本日の一本@日本でも公開された映画。
『ニューヨーク1997』。
1981年の、お米の国の作品。
ジャンルは、えーと、SF……でいいのかな?
この映画の主人公の名前は、メタルギアシリーズがお好きな方には馴染み深い響きな、スネーク・プリスキン(本名:S.D.プリスキン)と言って、メタルギアシリーズのスネークのモデル。
菊地秀行御大のデビュー作の『魔界都市新宿』も、この作品のインスパイアだそうな。
──架空の近未来のお話。
犯罪者が溢れ過ぎちゃってどうしようもなくなっちゃったので、マンハッタン島を、うんとこさ高い壁で囲んで、橋とかにも地雷をバンバン埋めて、島ごと刑務所にしちゃった、ってな、思い切り良過ぎることをしたアメリカはニューヨークが舞台。
米ソ(この辺、冷戦時代に造られた映画ですな)が始めた第三次世界大戦が終結し掛けた1997年、大統領専用機のエアフォース1がテロリストのお姉ちゃんに乗っ取られて、刑務所化されたマンハッタン島に墜落して、何とか脱出した大統領を救出すべく、武装強盗しようとして、マンハッタン島にぶち込まれる直前だった、主人公でアメリカ軍の元・英雄なスネーク・プリスキンさんが、単独潜入させられる、ってなストーリー。
因みに、スネークさんの体内には、勝手に逃げ出さないように、ミッションスタートから二十四時間以内に破裂しちゃう、超小型爆弾が仕込まれておりました。
──…………うん、メタルギアだった(笑)。
メタルギアのルーツをヒシヒシと感じた。
スネークさんは、過去にレニングラード(今のサンクトペテルブルグ)に単独潜入したことがあるんだぜー、な辺りとか、理由は判らなかったけど隻眼だった辺りとか、お腹に、蛇の入れ墨があった辺りとか、多分、メタルギアファンの方には、「ああ!」って思えるんじゃないかしら。
ソリッドなスネークは違うけど、ネイキッドなスネーク@ビッグボスは隻眼だしねー。ザ・ボスのお腹の傷とか思い出せるしねー。
DVDに収録されてた製作秘話みたいなのに曰く、この話、脚本が書かれたのは1974年で、撮影は1980年だそうで、確かに、時代を感じた作品だったけど、色々と、上手いことやってた気がする。
低予算映画とは気付けなかった。お金掛かってるなー、な感じはしなかったけど。
但、もう一寸だけ、アクション的なシーンがあっても良かったかな、とは感じてしまった。
アクション的なシーンってか、スネークさんが、過去はどんな英雄だったのかが知れるような。
……私、メタルギアシリーズ、プレイし過ぎかしら……。愛し過ぎかしら……。
──兎に角、お好きな方には堪らない映画だったと思います。
プレデター2/デス・ラビリンス
本日の一本目@有名処。
『プレデター2』。
レンタル屋さん行ったら、少し前、『プレデターズ』のDVDがレンタル開始になった所為か、プレデターシリーズ特集の棚みたいなのが出来てまして、「一作目は飽きる程観たけど、二作目はそんなには観てないなあ、久し振りに観るかなあ、冒頭の、一寸イッちゃってる銃撃戦のシーン」と思ったので借りてみた。
語るには今更過ぎる映画なので、諸々全てすっ飛ばしますが、二作目は二作目で、と思いはすれども、やはり一作目かなあ、と改めて思ってみた。
本日の二本目@日本未公開映画。
『デス・ラビリンス』。
2010年のお米の国の映画。
ジャンルは、あー、多分、アクションホラー?
──TV番組(という触れ込み)のオーディション会場に集まった、明日のスターを夢見る男女八名+女性参加者Aの付き添いの男性=主人公の、計九名が、有料会員限定のネット番組(?)みたいなので流されるリアル生き残りゲームに強制参加させられて、生き残れるのは一人だけだから、最終的には参加者同士、殺し合いをしなさいねー、ってな羽目になる、という風なお話。
騙されて集められた彼等が連れて行かれた場所は、古い撮影スタジオみたいな施設で、この映画の売りは、色んな罠が張り巡らされる迷宮みたいな所を、何とか抜け出して生き残るー、って部分ってことのようだったから、ゲームの「刻命館」とか「影牢」とか、あの手のノリを激しく期待して借りたのだけれども、それに関しては、「やる気、ありますか?」ってな罠っぷりで、参加者を殺して歩く役の、処刑人ってキャラ達もいるのだけれど、ビミョーと言うか、ベタと言うか。
ピエロの扮装してる男の処刑人と、アマゾネスな扮装してる女の処刑人、ここまでは、ベタ中のベタだな、と受け流してもいいけれど、狼男って、何だ?
