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太陽電池の実用化に足並み揃う

 低価格の新型太陽電池が相次いで実用化される。原材料に現在主流のシリコンを使わないタイプで、昭和電工などは家庭やオフィスなど光が弱い屋内でも発電する太陽電池を11月から量産する。紙のように薄く価格はシリコン系に比べて5分の1という。産業技術総合研究所も発電効率が世界最高水準の太陽電池を開発、実用化に乗り出す。太陽電池は民生用の温暖化ガス削減技術として今後市場拡大が見込まれ、新型の相次ぐ実用化で普及に弾みがつきそうだ。

「紙のように柔らかい」「世界最高水準の発電効率」と、それこそ夢のような文言が並ぶ。これは本当にエネルギーを取り巻く事象(技術も地球環境も利権もひっくるめて〜人間の技術一つで左右されるほど地球ってヤワじゃないことは判っているけれども、少なくとも星と敵対するような方向へ積極的に突き進むということからは撤退できるんじゃない?〜)ががらりと変化するきっかけのひとつになるのかもしれない。まだそんな夢を見るのは早いのかな。
太陽電池関連では同時に次のような報道も。[cross]

太陽光や風力発電費用の料金転嫁、検討に入る

 経済産業省が、太陽光や風力など新エネルギーによる発電でかかったコストを電気料金に転嫁する新料金制度の検討に入ることが28日明らかになった。
  日本の二酸化炭素(CO2)排出量の約3割は発電部門から出ており、経産省は、新エネルギー普及が、京都議定書で義務付けられているCO2排出量の1990年比6%減の達成に重要と考えており、政府として北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で新エネルギー発電の普及の方策を説明する。

まだ、検討に入るという段階なのか、という印象。遅いなあ。遅いなりに一歩ずつでも進んでいるのが救い。
結局一言で言えば利権なんだろうけれども、普通の人間の暮らしからズレて外れた者からすれば、なんでそんなに金が欲しいのかわからない。
昨日も電話で友人に儲けを考えない仕事は仕事じゃない。自身の家族や社員の生活はどうなるんだって言われた(友人は経営側)のだけれども、そもそも仕事に関する考え方が違うのだから端から噛み合う訳がないんだよな。位相を一つか二つズレるにあたっては、それなりに犠牲にしたモノもある。それを差し出さないといけないのかな。

海草類からバイオ燃料生産、アイルランドで

バイオ燃料の功罪についてはあちこちで言われている。温暖化論議の裏にある嘘や、似非エコブームといってしまっていいような動きも見え隠れする。ただそれらも含めて、何も考えないよりはましかなとも思う。
同じ星の上に共存しているものを気にかけ、大切にするのは普通の人にとっては当たり前のことだった。今は普通でない人が多すぎるのだろう。何でもかんでも使い捨てをすることを疑わず捨てたものは誰かが掃除してくれると思っている人たちや、大資本による伐採やそれこそバイオ燃料のための自然破壊のようなことにも問答無用で仕事として従事しなければ暮らしていけない人たち。
自分自身麻痺してしまっている部分はたくさんあると思う。
エコだとか温暖化だとか言っている場合ではなく、今食べるものが全く無い人たちが大勢いることを知っている。でも我々は自分たちが出来ることを少しずつやっていくしかない。失った心の機能の復元、リハビリ。少しずつ何かが変わることを信じて。[cross]

海草類が豊富なアイルランドは「次世代バイオ燃料の生産において、重要な役割を担う用意がある」と、アイルランド国立大学ゴールウェー校(National University of Ireland in Galway)アイルランド海草センター(Irish Seaweed Centre)のStefan Kraan所長は述べた。
「バイオマス資源は、食糧価格高騰や水利用の拡大、生態系の多様性や熱帯雨林などの破壊が起こる原因と言われているが、藻類には陸生バイオマス資源と違い、悪いイメージはない」という。
(c)AFP – AFPBB News