ミラーズ

本日の一本@今日も有名処! 話題にもなったし二十世紀FOXの奴!(えっへん/威張り)
……でも、ホラーです。
『ミラーズ』。
2008年の、お米の国の作品。
もっと、ずっと早くに観るつもりだったんですが、ちと、諸々に事情で今頃に。
──『24』のジャック・バウアーの俳優さんが演じてる、同僚を誤射で死亡させてしまって停職になって、アルコールに走り、奥さん子供とは別居、仕方なく妹の所に居候中な、精神安定剤にお世話になってるNY市警の刑事な主人公が、五年前に放火されて廃墟と化してるデパートの夜間警備員の職に就くのですな。
で、初勤務の日から、廃墟なデパートで不気味な出来事に遭遇して……、ってな話。
ホラーな出来事は、主に、鏡を中心に起こる。
──映画の冒頭で、「このシチュエーションと似た始まり方をする映画を、そう遠くない昔に観たような……。……ああ、『ナイトミュージアム』!」と思ってしまったワタクシがいけないのかも知れない。
怖くない……(注:ワタクシ基準)。怖くないよ…………(のの字)。
でもねー。ナイトミュージアムはコメディ映画だけど、失業&離婚&奥さんの再婚相手に子供懐き、って状況の主人公が、頑張って自然博物館の深夜警備員の仕事を得て……、って始まる話なんだもん。似てる、と思ってしまっても許して欲しい。
まあ、そういう感じの始まり方する映画は、ナイトミュージアムやミラーズに限らず、って奴だろうけども。
……ミラーズは、韓国映画のハリウッドリメイク版らしいけど、うすらぼんやり、こんなノリの映画に心当たりがあるような、ないような……。
ナイトミュージアム(の冒頭)と、シャイニングや悪魔の棲む家みたいな系統に若干近いノリと、シックスセンス的なエッセンスと、エクソシストと、サイレントヒル@映画版的なオチを混ぜたような映画だな、とも思ってしまったかなあ。
………………と言うか、そもそも。
この映画はホラーと言っていいの? アクション映画と言うべき? 寧ろ、ホラーアクション、とか例えるべき? スプラッタとは言えないしな……。
R-15指定の映画だし、苦手な方は、スプラッタと思われるだろうシーンも少なからずあるけれど、ワタクシ、スプラッタ耐性高いので、個人的には、「この映画のどのシーンがR-15なのかなー……?」って、ちょっぴり悩んだ。
そして、くどいようだけど怖くない……(注:何処までもワタクシ基準)。
多分、日本人と、海の向こうの方達とでは、恐怖を感じるツボとか、どんなモノを怖いと思うかってのが、全く違うんでしょうね。