狼男と言うよりは、単に、凶暴化してる原始人チックな人、ってだけだったと思うのだけれどもな。
──という訳で、まあ、目一杯B級な映画だったんですが、この手のストーリーとかシチュエーションにはお約束で出て来る、生き残るのは自分、その為にはお前達=参加者も自分の手で殺すー! ってキャラなお姉ちゃんが、若干予想外の方向に、行動その他がトンでて、でも、死亡フラグは立ってて(笑)、このお姉ちゃん、どうなるのかなー、って興味は注げたので、その辺は、まあまあ……なのかな?(笑)
あ、CGとかは、とてもちょそかったです(笑)。
アルマゲドン2012
本日の一本@日本未公開映画だと思う。
『アルマゲドン2012』。
2010年のお米の国の作品。
ジャンルはSF。
──火星近くを通過するからと、アメリカ宇宙センターが観測してた4200年周期の彗星が、予想外に火星に激突。彗星も火星も木っ端微塵、さて、何でこんなことになったのやら? と、天才だけど、どう見ても若干イッてる男女二名の科学者を呼んでみたら、火星の向こうっ側に、暗黒物質があるよ、と判明。さあ、どうしましょう、暗黒物質相殺するブツ搭載したミサイル撃てば何とかなるかも知れないけど、何処目掛けて撃ったらいいのかの計算が間に合わないよ! と相成って、一方その頃、自閉症だけれど、物理系の天才な男性が、宇宙センターが出した結論と同じ結論に達し、僕は計算出来てる! とお兄ちゃんの某市の市長さん説得して、地球を救う為にヒューストンに向かうの! ……って話。
…………うん、大体、こんな感じだな。
──彗星が地球に激突するの、とか、宇宙人が攻めて来たの、とか、地球上のありとあらゆる火山が噴火するの、とか、そういうノリで、人類滅亡の危機がー! ってB級映画は多いですが、ある日突然、ブラックホール(のような物)が出来ちゃったんで人類も地球も終わりです、ってパターン辿る映画は余り見掛けないよな、と思って借りてみた。
…………んーー、まあまあ?
そんなに悪くないんじゃないかしら、良かった、とも言えない気はするけど(あっ)。
最後まで観れば、伏線的に必要だったのは判るけども、でも、そこまで引っ張らなくてもいいんじゃなかろうか、ってシーンが、若干目立ってたように感じちゃったのがね。個人的に残念。
もう一寸コンパクトでも良かったのに。ってか、もっと世界中こんなことになってますー、とか、どうすればこの事態を回避出来るー、ってシーンが多い方が良かったかなー。
んで、やはり個人的に、ラストが一寸。
まあ、綺麗と言えば綺麗な、大団円的な終わり方だろうと思わなくもないんですが、自閉症だけれど物理系の天才、ってキャラの側に立って見ると、どうなのかな、と思ってみたり。
サイクロプス
本日の一本@日本未公開映画。
『サイクロプス』。
2008年のお米の国の作品。
これはジャンルは何でしょうか、多分、パニック系だと思うのだけれど、本当にそうなのかな……。
──ローマ帝国のティベリウス皇帝の時代のお話で、人間が滅ぼした筈のサイクロプスが未だ生き残っていて、ローマ人を襲ったと判明、ならば退治をしなければ! ……という物語。
…………だと思ったんだけど。
パッケージより鑑みた結果、そういうような話だろうと想像したのだけれど。
因みに、パッケージ裏の粗筋は読まないで借りた。
でも、そうじゃなくて、サイクロプスを生け捕りにしてみせた主人公の百人隊長さんが、皇帝や、その甥っ子に嫌われたりした結果、剣闘士の身分にまで落とされちゃって、で、コロシアムで戦ったり、やっぱしコロシアムでサイクロプスと戦ったりなんかした果て、共和制を勝ち取るぜ、みたいな展開で。
正直、「あれ、これって、ファンタジーなモンスターパニックものじゃないの……?」と、素朴な疑問をしてみたい衝動に駆られた。
個人的に、この映画を一言で言うなら、B級。
それ以外には何も言えない気がする。
色んなこと盛り込もうとして、悉く転けてる感じ。
サイクロプス君の見て呉れも、これと言って特筆すべきことはないし。
一寸、一般的に言われてるよりもサイズが小さいのでは、ってなもんで。
もっと、「あああ、やっちゃったー!」ってノリの、お馬鹿で笑える映画だと思ったんだけどなー……。
エルム街の悪夢(2010年版)
本日の一本@有名処。
『エルム街の悪夢(2010年版)』。
1984年に作られたアレのリメイク版ですな。
今年の初夏の頃だったかに、日本でも公開された映画。
公開当時、へー、エルム街の悪夢もリメイクしたんだ、とは思ったものの、フレディには愛がないからなあ……、とスルーパスしちゃったけれど、アルマゲドンとかトランスフォーマーとか撮った人が監督やったらしいって聞いた&レンタル開始になったので借りてみた。
とは言え、ワタクシ、オリジナルの方は、もう殆ど憶えておらず、フレディのあの姿と、確かフリフリの可愛いお洋服着た女の子が出て来たよね? って程度しか思い出せないので、その点に関しては、何ともはや、って奴なんですがね。
因みに、このシリーズで、ワタクシの中で一番記憶鮮明なのは、『フレディvsジェイソン』です(笑)。
──リメイク版でもあることですし、エルム街の悪夢は有名な映画だから、粗筋を語ってもなあ、と思うので、その辺はすっ飛ばしますが、有名ホラー作品のリメイクにしては、予想外に良かったような。
オリジナルの方が記憶不鮮明なので、明確には言えないんですけども、オリジナルの朧げな記憶を辿ってみても、余り違和感を感じない気がする。
但、フレディは一寸違うような。フレディって、もう一寸濃いぃキャラだったような。
……まあ、その辺は、リメイクの宿命かな。
でも、『13日の金曜日』のリメイク版よりも、これの方が、ポイント高いんじゃなかろうか、とは思った。
怖いか怖くないかは、又、別問題ですが。
1980年代のホラー映画(&その手のリメイク)って、とどのつまり、怖い映画ってよりは、脅かし映画だと思うし。
何て言うのかしら、語弊かもだけど、キャーキャー喚きたくなるお化け屋敷のノリ。
その手のノリのは、それはそれで楽しいのだけれども。