富士フィルムが始めたフォトプリントのCMがいい。同じアイデアで何パターンかあるみたいだけれど、現在見たのは2編。
画面の中央に置かれた写真がある。はじめから終わりまでそのままだけれど静止画ではない。コップの水がゆらいだり、微かに風が吹いたり。
その写真を囲んでいる人たちの会話が流れてくる。それだけのCM。レイアウトとコピーと音楽だけで見せ切る。
ひとつは子犬の写真。家族がそのペットの写真を囲んで話し始めると、途中で判るんだ。今はもうその子はこの世界に存在しないのだなということが。でも感傷的じゃない。努めてさらっと振り返る。だからこそ本当に大切な家族だったのだということが伝わる。
もう一つ見たのは高校生かな仲良しの何人かの女の子が笑顔で写っている。1年前の写真。ストーリーは、まあ見てください。
富士フィルムのページに行ったらもうアップされていた。7編あるらしい。最近は放映と同時に載せちゃうのかな。
写真って、いいじゃないか。
きのうは、汐留にできたアド・ミュージアム東京へ行って来た。
第56回広告電通賞の展覧会の最終日。
あたらしく受賞した方々や会社の「仕事」の他に、江戸時代から現代までの広告の歴史が展示されていた。一片の広告が鮮やかにその時代を振り返らせてくれる。流行歌なんかでも同じような空気を思い出すことができるけれど、全く違う切り口からよりはっきりした絵、色の付いた風景を連れて来てくれる。広告ってやっぱり面白い。