2003年のベースボール
メジャーリーグの地区優勝決定シリーズを見ていて思った。日本のテレビメディアで野球の潜在能力を理解しているのはNHKだけかもしれない。
たとえば、フジテレビがヤクルトのホームゲームを、TBSが横浜のホームゲームを、テレ朝が西武のホームゲームを全て中継するという決断をしたとしたらどうだろう。視聴率はとれないかい?そりゃあ最初はそうだろう。でもこれは育てれば大きく育つコンテンツなんだと強く思う。フジお得意のバラエティでヤクルトの選手を目立たせるのもいいだろう(すでにやっているか)。TBSお得意のドキュメントタッチで「横浜劇場」を仕立て上げたらいいじゃない。もちろん野球自体の面白さを素のまま伝える(NHKの中継のように)ということが基本だけれども。完全中継は無理としても試合終了時は押さえてほしい。時間帯を下げてスポーツニュースと組み合わせちゃうとかさ。番組編成を考慮しつつ、やれば実になるコンテンツを育ててみてほしいんだ。
繰り返すけれど、野球はやっぱり面白いゲームだ。この数日のメジャーリーグの地区優勝シリーズを見ていても明らかではないか。選りすぐりのピッチャーが投じる一球一球は宝石のよう。転じて思う。日本のプロ野球を腐らせて欲しくない。
西武ライオンズが球団史に西鉄や太平洋クラブだったころの大切な期間を載せていないのは知っていたけれども、個人的に来年からを期待している日ハムもこういうことをしていることが許せない。プロ野球のオーナー職というものは完全に名誉職だと思う。名誉は人にひけらかすものではないし、そうした途端に地に落ちる。たとえば球団名やユニホームに親会社の社名を入れるなんて、なんて恥ずかしいことだろう。
知れば知るほど嫌気が差して来るな。どんどん悪い方向へ行っている。子供の頃は大好きだった巨人軍(のオーナー?)の横暴は呆れるばかり。また、人工芝でドーム球場なんてのは野球の墓場だと言った人がいたけれど、その通りだと思う…などなど。それでも見続け、草野球で遊び続けるのはやはり野球って面白いから、なんだけれど。