47RONIN

腹抱えて笑えるんじゃないか、ってな邪な期待と共に観てみた本日の一本@日本でも公開された映画。
『47RONIN』
2013年の、お米の国の作品。
原題も『47RONIN』。
ジャンルは、ファンタジー・アドベンチャーだそうな。

日本でも去年の年末に公開になった&DVDのレンタルが開始されて一ヶ月経ってないと思うので、諸々は公式でどうぞ。

何年か前、ハリウッドがキアヌ・リーブス主演で忠臣蔵をリメイクするって話を見掛けたことがあるんだけども、これがそうなのかな?
主演キアヌ・リーブスだったし、元ネタ忠臣蔵だったし、多分間違ってないよね。
……そっか。これか。こうなったか……(笑)。
──お好きな方には申し訳ないけれども、ワタクシ、開始一分で大笑いした(笑)。
その後も暫く、机ぶっ叩いて笑い転げた。
ワタクシの邪な期待通り、何処までも間違った意味で、って奴だけど、お笑い映画としては或る意味一級品だと思う。
いやー、受けた受けた(笑)。
良く言えば、奇抜で奇想天外なお話、と相成るんじゃないかな。
でも、その他は一寸ねー。

エリマキトカゲのエリみたいなのが引っ付いてる女性陣の着物は何なんだ、それは着物と違う、とか、その他諸々に突っ込みたくはなったけど、実際に突っ込むつもりは無いし。
忠臣蔵を下敷きにして撮ったとは言え、とってもファンタジーなアドベンチャー映画だし、FFに出てくるベヒーモスみたいなのや、大蛇と龍(の顔)とナマズと化け狐をごった煮にしたような化け物も出てくる、娯楽映画としか言えない作品なんだろうから、これはこれでいいんでない? とは思うけども。
何ちゅーか、毎年十二月十四日には忠臣蔵観るのが日本人のお約束と固く信じているワタクシとしては、「勘弁して下さい」と言いたくはなった。
この作品を全世界に広めるのだけは止めて頂きたい。日本文化が誤解される(笑)。

劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語@二度目

DVDが発売&レンタル開始になった四月二日より、延々延々、隙を見てはレンタルビデオ屋に通い続け、漸く借りられた&鑑賞した、『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』。
……いや、ほら。
去年の秋、友人に誘われて劇場までこの映画観に行った時、ワタクシ、まどマギに付いて、なーーーー……んにも知らない真っ新状態で鑑賞するというチャレンジャーなことをしたので、テレビ編と前後編の劇場版の鑑賞終えた現在の状態で、改めて観てみたかったんだよね。

という訳で、本日の一本@アニメ。
『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [新編] 叛逆の物語』
以前も、このblogに観てきたよ報告を書いたことがあるので、詳細は素っ飛ばす。
DVD発売になったばっかだしねー。
でも、今回は、容赦なくネタバレに関することもかなり鬱陶しく綴るかもなので、これからご覧になられる方は、読まれてはなりませぬ。

新編に至るまでの経過を知ってから観てみた後も、余り感想は変わらなかった。
この話、基本的には、「一見は狂気のように見える正気」の物語なんだと思う。
個人的には面白い話だとも思う、という部分も変わらなかった。
けれど、「『暁美ほむら』というキャラクターの目線から見た場合には面白いと思う」と言い改めたい。
んで以て、劇場でこの映画観た時は、色んな方が言われているように、ワタクシも途中までは、「この話、ワタクシがとっても愛している&傑作だと信じている、うる星やつらの劇場版二作目、『ビューティフル・ドリーマー』に能く似ている」と思ったけれど、その感想は消えた。
暁美ほむらが望んだもの──彼女が築いた偽りの世界は、ビューティフル・ドリーマーの中でラムちゃんが望んだ『永遠に繰り返される学園祭前日』のような、自らの願望や欲望のみで築かれた虚構の世界──要するに『夢』とは、全くの別物だと私は思うから。

ほんで。
「『暁美ほむら』というキャラクターの目線から見た場合には面白いと思う」と言い改めたい。と書いた理由は、彼女が、自身が知らぬ間に魔女になっていた、と気付いたシーン辺りから、どうにも違和感を覚えたから。
/人◕ ‿‿ ◕人\ ←これ──キュゥべえ@インキュベーターが、彼女を使って行った実験が云々の話になった際には、何処までも個人的に、違和感絶頂だった。
テレビ編の最終話で、暁美ほむらから、魔女なるモノのことや、円環の理に関すること等々を聞き及んだ結果、実験に踏み切ったと言うなら、その部分に関しては納得するし、違和感も覚えないのだけれど、ワタクシには、どうにも、この辺りの一連の流れが、『鹿目まどか』なる存在が、円環の理という概念と化して以降の世界の理屈に合致しない気がして仕方ない。
言葉にするなら、「何か違う」みたいな感じがする。
つか、鹿目まどかが、何時の日か魔法少女達を導く円環の理という概念であるならば、キュゥべえが如何なる存在であろうとも、暁美ほむらが如何なる存在と化そうとも、概念が概念として存在する世界の内側からは、概念そのものへの接触は叶わないんじゃないか、とか、そんなこと思っちゃうし、キュゥべえは最初から、暁美ほむらは悪魔と化した瞬間から、円環の理という概念が存在する世界の外側に出ているというならば、そもそもからの理屈が狂ってくるし(物凄く長くなりそうなので、以下略)。

