夏が来て、暑くなると思い出す。
潮風が 呼んでいる
君と行く 房総は
海の色も 空の色も
ララララララ 眩しくて
JR東日本のCM「房総バケーション」で小泉今日子が歌っていた。1993年だったらしい。すごく気に入ったCM&音楽だったのだけれど、純粋にCMのみの作品だったみたいでCDなどには収められていない。それも潔くて良し。当時お付き合いしていた方が千葉方面在住だったこともあって、二人での房総行きと重なって思い出す。ただ、93年に行ったのかどうか、台風の後で、でもいい天気だったな。
富士フィルムが始めたフォトプリントのCMがいい。同じアイデアで何パターンかあるみたいだけれど、現在見たのは2編。
画面の中央に置かれた写真がある。はじめから終わりまでそのままだけれど静止画ではない。コップの水がゆらいだり、微かに風が吹いたり。
その写真を囲んでいる人たちの会話が流れてくる。それだけのCM。レイアウトとコピーと音楽だけで見せ切る。
ひとつは子犬の写真。家族がそのペットの写真を囲んで話し始めると、途中で判るんだ。今はもうその子はこの世界に存在しないのだなということが。でも感傷的じゃない。努めてさらっと振り返る。だからこそ本当に大切な家族だったのだということが伝わる。
もう一つ見たのは高校生かな仲良しの何人かの女の子が笑顔で写っている。1年前の写真。ストーリーは、まあ見てください。
富士フィルムのページに行ったらもうアップされていた。7編あるらしい。最近は放映と同時に載せちゃうのかな。
写真って、いいじゃないか。
THE HIGH-LOWS1995
HONDAのイメージCMで使われた曲を探していた。
THE HIGH-LOWSだとはテロップで知っていたのだけれど。それでまず入手したのが最新アルバム。でもその中には入っていなかった(それはそれでgood)。
インターネットで調べてみると、このアルバムにあると分かった。
これはファーストなのかな。THE HIGH-LOWSとしては。
なんだかざわざわするんだ。気持ちが。甲本ヒロトの歌を聞いていると。
「ざわざわ」は泥。畑から収穫して来たばかりの野菜についている泥。
そこそこの時間音楽をやってきた芸達者揃いのバンドなのに、これぞ新人(THE HIGH-LOWSとしてはデビューなわけだ)というくらいの新人さ(?)。一見スキだらけ。でも音楽的にはスキはない。そんな「ざわざわ」感。今、ロックを聞きたかったんだな、多分。
その歌は「日曜日よりの使者」。ざわざわざわ。気持ちいい。