• YouTube – Steve Jobs showcases Macintosh 24-JAN-1984
ちらほらとMacintoshが25周年という話題が聞こえて来て、そういえばMacintoshの伝説的なCM“1984”から計算すると25年なのかなと思っていた。
Appleにとっての最後のMacWorldは静かに幕を閉じた。最後の基調講演を任されたPhil Schillerは緊張がモロに表情に出ていたけれども、応援するような観客の歓声(穿った見方をするようだけれども、サクラが結構いたんじゃないかな)に徐々にペースをつかみながら仕事をこなしていった。黙々と、サプライズ無しで。
もうしばらく前からトレードショー参加については後ろ向きになっていたし、必要な時に彼らのペースで人寄せをして発表会を開くやり方が板について来ていた。AppleStoreも好調で、誰もがふらっと立ち寄る様子はそれぞれの街に馴染んでいる。時代は変わったのでしょう。そう考えるとMacWorld東京には行っておいて良かったなあ。
また、個々の商品については特に、期待されていたiMacやMacminiについての話が無く、MacBook Pro 17のみに終わったことは象徴的だったと思う。各プロダクトが成熟してきているのは間違いなく、一つ一つのマシンをしっかり丁寧に仕上げて行くという方向が示されたという点で。夏と冬の大イベントでみんながびっくりするようなモノを出し続けるなんてことがいつまでも続けられる訳が無いしそういう事ばかりでも逆に困るといえば困る。Macはエンターテイメントでも宗教でもなく仕事と暮らしに密着したツールなのだから。オトナになることはちょっと寂しいけれどもね。
iMacとMacminiについては遅かれ早かれアップデートされるでしょう。どちらも製品のマップのなかで必要な位置にあるマシンだから。確かにMacminiについては若干微妙ではある。ただ、このポジションに何かがなければならないとすれば名前やコンセプトがいくらか変わるとしても空席にすることはないと思う。まあ、私が待っているのがこのクラスの製品だからという(希望的な)こともあります。
今度のiMacのデザイン変更は、iMacがMacを使ったさまざまな仕事にまで活用出来るようになったという事の強烈なアピール。実際MacBook Proとのカタログ上の性能差は無くなってしまった。それでもずっと道具としてMacを使ってきた者にとってはPro(昔ではPowerのついた)マシンと”i”マシンとの差は、仕事が立て込んだり作業が複雑になってくるなどここぞと言う時の馬力の違いにこそあるとの思いは簡単には消えない。同じくらいの数字ならちょっと頑張ってProマシンを選ぼう、ということになる。そういう認識が変化したのは一時期Macminiを入手してしばらく使ってみた時の事。なかなかやるじゃん、だった。
新iMacか少し前にアップグレード成ったMBP+モニタかで迷っている。単純に値段の比較だとiMacの方がかなり安いけれども、手持ちのマシン構成全体のビフォー・アフターを考えると大差ないのも迷う理由の一つ。予算がまとまるまでもう少し時間があるのでじっくり楽しみながら考えることにしよう。
仕事と言えば、経済状況がどうとかそんな時代だからとかあの人は言い訳していたけれども、雇われ職人さんたちに仕事を取られちゃうのならそれだけの腕だったという事。さらに精進すればいいだけ。または鈍感装って自分を信じ通すか。そういう意味でとてもわかりやすい世界にいるのだと思うよ(to K)。