ice cream castles in the sky

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バスに乗る

都内に住んでそこそこ長くなるけれど、移動に使うのはメトロかJRがほとんどだった。

このところ何かとバスに乗る機会が増えた。そうしてみると公共交通機関の一つであることが改めて良くわかる。
変なイメージが自分の中に付いていて、なんとなくもっとルーズな乗り物だと思い込んでいたんだ。子供の頃は毎日バス通学していたのにね。

夜のバスの車窓も良い感じ。ちょっと不思議なことの一つは都内のバスって均一料金のものが多いと思うが(実家の方のバスは走行距離による料金)、それでも一駅二駅乗って降りて行く人が結構いるんだね。イナカモンの感覚ではそのくらいの距離歩いちゃうんだよな。今も若い二人連れが談笑しながら乗ってきたと思ったらもう降りて行った。肩を並べての喋り歩きもいいもんだよ。

いつか消失する空地にて

後で酒のツマミになるように記録しておこう。
喪失、裏切り、脱力、複数の心配向きなどなど周りが大変賑やかで、仕事激減、天災、首くくりと続く(まあ、実際はくくってないけれど)。
それはそれとして、自分はどうするかと考えて1年無茶をすることに決めた。勝手に決めても仕事は向こうからは来る訳が無く、いくつも面接をし足を棒にして結局決まったのが夜通し力仕事ってやつ。これを平日帯で入れて昼間は細々と本業のレギュラー仕事をしながら立て直しを図る。途中更に週末夕方にバイトを入れた。これで完全に眠る時間は無視された形で、この1年まともに寝た日は無い。それでも通勤電車の中と家でのごろ寝で平均2時間/日ほどは稼げたかもしれないのは上出来。
そんな1年が開けようとしている。まあ、よく頑張りました。ただし経済的には全く何も残っていない。蓄えもこの先の見通しも何も無い。帯の仕事の時給はあまり良くなかった(状況からして日払いまたは週払いしてもらえるところ以外は無理だった)ので食いつなぐのでやっとだった。
もちろんリスタートに向けて作戦はいくつか打っていたが、毎度のことではあるけれどもなかなか思うようにはならない。それでも牛丼屋に座ってふと明日のことを考えて涙がざあざあ止まらなくなったり、体のあちこちから血が流れ出して途方に暮れたりするまでには至っていない。まだなんとかなるのだろう。
そんな一年。
言葉にしてしまえば大したことはない。最初、どこかに弱音を吐こうと思った。誰かが読んでくれるかもしれない場所に。年齢、なのかな、誰も相談したり弱音を聞いてもらったりする相手がいない。若い頃は逆にそんな誰かはたくさんいたけれども、そもそもあまり弱気になったことが無かった。子供の頃は弱音云々以前に良く泣く子だった。兎に角わーんと泣いてお仕舞い。弱音の虫も生まれる暇がなかっただろうな。
まあ弱音なんてものは吐いたって空しいだけなんだとは思う。余計に追いつめられたりする。それもこれも酒のツマミ。多分後数年すれば。そのために吐いておく。
と、5月の半ばにメモ書きしていた。
今はそのリスタートとやら直後。いつものことながらプチ奇跡と突き落とされるような蒼白感が立て続けに起こって、逆にそれで「戻ってきたな」と感じる。
これからどうなるのかな。1ヶ月したらまた無茶仕事を探している可能性もある。んなもん判りゃしない。
ここの更新はこれでお仕舞い。ブログ自体は止めない。でももうちょっと違うものにしようと思う。兎に角何も決めないで書いてきた。ジャンルも方向も更新リズムも何も無し。「日記」にはしたくないと思ったけれど、どうせ定期的に書ける訳が無かったのだから余計な心配だった。
三番以内のような特別な場所じゃない。その辺のという気持ちでの五番目の緑地。
いつか消失する空地にて。
この後は雑草も生え放題か。これにて御免。

