ガウディ かたちの探求展

一所懸命メモをし、ガウディの椅子をスケッチする学生さん（多分）がいた。
一見複雑で難解、装飾的かつ独創的。そのような造形物から、建築家としてのみならずさまざまな角度から語られる事も多かったガウディ。近年コンピュータによる解析などにより幾何学を基礎とした造形美、理にかなった構造の強さ、機能性が解き明かされるようになってきた。

今展覧会では建築家としてのガウディを様々なアプローチから改めて論理的に見せてくれている。図面やスライド・映像とコンピュータ解析に加えて、実際の造形物やその複製、モデリングし再現した巨大な“オブジェ”。図面と写真中心の割合地味な展覧会を想像していたので良い意味で裏切られた感じ。そして十分楽しんだ上で勉強にもなりました。残念だったのは先週の疲れがどどっと出てしまい広い会場と日曜の混雑は体力的にきつかった事か。

連続した形態は完全である
私は全てを計算する
こうして必然性から導かれた論理的な形態が生まれる
私は総合者を意味する幾何学者である

アントニ・ガウディ

木場の東京都現代美術館にて。12月14日まで。