吉野家にて

吉野家の新メニュー「親子丼」はいまいちだと思う。同じようなチェーン店でいうとなか卯の親子丼には遠く及ばない。
それはともかく、混んでいる店内で確かに置き場に困るとはいえ、コートを隣の席に置いて二席占領していたちょっと偉そうなおっさん（とはいえ多分私と同世代）。
「もしもし、ちょっとお聞きしてもいいですか。あなたの今の頭の中の事なのですが、1番、ちょっとぼーっとしていて席待ちの人がいるくらい混んで来ている事に気づかなかった。2番、当然の事をしているだけで全く気にならない。さて、どちらなのでしょうか」
そんなことを聞いてみたいと思いながら注文が出てくるのを待っていたら、ぽつぽつと席は空きはじめ、それはあまり気にならなくなってきたのだけれども、そこに若いビジネスマン3人組入店。こういう店では空いている席からさっさとバラけて座るものだと思うのだが、座る気配がない。そのうち他の客も入って来てちょっと困った顔をした（ような気がした）。
「あのぅ、あなたがた幼稚園児じゃあないですよね」またも質問したくなって来たところに私の列の席が2つ空いた。すると親切心からだろうが席をずれてあげる人まで現れた。何ぬりぃことやってんだよ！ここは仲良し砂場か。何だかむかむかしてきた。（注：もちろん電車の中やそれなりの店など状況によっては席を融通したりすることはある）
電車と言えば、地下鉄で。席が空いたので座って見ると、向かいには中途半端な隙間を作って7人がけの席を水平方向に等間隔に分布している5人。誰か、Illustratorのツールでも使ったの？一人ずつ順番にインタビューしたくなる。「立っている人がいる事について頭の中に何％くらい意識がありますか」
別の路線で、到着した電車は混んでいて入り口付近に立つことになったのだけれども、ある乗換駅に停車し、出入りが激しそうなので一旦ホームに降りた訳だ。下車する人が一通りはけて、さて乗車という段で自分を含めて一旦降りた人を我先に追い越して乗り込んで行く人たち。
何時からこんなになっちゃったんだろう。悲しいというかみっともない人が矢鱈目につく。人のことを言えた立場じゃあ無い。とんでもない大迷惑を知らずにかけている可能性だってある事は知っている。でも少なくともここで書いたような馬鹿はしないし、何かで迷惑をかけたら直したり謝りたいと思う。
要はね、気づいているように思えるんだよ。気づいていて、判っているのだけれども「まあ、いいや」とか「周りもやっているから」でやってしまう。そういうことなんじゃないのかなあ。いつまでもお子ちゃまで、お幸せ。
吉野家のことに戻そう。今割引券が貰える。その割引券を使って食べてもまたくれる。なんて太っ腹。牛丼はやはり旨い。親子丼がいまいちな事とか、好きだったソースカツ丼を止めてしまった事とか、文句はいくつかあるけれども基本的に応援しているのだ。例の牛肉騒動以降、売り上げではすき家に抜かれているとどこかで見て驚いたものだ。以前すき家といえば安いが不味かった。どんな所でも外食する場合、プロが作ってくれているのだからそれなりに良い所があると思っていて、実際たいてい美味しくいただける私なのだけれども、それでもすき家は不味かった。わざわざ避けて遠くの別の店に行っていた。多分味が変わったのだろう。そうとしか思えない。それでも昔のイメージが強くてそれ以来一度も食べていない。ここは今一度チャレンジするべきか、と思ったものの近くに店舗が無いことに気づいた。本当に儲かっているの？