一足先に

11月が誕生月なのでつい一足先に一年を振り返ってしまう、と前にも書いた(かも)。
大変な一年だった。
もう、この1行に尽きる。一生に一度クラスのことがこの年に立て続けに起こった。昨年末大切な友達を亡くした。春先の千年に一度という地震では震源地からは遠いものの、半端ない揺れでこりゃいかんという気持ちになった。部屋はめちゃくちゃ、時計も落ちてその時刻を指して止まった。もちろんそんな僕の状況など些細なことと言えるくらいな甚大な被害が震源地近くの広い地域に降り掛かってしまったのだが。さらに水害、異常気象と続き、ニンゲンも泡を食っているから思ってもいない方向に動きかねない。そんな気がしている。その後、身近な友達が相次いで生命に関わる病気と闘うことになったことを知った。夏には父が入院。秋に大きな手術となったが、無事成功。今は退院して割合落ち着いた生活をしているのは有り難い。
自分のことでは、不況・不調の波で仕事が立ち行かなくなり、1年間と決めて重めの夜なべアルバイトを入れた。力仕事は学生時代以来か。途中でリタイアしてそら見たことかと言われるのは悔しいので、父の手術日以外は皆勤状態を続けている。意地あり。最初の2、3ヶ月で体重が15kg減って若い頃のレベルに戻った。その後もじわじわ減り続け何十年ぶりかの50kg台に突入。反動か、最近バカ食いしたくなることがあるのだが、それでも低値安定は変わらない。秋からはバイトをもう一件増やした。こちらは長く副業としてできそうな自分に向いている仕事。
最近のことでは、急に引越ということになりそうな気配あり。元は仕事仲間の背信行動によるものなのだけれども、向こうも大変厳しい状態なのは分かるからどこかで諦めざるを得ないと思っている。引越先探しが不調に終われば、一時実家に戻ることになるだろうけれども、それでは仕事を含め今の生活状態を維持できない。さあ困ったというのが今の今。
本業の方はぽつぽつと復活の兆しを見せている。あれとこれ、あとこのピースが収まれば予定通り数ヶ月後には元の暮らしに戻れるだろう。そのためにもこの引越をすっきり穏便に済ませたい。もうひと頑張り。
その他の諸々。Red Soxの大失速、展覧会やライブへ出かける機会が極端に少なかったこと、飲み会等人付き合いもあまりできなかったな。まあ、来年。

夏のメモ

暑いけれども通常営業中。
数年前から節電なんて言われなくてもあまり冷房を使わない生活に切り替えていたから今年はさほど苦ではない。1度スイッチを入れたかな。そのくらい。
MLBは序盤不安定だったボストンが流石の首位争い。今日はニューヨークに惜敗したけれど。
仕事の不調、身内や友人の健康面の不調、それからあの地震。立て続けに全部来た感じ。地震の影響が今もこれからしばらくも消えないように、回りの数人も自分自身(仕事)もこれからが正念場。
毎日夜間のバイトに入っている。本業を立て直すのが目的だが、疲れてしまい昼間なかなか活動できない時期があった。だいぶ慣れてきたのでそろりそろりと動き始めている。脳を働かせても結構エネルギーを食うらしいけれど、体の骨や筋肉をある程度使ってしまうと相応のエネルギーや睡眠が絶対的に必要となる。当たり前の事にあらためて気付かされた。
いろいろ勉強になるし、不格好だった腹も少しへこんだりというおまけ的なこともあって、貴重な体験をさせてもらっている。
来年の前半まではそんな状態が続く。その後どうしてくれようかと考えるのもまた面白い。