ハンバーガーヒル

本日の一本@急に観たくなったから借りた戦争映画。
『ハンバーガーヒル』。
有名処。だとは思うけど、戦争映画なので或る意味マイナーかも知れない、と内心思う。
1987年の、お米の国の映画。
観たことあるような気がしなくもないけど、観たことあったとしても、絶対記憶に残ってないと思ったからセレクト。
──所謂ベトナムもので、戦争末期の1969年に実際にあった、十日間の激闘を映画化した話。
エイショウ・バレーってトコにある、937高地を攻め落とすって作戦に投入された、第101空挺師団の中隊に属してる若い兵士達が主人公。
ちょろっと調べてみた処、937高地に於ける十日間の戦いだけで、450トンの爆弾と69トンのナパーム弾が投下されたらしい。
すんごい量を投下したように思えるし、実際、結構な量だけど、ベトナム戦争でアメリカ軍が投下した爆弾の総量は、約200万トンです。
タイトルにもなってるハンバーガーヒルってのは、937高地を指して、当時の米兵が、「挽肉にされる丘」とか、「挽肉みたいに死体(又は肉片)が散らばってる丘」って例えた処から来てる。
要は、渾名ですな。
こんなこと言うと、真面目にぶっ飛ばされそうな気がするけれど、この戦い、激しく乱暴且つ大雑把に例えるなら、日露戦争時の二〇三高地みたいな感じと言えるんじゃないかなー……。
……言っても詮無いけど、お米の国は、何であんな戦争しちゃったかねえ……。更には、世界平和的には学習しない方が良かったんじゃないかな? ってことばかり学習しちゃって……。
──戦争映画でありつつ、様々な理由でベトナム戦争に参加したor参加せざるを得なかった若い兵士達の青春ドラマ、ということだそうで。
私は、観てる内に、何となし奥歯噛み締めたくなるような映画だった。
第101空挺師団って、精鋭の皆さんだから、言葉悪く言っちゃうと、映画の中では良く見掛けるベタベタな兵士の心情ってのは余り表に出さないんじゃないかとも思ったりもするので、その辺、この映画からは一寸ピンと感じられなかったけれど、個人的には、「取り敢えずでいいから観とけ」って映画かな、と。
何処に注目して観るかで、かなり感想が変わってくる映画でもあるような気もするし、割合、淡々と話が展開してく感じがしたし、若干、毛色が変わってるような感じも受けたから、「んー……?」と思う方もいるかも知れないけど、戦争というものの一面を考え直すにはいいんじゃないかな。
それはそうと、この映画を撮った方々、ベトナムと日本の区別付いてなかったんじゃないかと。
だってねー、話の舞台はベトナムだっちゅーに、ウフンでアハンな店の女主人を、「ママさん」と日本語で呼び、礼を言う際には、「アリガト」と片言の日本語で言うんだもん。
区別付いてないんじゃないかー? と思わざるを得ない(笑)。

パラノーマル・アクティビティ

本日の一本@有名処な映画。
『パラノーマル・アクティビティ』。
2009年の、超低予算&自主制作な、お米の国の映画。
ね? 有名って言うか話題になった映画でしょ? ホラーだけど。やっぱりホラーだけど(笑)。
──サンディエゴに住む、同棲中のカップルが主人公。
二人の住む家で起こる、カップルの女性の方は幼少の頃から付き合いがあるという怪奇現象を解明する為に、男の方が手に入れた高性能ハンディカメラで自分達を撮影し始めるのだけど……、ってな話。
──映画としては良く出来ていたんじゃないかな、と思います。
Allホームビデオ画面な造りなのかなー、『ブレアウィッチ・プロジェクト』とか『クローバーフィールド』みたいな揺れる画面かしら~、とか思ってましたが、そんなこともなかった。
但……、怖いかい? と問われると、私は怖くない……(注:ワタクシ基準)。
幽霊系なのかと思ったら、悪魔系だったってのも、「あら……」と思っちゃった理由の一つなのかもだけど、うーん…………。
キリスト教圏の方は、この手のが怖いのかなあ(首捻り)。この辺は、国民性と言うか、宗教観の違いかしらねえ……。
映画=主人公の男女(主に男の方)が撮影したハンディカメラの中身ってことになってる筈……だと思うのだけれども、「一寸待て、今、誰がハンディカメラで撮影してることになってんだ?」って思っちゃったシーンが若干あって、ストンと現実に引き戻されてしまう=作り物であることを意識してしまう瞬間が生まれてしまい、その辺、個人的に勿体なかったなあ……、と。
比べるのは申し訳ないかもだけど、『ブレアウィッチ~』みたいに、これは、素人がハンディで撮った映像なの! それを編集しただけなの! って徹底させちゃえば良かったのかもなあ、って。
尚、劇場版と、別エンディング版と両方観てみたけど、基本的な感想は変わらなかった。

