ice cream castles in the sky

Posts Tagged: 野茂

野茂が引退

なんてこった。野茂が引退を発表しちまった。あー悔しいなあ。
いくつもの場面を当時の自分の状況とあわせて思い出すよ。くそー!

大リーグ、ドジャースなどでプレーし、多くの日本選手が大リーグで活躍する先駆者ともなった野茂英雄投手(39)が、現役を引退する意思を固めたことが17日、分かった。

野茂が奪った三振

その日、ロイヤルズの薮田はいい球もあったけれども、ストライクが入らなすぎた。8回裏。4月18日の対オークランド戦は5対2で負けていて、この回がロイヤルズにとって最後の守りになる可能性があった。薮田はそれでも2アウトまでこぎつけて、満塁。オークランドのマーク・エリスの少し深めのショートゴロをトニー・ペーニャ・ジュニアが処理していれば、何事も無く終わっていた。ペーニャがそれをはじいた事で相手に得点が入りピンチは続いてしまう。薮田はさらに押し出しで得点を許し降板。野茂がブルペンで準備をしている場面が映っていたので後ワンアウトだけ取るために登板する事が判った。さてここでまたペーニャ。最初の打者ブラウンに対して野茂が打ち取ったショート後方のフライを取ってくれていれば、多分この試合は(ロイヤルズが5点差をひっくり返す可能性はもちろんゼロではなかったけれども)そのまま終わっていただろう。ペーニャはこれを取れずに、2塁打にしてしまう。続くライアン・スウィーニーのピッチャーライナーは元々フィールディングは悪くなかった野茂自身がはじいてしまう。とどめはクロスビーの3ランホームラン。痛恨、ボールが高めに浮いた。
それでも野茂は最後のアウトを取ったんだ。
トラビス・バックからフォークで空振りの三振!
野茂に次は無いかもしれないと思った。野球は本当に分からない。「あの一球」が1イニングにこんなにたくさん出現してしまうなんて。

もちろんどんな形であれ、野茂の「次」を期待したい。ただ選手としての野茂を見られるかどうかは分からない。もし私だったらこれだけ見事に下りてきた幕を持ち上げ返す気力は起きないかもしれない。
余談だが、トニー・ペーニャ・ジュニア。今はヤンキースのコーチをしている、名捕手だったトニー・ペーニャの息子の一人(もう一人の息子はなんと16歳でメッツと契約)。
野茂、薮田の入団もあって今年はカンザスシティを注目することになり、サイトを見たりするとなんだかエジプトの王子のような風貌をしたこの若い選手がその戴いた名前も合わさってとても気になっていた。「何か持っているな」っていう感じかな。まだ結果はあまり出ていないがヒルマン監督も開幕からずっと使い続けている。
この選手がここでこういうマイナスのイメージとして記憶に残ることになるとは思ってもいなかった。
いずれにしても期待の若手である事には変わりはないけれども。

野茂が投げた!!

というか、今投げている!
NY相手に今のところ無失点!
MLB.TV契約していて良かったー。
うぉーーーー!感動。

野茂は帰ってきた

やっぱり野茂は帰ってきた。

桑田や高津は残念だったし、薮は開幕に滑り込んだとはいえ微妙な状況。そこで満足してしまってはいけないことは本人が一番分かっていることだと思うけれども、「気持ち」ってのは難しいものだから。それと運もある。
野茂は淡々とやることをやるだろう。それがどんなに難しいことか。自分を振り返ってもつくづくそう思う。
ファンとしてはただただ期待するだけ。

上を向いて

そんなわけでバタバタさ。
でもそんな中でもこの言葉だけはメモしておかなければならないって言葉があったんだ。
アサヒコムが共同電で伝えていた。

野茂がキャンプ地入り メジャー昇格に意欲 2006年03月05日19時18分
ホワイトソックスとマイナー契約した野茂が4日、キャンプ地の米アリゾナ州トゥーソンに入り「メジャーでやるために契約した。楽しんでやりたい」と意欲をのぞかせた。
野茂は「最初がマイナーなのは分かっている。(メジャーの投手陣に)アクシデントがないと上がれないのも分かっている。それは苦じゃない」と、待ち受ける厳しさは十分に承知している。「ここ2年、いいゲームを見せられなかった。メジャーに上がることができれば、いい投球を見せたい」と話した。野茂は今年が米球界12年目で、メジャー昇格を果たすと7球団目になる。(共同)

特にここ「最初がマイナーなのは分かっている。アクシデントがないと上がれないのも分かっている。それは苦じゃない」
絶対的に大応援する。野茂、頑張れ。
追)今日の日刊スポーツでは首脳陣の要請に応えてブルペンで32球を投げたと報じていた。野茂はやはりユニフォームが似合う。やってくれそうな気配がぷんぷんする。

野茂が見せてくれたもの

野茂がすごいピッチャーだということは間違いない。ただ優れた選手というだけではなくパイオニアと呼ばれる通り存在そのものがある意味象徴にもなっている。好きな選手だし、通算200勝は本当に嬉しいニュースだ。
でも野茂の試合の記憶と言うと僅差でひやひやしながら見ていたことの方がより多く残っている。あのメジャーで2度のノーヒットノーランを達成しているように、またエースと呼ばれるピッチャーがそうであるように、完璧な投球をして相手を圧倒することも何度もあったはずなのに、ピンチで大汗をかいている野茂の姿を思い出す。