツールなのだから。オトナになることはちょっと寂しいけれどもね。
iMacとMacminiについては遅かれ早かれアップデートされるでしょう。どちらも製品のマップのなかで必要な位置にあるマシンだから。確かにMacminiについては若干微妙ではある。ただ、このポジションに何かがなければならないとすれば名前やコンセプトがいくらか変わるとしても空席にすることはないと思う。まあ、私が待っているのがこのクラスの製品だからという(希望的な)こともあります。

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