ice cream castles in the sky

特別展「みちのくの仏像」−東京国立博物館

十二神将立像(山形・本山慈恩寺)
展示スペースも点数も多くはない。そういう展示スタイルは円空さんの時と似ていると感じた。ただ、もちろんそれが印象を左右するということではない。
公式サイトのみどころに人間味のあると書かれているのだが、それとは異なった印象を持った。それを最初に言うのは少し違う。「みちのく」だから人間味というのはちょっと安易じゃないか。
逆にどの仏像からも、これほどとは想像していなかった崇高さを感じた。空想の中で時を遡り、想いを馳せるとより一層そう感じられた。その中に確かに人間味といえるようなものもあった。優しさとか包容力が伝わってきた。それを人間味と呼ぶならその通りだろう。
他と違う佇まいを見せていたのが、岩手・黒石(こくせき)寺の薬師如来坐像。圧倒的で隙の無い力強さにしびれる。
パネル展示で、被災した収蔵物の復元についてまとめてあった。これが意外に読み応えがあり、興味深かった。失われてしまったもの、残りはしたが被害の大きいもののなんと多いことか。逆に驚異的な手間と技術で救われたものもまたものすごい点数に上る。関わっておられる方々に敬意を表したい。
特別展「みちのくの仏像」/2015年1月14日(水)〜4月5日(日)/東京国立博物館 本館特別5室(東京・上野公園).

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