オーディオラック
いなかの「オーディオラック」にはちょっと古いLPレコードが置いてある。
中学生から高校生のときに主に小遣いで買ったもの。BOB DYLANが一番多く、Joni MitchellはLP盤では数枚しかない。他は当時深夜放送で流れたものや、ギター雑誌で見つけたものといったところ。日本のうたはフォーク(といっても割合売れたやつ)中心にまんべんなく。情報が増えるにつれ、来生たかおやコシミハルなんかも買ったっけ。宝物というと大げさだけど、大切にしたい盤もあり、加藤和彦の「それから先のことは」ときたやまおさむの「12枚の絵」は最初の印象も深く、何度も聞いた。きたやまさんのはCDでも手に入れて今手元にある。
「北の海の道」(作詩:きたやまおさむ)のなかの語りの部分がこのごろの自分に重なる。静かに過ぎる冬の後を思う。
夏は夜明けまで酒を飲み語り合う
友だちも今ははなればなれになってしまった
便りも途絶えて訪ねる人もなく
ただ静かに冬は過ぎていった
酒の肴を風呂敷に包み
鼻歌まじりで出かければ
笑顔で迎えてくれた友達よ
そうあの日も雪まじりだった
「夢」(作詩:きたやまおさむ)では
今 私の夢は こわされねばならない
とうたいはじめ、
絶望の中を生きていくには
気休めの夢より自分が欲しい
とうたう。
今だからわかるような気がする。
決して後ろ向きなうたではなく、ベストで「フルメンバー」のジブンを取り戻せさえすれば、逆転だってしてみせるぜ、ということだと今は思う(思っていたい)。また次は違う感じ方をするかもしれない。でもそれが今の今。
加藤氏の「それから…」は一時期CDとしても出ていたらしいのだが、今は入手が難しく、もう何十年も聞いていない。ときどき、ものすごく聞きたくなるんだ。もう少し広い部屋に住めたらレコードプレーヤを買ってもいいんだけどな。