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OSX 10.6でキーボードビューアを使う

SnowLeopard(MacOS X 10.6)は良いOSだと思う。でも不満が無いわけではない。そのひとつがキーボードビューアだ。
仕事をしていると数百のフォントを使う(もちろん一つの仕事に多数のフォントを使う訳ではない)。装飾系(記号)フォントもその一種。フォント名にOrnamentsと入っている場合もある。
これは普通の文字キーで記号や飾り罫、はたまた虎や鳥のアイコンを打てたりするもので、さすがに幾つもの装飾フォントの“A”のキーは何、“K”のキーは何と憶えきれてはいない。
そんな時に重宝したのがOS X 10.5までのキーボードビューアだった。システム環境設定>言語環境>入力メニューでキーボードビューアにチェックを入れる(10.6ではシステム環境設定>言語とテキスト>入力ソース)とメニューバー右の文字入力メニューにキーボードビューアが入り、これを選んで立ち上げれば画面上に利用中のキーボードのシミュレーションが現れる。その左下のフォントメニューからキー配列を知りたいフォントを選ぶとどのキーに何が配置されているかが実際の形として見られるという仕組み。キーボードビューア上でクリックすることでその文字(記号)を打ち込むこともできる。
この機能がSnowLeopardでは無くなってしまった。いや、キーボードビューア自体はあるのだが、フォントによるシミュレーションの機能が省かれてしまった。
困っている人は多いらしく、Apple Discussions Boardにヒントが見つかった。「キーボードビューアでフォントマッピングが表示されません」これである。
自分のメモ用に改めて書いておこうと思う。うちで稼働中のマシンは10.6か10.4。

  1. まず10.4のマシンの中からKeyboardViewerServer.appを探す。
  2. 場所は/System/Library/Components/KeyboardViewer.componentの中。KeyboardViewer.componentはパッケージになっているのでコンテキストメニューで「パッケージの内容を表示」する。
  3. そのContents/SharedSupport/KeyboardViewerServer.appに見つかる。(.appは拡張子を隠している場合は表示されない)
  4. これをコピーして10.6のマシンに持ってきてDockに入れるなりしておけば良い。僕はDockにツールを集めたフォルダを登録してあるのでその中にエイリアスを入れた。
  5. これで準備はできた。KeyboardViewerServer.appを立ち上げると、あの便利だった頃のキーボードビューアが現れ、同じ勝手で使うことができる。

それにしてもAppleは何でこの機能を退化(僕にとってはそう思う)させてしまったのだろう。欧米でも同業者はOrnamentsフォントは使う筈だと思うのだけれども。
追記)
一般の利用者にとってキーボードビューアの役割はオプションやシフトの修飾キーを押しながら打つ特殊文字(©とか£など)を使いやすくするものであるから、装飾フォントを利用しない大部分の人には関係無いと言えば、まあそう。(OS Xには購入時の標準の状態でWebdingsという装飾フォントが搭載されていたりするんだけれど)

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