Trackbackのうえ引用していただいた「やまかず音楽日記」さんの記事で、以前すげー気に入っているんですよと紹介した山田タマルが今まさにメジャーデビューしようとしていることを知った。(ここのところうちのアクセスが増えていたのはそーゆーことだったのね)
時々オフィシャルサイトを覗いては下北でライブか、行ってみよーかなーなどと思っているうちに身辺にいろんなことが起こり難しくなってしまっていたここのところ、そんなことが動いていたんだねぇ。
音楽などが好きで、それなりに好みがはっきりしている人なら誰でも一度や二度経験があると思うのだけれども、ふと出会った若い才能が大きな舞台に飛躍する瞬間に立ち会い、何となく遠くへ行ってしまったなーとしみじみする、なんてことが。山田タマルはもっとじっくり見て聴いていきたかった、そういうタイプのひとだと思っていた。資生堂のCMに使われた”My Brand New Eden”をやはり「やまかず音楽日記」さんがリンクされていたサイトで試聴してみた。いい曲だと思うし、うまく展開していってくれればいいなと思う。少し前にmF247で配信されていた“朝が来る”も、あれ、少し雰囲気変えたのかなって思っていたんだ。嬉しいのはそういう曲も今回のように他の人が作曲した曲も、しっかり山田タマルの曲になっていることではある。まあ、これだけの個性はちょっとやそっとのことでは揺らぐもんじゃない。これからもとても楽しみだけれども、小さなライブハウスでじっくり聴くのは、もう難しくなっちゃうのかなあ。それと、iTMSでの配信は、もうやらないの?(BMGって今SONYなのか。じゃあしばらくは無理だな。何てこったい)
名前とジャケットに惹かれて何気なく試聴してみたら、割合好みだったことと低価格もよろしかったので購入してみたのがしばらく前。今ではかなり好きなアルバムとなり、最近では一番聞いているかもしれない。UAって歌手が登場して以降、UA系ともいえる女性ボーカリストが増えたような気がする。もちろんUA以前にもかすれた声で気怠げに、ちょっと突き放すように歌う歌手はいたわけだけれども。山田タマルもどちらかといえばUA系といえなくもない(改めて聴いてみるとそうでもないか(笑)、声質はともかく)。やはりiTMSで今気になっている安藤裕子 なんかもそうかな。ただ、それぞれ個性はしっかりあるし、だからこそ好きになった。山田タマルは単なる青空ではない空に浮かばせてくれるような不思議なスケール感と深みがあって、それでいて重くならない感じが気に入っている。そういう意味ではジャケットのシュールな絵は雰囲気を良く表しているのかもしれない。