ザ・ウォンテッド

本日の一本@毎度の如くチャレンジャー魂をくすぐる日本未公開映画のDVD。
『ザ・ウォンテッド』。
──フランス映画。
謎な闇の組織が主催する『トーナメント』で最強の暗殺者を決めましょう、っていう、書いてるのが一寸恥ずかしくなる粗筋(笑)。
……解らん映画。
つまらない、じゃなくて、全く解らん。
この映画が特殊なのか、フランス人の感性そのものが理解出来ないのか、私はそこから悩みたくなる。
あーー……、何と言うか……、良く言えば(?)、懐かしの『ツイン・ピークス』観た時のよーな感覚に襲われると言うか。
……でも、デヴィット・リンチ(←『ツイン・ピークス』の監督)作品の方が、未だ理解出来る気がするな。
今夜観た奴、ラスト五分にならないと、誰が主人公かも判明しないしな。
そもそも、これ、明確な起承転結がないしな。
人生の内の二時間を無駄にした、とは思わないんだけど……、これはこれで有りだろうとは思うんだけど、うーーーーむ(悩)。
……ああ、唯一つ、鉄板で言えることがあったわ。
この映画の制作者、絶対に、サムライってものを誤解してる。
────それにしても、やってくれるぜ、アルバトロス・フィルム。
まーーーーーた、こんな映画のDVD出しおってからにーーー!(笑)
『デス・レース』みたいなストーリーの映画だと思って借りたのに、全然違うじゃんか(笑)。

ドラゴン・キングダム

本日の一本@チャイナな映画。
『ドラゴン・キングダム』。
単に、ジャッキー・チェンとジェット・リーが共演してる、それだけを観てみたかった(笑)。
──とってもお伽噺。んで以て、多分、とっても娯楽映画。
中華なファンタジーな娯楽映画、と思って観た方がいいかも、と私は思うかな。
何てったって、出てくるのが、孫悟空の如意棒だからねえ(笑)。
それに、娯楽映画、と割り切らないと……──(笑)。
アクションシーンって言うか、カンフーシーンは面白かったですよ、流石に。
ジャッキー・チェンの酔拳なんて、久し振りに観たわ(笑)。ジェット・リーの蟷螂拳も久し振りだったけど(笑)。
後、さり気なく凄かったのが、端役の子供。
崇山で修行してるって設定の子供なんだけど、一瞬、本物連れて来たのか? とか思った。
──ある程度、そっち方面の知識がないと、何のこと言ってるの? な部分があるんだろうなあ、と思いはしますが、お好きな方には良い映画なんじゃないかと。
但、個人的にこの映画、一点だけ、どうしても気に入らないことがある。
それが何かと言えば、主人公の少年が住んでいるのが、お米の国のボストンなので、登場人物達が、ナチュラルに、レッドソックスがヤンキースに負けてる! とブツブツ言っていたり、主人公の兄ちゃんが、お空の雲をヒロインと一緒に眺めつつ、「あれ、グリーンモンスターに似てる」と言ったりする辺り。
気に入らないわ(笑)。
尚、グリーンモンスターってのは、ボストン・レッドソックスのホームグラウンドな、フェンウェイパークっつー球場の、レフト側フェンスの通称。
馬鹿デカい。何考えて作りやがった、と言いたくなるくらいデカい。
そして、ワタクシはあれが憎い(笑)。
だって、フェンウェイったら、グリーンモンスターだもの! 憎くない訳がない(笑)。あの球場は好きだけど。

アフター・デイズ

本日の一本@日本で公開された……のかどうかは知らない(汗)。
『アフター・デイズ』。
──製作国はドイツ。
映画ではあるけれど、多分きっとドキュメンタリー……、と言うか、シミュレーション映像。
ある日突然、人類が一斉に一人残らず地上から消えたら(理由は問わない。つか、理由は何でもいい)、地球がどうなるかのシミュレーションをしてみたよ、って作品ですな。
これ、どうも、評判が余り宜しくないようなのだけれど、個人的には、大変面白うございました。
これ観て初めて知ったわ、『クジラの歌声』って、ハワイから日本まで届くのね。
凄いな、クジラ。やるな。
──人類が消えて三日後、四日後、ンヶ月後、三十年後、百年後、自然がどうなって行くのか、ってのと、人類が遺した建造物等がどうなって行くのか、っていう、大まかに言えば二つ視点があるんだけど、ラストで、プルトニウムの大凡の半減期でもある約二万五千年後、たった一つだけ遺る人類の痕跡(の予想)が、とっても意外で、思わず声が出た。
興味ある方にはお勧めの一本だす。
「…………だから?」とか、「有り得ん」とか思ってしまったら、これっぽっちも面白くないだろう作品だけれど(笑)。
──それにしても、何よりも意外だったのが、このDVDの発売元が、アルバトロス・フィルムって点。
あの、マニアック過ぎる、愛すべき馬鹿会社な、けれど時折憎しみを覚える(笑)馬鹿会社なアルバトロスが……って、これもある意味マニアックか。

ハプニング

本日の一本@日本でも公開された映画。
『ハプニング』。
本当は、劇場まで行こうと思っていた作品だったのだけれど、「やー、行く程のことはないんじゃないかなー?(意訳)」な噂が聞こえてしまったので、DVDでいいか、になった作品。
──始まりは、NYの公園なこの映画。
ある朝突然、人々が奇行に走り出し、遂には次々自殺を始め、その謎な現象はアメリカ北東部に広がって行き、難を逃れる為に主人公達は街を脱出するが……、ってストーリーで、多分、パニックホラー系なんだろうなあ、な感じなのだけれど。
……ん、んー……。んんんんー…………(唸)。
個人的には、悪くはないけど確かに劇場まで行く程のこたぁなかったな、な感じ?
途中まで、結構面白いんだけど。「え、これの何処がつまらないの? 何処が訳判らん話なの?」なんだけど。
一言で言ってしまえば、尻窄みかなあ、と。え、それで終わりか? と思わず言いそうになった。
「謎は唐突に始まり唐突に終わるんだぜ」な辺り、ヒッチコックの『鳥』系かと思うけど、申し訳ない言い方しちゃえば、遠く及ばない。
ま、作中に一つ、「ああ、その言い方は凄い」な科白があったので、それだけで、レンタルDVD代払った甲斐はあった、と私は思えた(笑)。
但、見料なりレンタル代なり払って観てもいい、人生の内の二時間を費やしてもいいぜ、と思えるかどうかは、その人次第と言うか、ビミョーかも。
…………この監督の作品で、一等いいのは、やっぱ、シックスセンスかな。