伍拾

自分に関する数字的なことを気にしたことはあまりない。財布の中身とか年齢とか、身長・体重。どんぶり勘定とはよく言ったもの。だいたいのことはそれで何とかなる。それでも周りがナンダカンダ言うので面倒くさい年齢になって来たのかなと思い始めたのが数年前から。それも今年でお仕舞い。50を迎える今年、そんな諸々がすっきり!50なんだから、もーどーでもいいじゃん。という訳。それでも誕生日が来るまでは半端な50だったのだけれども、先日それもクリア!これからは今まで以上に勝手なことを言って、やって行こうと思う。
昨日電話で話した友人は古い家に嫁入りして、頑張ってやってきたのだが疲れていた。別の友だちはこれからあれもしたいこれもしたいとはしゃいでいる。僕もどちらかと言えばこっち。また、別の友だちは気持ちのシステムを病んで停滞している。それでも話を聞くと僕なんかよりよっぽどしっかりした考え方を持っている。連れ合いの親の介護に困難を感じながらも猫を愛でながらしっかり前を向いている友だちもいる。
仕事が思うように運ばず、外仕事を始めた。先月はネットにあれこれ書き込むこともできないくらいジタバタしていた。ここ数日ようやくカタチが出来てきたかな、と感じている。夜更けから朝まで作業をして、その後通常の仕事に戻る。昼間の仕事に余裕があれば午前中は眠る。そうこうしている数ヶ月の間に立て直しを計り、新しい出口の光に向かって突破を試みる。自宅イコール仕事場だった者にとっては「通勤」だけがネックなのだ。それ以外のことはハッタリで何とかなる。それでも面白い毎日を過ごしている。発見もあるし出会いもある。
その自宅兼事務所の模様替えをした。実はしばらく前から例の引越したい病がうずいて仕方がない。今はそういう訳にもいかないから、それを鎮めるために配置換えをしてみた訳だ。新しいモニタを買ってそれを中心に設置してみた新配置が固まり、今これを書いている。悪くない。しばらくはこれで引越の虫が騒ぐのをかわすことができるかも。
さて、ラーメンでも茹でるかな。

フォントのこと、再び

モリサワパスポートにヒラギノが収録されるというニュースが流れて、ちょっとかなりショックだったのだけれど落ち着いて考えてみた。
ショックだったのは先日パスポートの契約を止めてフォントワークスレッツに戻してしまっていたから。ただ、待てよ。今回のニュースは僕にとってもメリットの方が多いのでは。
これでようやくパスポートも値段相応のサービスになったと言えるような気がするが、収録されたおかげでヒラギノは市民権を得ることができた。各出力センターや印刷屋がヒラギノに対応するということは随分前にヒラギノに惚れ込んでヒラギノ角ゴW1を購入した頃からの個人的な悲願でもあった。今はもちろんフォント埋め込みで何とでもなるとしてもやはり嬉しい。
また、ヒラギノを使った印刷物等が増えるだろうことは大げさに言えば日本の生活風景が変わっていくのではと期待するくらいメリットをもたらす。リュウミンを見かけることが減っていき、ヒラギノ角ゴのモダーンなフォルムが中ゴBBBと新ゴの間の広い隙間を埋めてくれればそれだけで少し世の中が良くなるのではという幻想まで抱いてしまう。
前にも書いたけれど、モリサワ書体は別に悪くはないのよ。でもやはり書体にはそれぞれ同じ明朝系なら明朝系でも特徴(くせ)があるので、モリサワばかりの世界は嫌なのさ(もちろんハードカバーの書籍やらあれこれで他の伝統ある書体は使われ続けているのだけれど)。どちらかというと、モリサワ書体はたまに見かけて「おっ」と思う、そんなポジションの書体だったんだよな昔々は。
これより少し前のニュースでモリサワはあの秀英明朝もライセンスすると発表していた。これにも驚いたものだけれども、あの会社は日本語フォントの結集でも狙っているのかな。
だとしてもパスポートには戻らない。Mac OSにヒラギノ基本書体は含まれているのだし、欲しいバリエーションは単品で買いそろえていけばいい。元々そのつもりでパスポートを止めたのだった。この流れで環境が整ってくれることの方が大きなメリットなのだと思う。
※この頁、ここにつづく。