ice cream castles in the sky

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BISOUS LES COPAINS


下で画像アップのテストにも使わせてもらったけれど
このたんぶら主さん最高!
速攻でフォローしたよ。

フランシス・ベーコン展

評判が高かったベーコン展を見に行くことができた。
実に面白い展覧会だった。
あれだけ力強く、描きたいものを描いていることが痛快で気持ちの中では大笑いしながら会場を廻った。
客を見ているのも悪くなかった。ベーコンを語る人や分からないという人、そういう人たち越しに見るベーコンの絵はひっくるめてエンターテイメントになっていた。
ただ、そういう人たちの何人かが若干気になったのと、やらなければいけない事が山積みの仕事を残していることがちらついて多少醒めた見方をしてしまったかもしれない。
どんな見方をしようと見たものは見たのだから問題はないのだが。
そういう見方をしてしまったせいか、二日酔いのように今日になって頭に浮かんでは消える。
それだけ強烈だったということか。

Garminのフィットネス管理ウォッチ

ライフスタイルがどうとか機能そのものについてよりも、その見た目にたいへん和風テイストを感じたのは咄嗟にキッコーマンのマークを連想したからに違いない。

キッコーマンマーク

    Garmin、新型のフィットネス管理ウォッチを販売開始。さまざまな室内トレーニング機器にも対応.

フォントのこと、再び

モリサワパスポートにヒラギノが収録されるというニュースが流れて、ちょっとかなりショックだったのだけれど落ち着いて考えてみた。
ショックだったのは先日パスポートの契約を止めてフォントワークスレッツに戻してしまっていたから。ただ、待てよ。今回のニュースは僕にとってもメリットの方が多いのでは。
これでようやくパスポートも値段相応のサービスになったと言えるような気がするが、収録されたおかげでヒラギノは市民権を得ることができた。各出力センターや印刷屋がヒラギノに対応するということは随分前にヒラギノに惚れ込んでヒラギノ角ゴW1を購入した頃からの個人的な悲願でもあった。今はもちろんフォント埋め込みで何とでもなるとしてもやはり嬉しい。
また、ヒラギノを使った印刷物等が増えるだろうことは大げさに言えば日本の生活風景が変わっていくのではと期待するくらいメリットをもたらす。リュウミンを見かけることが減っていき、ヒラギノ角ゴのモダーンなフォルムが中ゴBBBと新ゴの間の広い隙間を埋めてくれればそれだけで少し世の中が良くなるのではという幻想まで抱いてしまう。
前にも書いたけれど、モリサワ書体は別に悪くはないのよ。でもやはり書体にはそれぞれ同じ明朝系なら明朝系でも特徴(くせ)があるので、モリサワばかりの世界は嫌なのさ(もちろんハードカバーの書籍やらあれこれで他の伝統ある書体は使われ続けているのだけれど)。どちらかというと、モリサワ書体はたまに見かけて「おっ」と思う、そんなポジションの書体だったんだよな昔々は。
これより少し前のニュースでモリサワはあの秀英明朝もライセンスすると発表していた。これにも驚いたものだけれども、あの会社は日本語フォントの結集でも狙っているのかな。
だとしてもパスポートには戻らない。Mac OSにヒラギノ基本書体は含まれているのだし、欲しいバリエーションは単品で買いそろえていけばいい。元々そのつもりでパスポートを止めたのだった。この流れで環境が整ってくれることの方が大きなメリットなのだと思う。
※この頁、ここにつづく。

