ユニフォーム
プロ野球関係で「叩かれた」といえば、新生オリックスバファローズのユニフォームがある。原因はその前後のいきさつや、あの球団またはオーナーをプロ野球再編騒動の張本人とするような世論があったと思う。その時期にアレを出して来たらそりゃあ拒否反応を示す人もいるだろうと理解はできる。
でも考えてみると、善し悪しはともあれ消滅したのは近鉄、飲み込んだのはオリックスで、引き続き運営する側のデザインを継承するのは当然と言えば当然だ。また、これは草野球の話とかではなくプロ野球の球団の話。ユニフォーム一つとってもたくさんの人が制作や選定に関わっている。聞くところによるとオーナーの宮内さんは野球好きで有名らしい。できれば名門と呼ばれるようなチームにしたいと思うのは当然で、はじめに球団を持った時にそういう思いを込めて作ったユニフォームをそうそう簡単に変える訳がないじゃないかと思う。そのくらい重いものであって欲しいとも思う。だからぼくは一連のいきさつはさておき、あのユニフォームについては、いろいろな意見や迷いもあっただろうに良く変えなかったなあと思っている。だって、あのイチローが着て躍動したユニフォームだぜ。
ユニフォームに関して非難されるべきは例えば伝統ある「TOKYO」のユニフォームを「YOMIURI」に変えてしまった某チームじゃないかな。代表補佐に就いた長嶋一茂は記者会見で「ジャイアンツを通じて東京を元気にしていきたい」と話したそうだ。再び「ホームタウン」という事を考えてくれるのなら大歓迎だ。
もちろんこれから先、オリックスも方針の変更や時流によってデザイン変更する時は来るかもしれない。他の球団がそうしてきたように。3年後とか言われている完全に大阪フランチャイズになった時などは「その時」かもしれない。でも今年のこのタイミングでは変えるべきではなかった。
そんなこんな様々な思いを抱えて開幕する来年の12球団の勝負にはわくわくする材料が多い。