実家で元旦を迎え、適当なものではあるけれども父親が一生懸命作ってくれた雑煮を食べる。何時からか忘れるほどそれは正月恒例だった。そして餅を食べるのは、その朝と昼くらい。
今年自分の部屋で正月を迎えたと下に書いたけれども、もう一つ違うのは餅をここのところよく食べているということ。年末に2カ所から頂いた。ひとつはつきたてのもの。もうひとつはちゃんとしたパッケージ。つきたてのほうからいただいたのだけれどもこれが美味しかった。調理など何ができるわけでもないから、最初の一回は普通に焼いて、醤油ではなくポン酢を付けて食べた。その後数回はコンビニにある割合ボリュームがある、レンジでチンするタイプのスープシリーズを買って来て土鍋にいれ少し水を足し、沸騰したら餅を入れて数分。これまた想像以上に旨かった。使ったのは豚汁やミネストローネなど。和はもちろん洋風も正解だった。
さて、今日。在り合せで雑煮風のものはできないかなと考えた。去年の残りのレタスと薄切りハムを手でちぎって土鍋に。水120mlくらい。スープには永谷園の野沢菜茶漬けの素。沸騰させてパッケージの方の餅を2切れ入れた。餅はパッケージものとは思えないほど腰があって柔らかかったし、お茶漬けの素の具が青のりのように散らばって、見た目も雑煮、味も上々でした。というか味は想像ができたので心配していなかったのだけれども、レタスが柔らかくなりすぎないかという点が不安だった。でも残り物ということで芯に近い部分が多かったことがよかったのかな。ちょうど良い感じに仕上がり大満足。
さて、午後からは実家に顔を出してくるか。
軽い身体の変調があり、毒には毒と焼酎を四五杯流し込んだ後、「食い勝とう」と、また食えるうちに旨いものを食っておこうとなか卯へ親子丼を食べに(なか卯の親子丼はなかなか旨いのだが本当に久しぶり)外へ出た。昭和通りの信号を待つ間、行き交う車の助手席に若い女性が多いことに気づく。ああ、イブか。なんだかそういう処から随分遠くへ来ちゃったのかなあ。とまれ、頑張れ世間。
さて、帰ったらまた仕事。後どのくらいもつんだろうな。20年なのか、2年なのか。神のみぞ知る?
iTMSでアメイジング グレースを買ってみた。この歌手がミュージカルに出演するようになったりスタンダードな曲を歌うようになった頃、テレビで見た事がある。声とか歌唱に自信がある事は伝わって来たけれども印象に残ったのは曲自体よりも、ああこの方は努力しているんだなあという事柄だった。もともとアイドルだったという美しさも相まって。
ようやくこんなきっかけで一曲ちゃんと聴いてみた。とても伸びやかで抑揚が効いていて心に響く歌だった。でもこの人はもういない。こんなすれ違いや一時期の思い込みによる機会の損失ってたくさんある。取り返しがつかない悔しさをしっかりと記憶していく。
ニュースを見落としていたのかもしれないのだけれども、なんとなく絵を見たくなってたまたま検索していたらこんな記事が目に入った。四国新聞によると画家のJean Michel Folonが亡くなられたとのこと。
20代の頃に見た展覧会の中でも印象に残っているもののひとつが鎌倉の神奈川県立近代美術館(だったかな?後で調べてみよう)でのフォロン展。色彩と、画面のこちらと向こうを静かに結ぶような空気感を忘れる事はない。ご冥福をお祈りします。
ジャンミッシェル・フォロン氏(ベルギー生まれの画家・彫刻家)AP通信などによると、20日、白血病のためモナコの病院で死去、71歳。
建築を学んでいたが画家を志してフランスに渡った。当初、フランスでは評価されなかったが、作品を米国の雑誌に送ったところ、ニューヨーカー誌などで紹介され注目を集めた。水彩画やイラストのほか、彫刻やグラフィックアート、地下鉄駅の巨大壁画など幅広い分野にまたがって独自の世界を展開。日本を含む各国で作品展が開かれた。(パリ共同)