フォントのこと –バイバイ、モリサワ–

仕事の道具としてMacが加わった頃からフォントをどうするかは課題だった。ひとつはもちろん使いたいフォントデザインがあるかどうかということ。もうひとつは予算的なことだった。
使いたいフォントデザインというのは写植に馴染んだものとしては当然写研のフォントということになる。しかし、デジタルの日本語環境で市場を牛耳っていたのはモリサワだった。
Mac以前、モリサワのフォントと言えばデザインの中にちょっと味付けを加えたい時に、いつもとは違う(書体数をたくさん持っている)写植屋さんに単発で注文する、要は付け合わせ的なものだった。もちろん地域や環境によって違うのかもしれないが。
モリサワを本文等のメイン書体として使いたくはないんだけれどな、という思いは結局消えること無く十数年経った今でも続いている。これはモリサワのデザインの本質的な善し悪し云々ということ以前に、体に染み付いてしまった感覚なのだから仕方がない。
そういう感情的なもつれからある程度仕方ない部分でモリサワを使い、その他は別の各社の気に入ったフォントを探しては使っていたわけだ。
モリサワ以外で一番使ったのはフォントワークス。また、写研と泣く泣く別れてから始めて出会った「これだっ!」というフォントがヒラギノだった。ただ印刷屋や出力サービス会社が対応していなかったことには苦労したけれど。
そうやって長いものに巻かれるようにモリサワフォントで仕事をし、ここ数年は「パスポート」という年払いの定額で全ての書体を使えるサービスを利用していた。
しかし印刷からWEBへ仕事の軸足が移りつつあること、フォントの埋め込み機能の出現で状況が変わった。フォントワークスにはモリサワの半額程度で同社全書体を使えるLet’sというサービスがある(もともとこちらの方が早く始まっている)。また、Mac OS Xには素晴らしいヒラギノフォントが付属していて商用も可能だ。
もうモリサワに縛られなくていいかも、とふと思ったわけ。バイバイ、モリサワ。
Let’sはパスポート以前に数年使っていたことがある。こつこつ溜めたモリサワ単品フォント+Let’sというのが当時の仕事環境だった。それは主に掛かる費用を考えてのものだったけれども、今後は使いたいからという純粋な気持ちでその環境に戻せるのが嬉しい。
この後はヒラギノフォントを買い足して行き、それを本文組に使えれば完全にモリサワはいらなくなる。たまに来る印刷の仕事で他所と連携しなければならない時に必要になるくらいになるんじゃないかな。
いずれにしても、写研に匹敵するデザインのフォントはまだデジタル界には無いことが残念。ヒラギノはかなり良いし、歴史のあるイワタのフォントなどもデジタル化されているけれども、物足りないんだな。それはデザインだけのことではなく。
今、WEB上で散見する、有力デザイナーたちによる日本語WEB文字組をどうにかしようという取り組みが大きなうねりになって実を結ぶといいと思う。確かに(特にWindows環境をたまに見ると)ひどいなって思うし。
また、Googleによるフォントのクラウドサービスなんかも始まるらしいけれども、これの日本語版をたとえばヒラギノとAppleの協力で始められれば革命的だと思うのだけれどどうだろう。

OSX 10.6でキーボードビューアを使う

SnowLeopard(MacOS X 10.6)は良いOSだと思う。でも不満が無いわけではない。そのひとつがキーボードビューアだ。
仕事をしていると数百のフォントを使う(もちろん一つの仕事に多数のフォントを使う訳ではない)。装飾系(記号)フォントもその一種。フォント名にOrnamentsと入っている場合もある。
これは普通の文字キーで記号や飾り罫、はたまた虎や鳥のアイコンを打てたりするもので、さすがに幾つもの装飾フォントの“A”のキーは何、“K”のキーは何と憶えきれてはいない。
そんな時に重宝したのがOS X 10.5までのキーボードビューアだった。システム環境設定>言語環境>入力メニューでキーボードビューアにチェックを入れる(10.6ではシステム環境設定>言語とテキスト>入力ソース)とメニューバー右の文字入力メニューにキーボードビューアが入り、これを選んで立ち上げれば画面上に利用中のキーボードのシミュレーションが現れる。その左下のフォントメニューからキー配列を知りたいフォントを選ぶとどのキーに何が配置されているかが実際の形として見られるという仕組み。キーボードビューア上でクリックすることでその文字(記号)を打ち込むこともできる。
この機能がSnowLeopardでは無くなってしまった。いや、キーボードビューア自体はあるのだが、フォントによるシミュレーションの機能が省かれてしまった。
困っている人は多いらしく、Apple Discussions Boardにヒントが見つかった。「キーボードビューアでフォントマッピングが表示されません」これである。
自分のメモ用に改めて書いておこうと思う。うちで稼働中のマシンは10.6か10.4。

  1. まず10.4のマシンの中からKeyboardViewerServer.appを探す。
  2. 場所は/System/Library/Components/KeyboardViewer.componentの中。KeyboardViewer.componentはパッケージになっているのでコンテキストメニューで「パッケージの内容を表示」する。
  3. そのContents/SharedSupport/KeyboardViewerServer.appに見つかる。(.appは拡張子を隠している場合は表示されない)
  4. これをコピーして10.6のマシンに持ってきてDockに入れるなりしておけば良い。僕はDockにツールを集めたフォルダを登録してあるのでその中にエイリアスを入れた。
  5. これで準備はできた。KeyboardViewerServer.appを立ち上げると、あの便利だった頃のキーボードビューアが現れ、同じ勝手で使うことができる。

それにしてもAppleは何でこの機能を退化(僕にとってはそう思う)させてしまったのだろう。欧米でも同業者はOrnamentsフォントは使う筈だと思うのだけれども。
追記)
一般の利用者にとってキーボードビューアの役割はオプションやシフトの修飾キーを押しながら打つ特殊文字(©とか£など)を使いやすくするものであるから、装飾フォントを利用しない大部分の人には関係無いと言えば、まあそう。(OS Xには購入時の標準の状態でWebdingsという装飾フォントが搭載されていたりするんだけれど)