……えーと。
うん、兎に角そんな感じで、結果、なんとなーーーく、もう一回観ない方が良かったかもなー、な気がしなくもない。
あ、でも、この映画をもう一回観てみて、もしかしたら私は、ものすーーごく、キュゥべえが好きなのかも知れない、と気付かされたのは収穫かも(笑)。
ひょっとすると、「愛してる」なレベルかも。キュゥべえ。
あんな生き物の何を愛しているのか、と言われるかもだけど(笑)。

ジャングル 不滅

性懲りもなく(以下略)本日の一本@日本でも公開されたらしい映画。
『ジャングル 不滅』
2013年の、オーストラリアの作品。
原題は『The Jungle』。
ジャンルは、スリラーだそうな。
──この映画、未だ公式サイトがあったけど、全く以てネタバレに配慮する気にはなれぬ映画なので、公式から粗筋を抜粋。

絶滅の危機の瀕したヒョウの調査のため、オーストラリアのヒョウ保護活動家がインドネシアのジャワ島の密林へ侵入する。そこは、古くから“森の悪魔”が存在しているという伝説があった。それを迷信だと疑わない保護活動家たちは、地元民の反対を押し切り、ヒョウの調査を進める。しかし密林の奥深く彼らが目にしたのは、ヒョウの死骸のほか頭部のない人間の死体。その時、姿の見えない激しく凶暴な存在が彼らを襲い始める。

……もーね。
つまらなくて、どうしようかと思った(直球勝負の感想述べ)。
観終わって数時間経つ今も尚、「だから何?」と言いたくて堪らない。
1999年に『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』が、2006年だったか7年だったかに『パラノーマル・アクティビティ』が流行った所為か、昨今、ドキュメンタリー風と言うか、素人(じゃない場合もあるけど)がホームビデオとかハンディとかで撮った態の映画が溢れてて、この映画もその手合いと知った時点で一寸だけお腹一杯とか思っちゃったのに。
それでも、もしかしたら腹抱えて笑える面白映画かも知れないし……、と思って観てみたのに。
内容が無かったよ……。無かったは言い過ぎだと言うなら、余りにも希薄な内容だったと言い換えてもいいよ……。
──兎に角、私の人生に於ける貴重な85分を返せ。とも言いたいかも知れない映画だった。

悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲

本日の一本@日本でも公開された作品。

『悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』
2013年の、お米の国の作品。
原題は、『Texas Chainsaw 3D』。
ジャンルはスプラッター。
未だ公式サイトが存在しているので、諸々はそちらで。
『悪魔のいけにえ』の後日談みたいな話。
と言うか、後日談、と言い切ってしまってもいいのかな。
あの出来事から××年が経ちました~、みたいな奴。
あ、尚、この映画はR-18+なので、御若い方は観ちゃ駄目。

盛大にネタバレするのも何かなー、と思うので、サラリと。
──個人的には、「悪くはなかった。……んじゃないかな」って感じかな。
良くも悪くも、普通のスプラッター映画として楽しめたような。
但、何で急に一族が云々とか出てくる? とか、別に、敢えてこの手の後日談的な話を拵えなくても良かったんじゃ……、とか思っちゃったりしたんで、その辺りがビミョーと言うか。
あの物語の中の殺人一家は、クレイジーで訳判らん正体不明な殺人一家なの! 一族がどうこうみたいな逸話なんか存在してないの! ってなスタンスを貫いて欲しかったかなー、と言いたい気持ちがなくもない。

悪魔のいけにえ

どうしても借りたい映画のDVDがあって、性懲りもなくレンタル屋に赴いたのに、新作故かお目当てのは全部レンタル中で、ムームー言いつつ店内彷徨いてたら、去年の夏に日本でも公開になったらしい『悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』という映画のDVDを見掛けた。
有名なホラー映画、『悪魔のいけにえ』の正統な続編、という触れ込みだったので、借りてみるかー、と手を伸ばし、序でに、『悪魔のいけにえ』も借りた。
どうせなら、改めて初作観て、んで続編、ってした方がいいじゃない? と思ったもんで。
──という訳で、本日の一本@有名処。

『悪魔のいけにえ』
1974年の、お米の国の作品。
原題は『The Texas Chain Saw Massacre』。
ジャンルは、ホラー。ホラーと言うよりはスプラッタな気がするけど。
尚、大変有名な映画なので、詳細に関しては素っ飛ばす方向で一つ。
一言で言えば、人食いな家族の自宅に踏み込んじゃった&引き摺り込まれちゃった、若い男女五名の運命や如何にー!? みたいな話<この映画をご存じない方の為の簡単過ぎる粗筋説明

マスターフィルムが、ニューヨークの美術館だっけ? に永久保存されてる、ホラー映画の金字塔と言われているこの映画だけれども、怖いか怖くないかだけを語るなら、個人的には怖くない。
これっぽっちも怖くない(注:ワタクシ基準)。
でも、バッコンバッコン殺されてく若人達の不運さと言うか運命の理不尽さ、みたいな部分とか、人食い一家の一直線加減とか、クレイジーっぷりとかは、ブレてなくて素敵、と思う。
1974年の作品なので、何処か古臭く思う方もおられるかも知れないけれども、所謂「作り物」の部分も良く出来てると思うな。
……うん、1974年当時にこの映画を撮った、って事実が凄い、とは言えるかも。
──あ、そう言えば、この映画って何年か前に、『テキサス・チェーンソー』ってタイトルでリメイクされたよね?
それは観たことないんだけど、どうなんだろう。面白いのかな。