クライモリ デッド・リターン

本日の一本@20世紀FOXが配給先だったからマイナーじゃないと思うけど、マイナーな気もする、な映画。
多分、劇場公開はされてないんじゃないかなー。
『クライモリ デッド・リターン』。
2009年のお米の国の映画。
順番は逆だったけど、一作目、二作目と観たので、三作目も借りてみた。
──「迷い込んじゃった森の中に食人鬼な一家が住んでたよ、逃げるか戦うかしないと食べられちゃうよー!」ってな、スプラッタなシリーズの三作目ですな。
川下り(ラフティングと言うのか? あれは)をしにやって来た若者四名(内訳:男×2、女×2)が、例によって例の如く人喰いな人達に襲われ、その二日後、その付近を通り掛かった囚人護送車も襲われ、看守&囚人&偶然合流出来た川下りグループの生き残りのお姉ちゃんってな構成になった一団で、何とか生き残ろー! って話。
……ビミョーに端折りまくった説明だけれども、大体、こんな感じ。……多分。
──個人的には、うーーーーん……、な感じでしたかねえ……。
一作目みたいな、「お、そういう理由でそういうことに……」ってストーリー展開もないし、二作目みたいな、「ストーリーは兎も角、容赦のないスプラッタ加減だ! スプラッタとして容赦ない!」ってのもないし。
この手のシリーズ物は、そういう風になってく傾向が強いかと思いますが、襲って来る食人鬼が、シリーズが結構進んだ頃の「13日の金曜日」のジェイソン化しちゃってる香りもするって言うかねえ……。
──本編開始五分くらいで、川下りグループのお姉ちゃんの一人が、乳房バーーン! ってするシーン(要するに、上半身裸になるシーン)があって、それを見た瞬間、一寸嫌な予感はしたのよ……。
ホラー系とかでは死亡フラグな確率の高いシーンが、本編開始五~十分前後で登場する映画で、余り面白いのに当たった憶えがなかったんで。
やっぱりこの手のでは、冒頭で犠牲者出るってのは、ある意味お約束だけれども、何と言うか、「そうじゃないのよー、犠牲者出るシーンが入るのはいいけども、そういうんじゃないのよー」と言いたかった気はする。
……ああ、でも、お姉ちゃんが晒したバストが、人工的な香りのしない乳だった、ってのは評価出来るな(笑)。
護送されてく囚人達の一部が、脱走計画練ってて云々、って辺りも、要らなかったような気がするなあ。「だから、それがどうしたよ」って展開を辿ったしなあ。
飛び散る血液の量も足りてないっぽかったし。
……だから、人体の血液量は、体重の約8%だと(以下略)。
ラストシーン、「あー、惨劇は未だ終わらないのねー」的な引きで、続編出るんだろうなー、とは思うけど、多分、私はもう続きは観ないなー。

ファンボーイズ

本日の一本@一応、日本でも公開された映画。
と言うか、ファンの人達の熱意で上映が実現された映画、と言った方が正しいのかな。
『ファンボーイズ』。
2009年のお米の国の作品。
一寸、コアそうな映画っぽかったから観てみたかったの。
──舞台は、1998年。『スターウォーズ エピソード1 ファントム・メナス』が公開される半年くらい前。
末期癌で、余命が後3~4ヶ月と宣告されてしまった──故に、ファントム・メナスが観られないだろう仲間の為に、ジョージ・ルーカスさんトコの本拠地、スカイウォーカー・ランチに忍び込んで、映画を盗もうと奮闘する青年達のお話。
──スターウォーズファンが作った、スターウォーズファンの為の映画。……だと思う。
主人公達が、結構イッちゃってるSWファンで、すんごい濃いぃ。
ワタクシは、昔上映された三作品は観てますが、エピソード1以降はノータッチで、ファン、という訳ではないので、何のことを言ってるのでしょうか……? と思うシーンもあったけれど、愛を突き詰めた映画だなー、とは思ったです。
きっと、本当にSWが好きじゃないと、あの映画は作れないと思う。
主人公達が、住んでるオハイオ州(だったと思った)から、カリフォルニア州はサンフランシスコにあるスカイウォーカー・ランチを目指して、幾度となく、スター・トレックファンに喧嘩売りつつ(笑)、約3200キロだったかな、それくらいの距離を延々と車で旅してくロードムービーでもあって、スターウォーズ絡みのことを抜かすと、一寸青春期を過ぎちゃった青年達の『スタンド・バイ・ミー』、みたいな感じかな。
スターウォーズファンの方には、お薦めな映画かと。
ホントーに愛されてるよねえ、スターウォーズとかスター・とレックとかって。