ice cream castles in the sky

日記

父は日記を書き続けた。遺品を探してみないと分からないけれど、会社勤めをしている頃は書いてなかったんじゃないかな。多分リタイアした後、さらに言えば体調を崩した頃から書き始めたのではなかったか。

手の運動、頭の体操にもなるから続けたほうがいいよなんて僕自分は一切そういうマメなことはできないくせに父にはそう言っていた。そしてそんな「雑音」とは関係なくそれは淡々と続いた。こうと決めたことはやり続けずにはいられない人だった。

手を動かすどころか起き上がることも難しくなってその日課は止めざるをえなかった。それが昨年末くらい。震える手で書いていたものだから判読は難しい。それ以上に今はまだ読んでみる気持ちにはなれずにいる。

引き継げる習慣として手書きの日記を書くのもアリかな、なんて思って先月始めてみたものの予想通り途切れがち。歳を取ってきて言い訳の仕方など父とそっくりだと自覚することもあるのだけど、似ていない部分もあって、それが親子なんだろう。

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