先週、半年くらい前にシリアを旅行して来たという友達に久しぶりに会った。若い頃は毎日のようにつるんでいたし、今でも電話ではよく連絡を取り合うのだけれども、会うのはほんとに久しぶり。積もる話もし、食事をして楽しく過ごした。その時シリア土産ということで頂いたのがARAK HADDADというお酒。なんとなく酒は割って飲みたくはないので、帰ってから一口そのまま飲んでみた50°のスピリッツは、かなり効いた。香りもちょっときつい。その後美味しい飲み方をネットで検索したりしていたのだけれども、どうやら普通に水割りが良いみたい。このお酒、水などで割ると透明から白に色が変わる。濁ったと言うよりは薄いカルピスみたいな感じの色。こうすると全てが緩和される。香りも楽しめるくらいにほどよくなる。「ライオンのミルク」と呼んでいる地域もあるそうだ。スパイス・香草たっぷりの料理に合いそう。
それにしても彼女、この夏は中国旅行をしてきたとのこと。相変わらずの飛びっぷりに感心しきりなのだった。
ソファベッドは欲しかった色が品切れと言うことで結局キャンセル。まだまだ寝床の無い生活が続くことになった。どうしているかというと、床に一部ではお馴染みの寝袋を広げている。何だかとてもこういう状況に慣れてしまったなあ。何時でも橋の下の友達になれそうな気がする。思えば某印刷屋に寝泊まりしなければならないはめになり、たしかその時神田神保町でこの寝袋を買ったんだ。それ以来ことあるごとに役に立って来た。安いなりにちゃんとしたものを買っておいて本当に良かった。
ふつーの人はこーゆーことって想像外のことなのかも。ただ、結果的に寝床があったとしてもまともに眠れる日なんか年に何回も無いのだからあまり変わらないんだよな。その貴重な何回かを至福の時にするためにちゃんとした寝床が必要とも思うのだけれども。
思いがけず、生まれた町に期間限定でまい戻る事になったわけだけれども、そうしてみたところいやはや何て良い町だったのだろうと痛いほど気づかされるという羽目になるとはね。相変わらずシアワセモンだなあと。
一昨日、折角こういう状況なのだからと都内在住の友達を呼んだ。観光案内的なこともした。ケーブルカーに乗るなんて何十年ぶりだったのだろう。うっかり本気でタイムスリップしそうになった。降りたら小学二年生になっているのではないかと頬をつねった。
物事大上段に構えて、あーだこーだもいいけれども、足下を確認し直すことの大切さ。そういうことを自分から望んだのではなくできてしまうこのラッキーお気楽人生はどうだ。
ともあれ、今月でこの長い「旅」はおしまい。引越マニア(笑)としては、一番楽しい時期を過ごしている。次の町はどこだろう。次の部屋はどんなだろう。予定外の事も多々あり、資金が乏しくなって来ている。でも動く。動く事で水面になんとか顔を出して来た。
左肩の付け根の辺り、背骨の近くが針を刺されるように痛い。四十数年というもの肩凝りっていうものを全く知らずに来た。人が「肩が凝る」と言っても全然ピンと来なかった。それがこの数週間、そんな痛みに襲われている。それが肩凝りなのかどうかも判らない。何しろ肩が凝った事などなかったのだから(仕事仲間に言わせれば、凝っていても気づかなかっただけなんじゃないの?だって)。
もし肩凝りなのだとしたら、そりゃあ即トクホンでしょうと思う世代なのでペタンと貼ってみる。これが実に気持ちがいい。なるほど肩凝りの人は一方でこんな快楽を享受していたのか。なんて書いたら、それで困っている人にドつかれるだろうな。
僕の場合は幸いな事に痛いのだけれども、大した事は無い。たまーに訪れる頭痛や、子供の頃苦しんだ喘息の発作に比べればなんてこと無い。しばらくはトクホンラブで行こうかと思っている。