Rubber/Tomb Raider

本日の一本目@日本未公開映画。だと思う。
『Rubber』。
2010年の、フランスの作品。
ジャンルは、ホラー。スプラッタでもあるかな。
R-15+指定。高校生以上にならないと見ちゃ駄目だよ! グロいシーンがあるので、その手がNGな方も見ちゃ駄目。
結構前から、観たいよーー! と思っていた作品。

──で、粗筋は~、と言うと。
ある日突然命を持った古タイヤ(ゴム製のあれ。車等の車輪部のあれ。ダンロップとかミシュランが売ってるあれ)が「殺人タイヤ」と化し、人を殺しまくるお話。
──以上。
因みに、殺人タイヤの名前は「ロバート」君。
別に、殺人タイヤに命名を施す必要性のあるストーリーじゃないのに、名前が付いてるロバート君。
未だ、とっても寒かった頃、この映画の予告編を見掛けて以来、観たい! と本気で思っていた。
だって、殺人タイヤだよ、殺人タイヤ。タイヤ! ナイス・タイヤ!
なので、やっと鑑賞出来たのはめでたいけれども。
フランス映画だったよ…………。
冒頭部分の訳判らなさから、まさか、フランス映画なんじゃ……、と思ってたけど、やっぱりだったよ。
……あー、フランス映画、訳判らない。

────何ちゅーか。本当に訳の判らん映画だと思う。
何となく、映画との勝負に負けた……、な感じがヒシヒシとする訳判らなさだった。
初っぱなから、訳判らんシチュエーションの中現れる主要登場人物が、「偉大な映画には、どうしてそうなのかの理由がない部分があるんだよ」的な能書きを垂れたかと思いきや、その直後には、劇中の出来事を遠くから双眼鏡で見学している、という設定の人々がわんさか出てきたりして、真面目に、「何だろう、この映画……」と思った。
一瞬、間違って別の映画を借りちゃったのかとも思った。
本題に入ってからも、一体何が言いたいのか、何を目的としている映画なのか、少なくとも私にはピンと来なくて、激しく首捻った。
「偉大な映画達にそういう部分が含まれているように、この映画にも、理由や意味なんかないんだよ!」ってことなのかも知れないけどもさ。
でも、お笑い要素はあったかな。
ある日突然命を持って、次いでに、言うなれば念力的な超能力みたいな力を持っちゃった、タイヤなロバート君が、よろけつつ&何度もコケつつ、真っ直ぐ転がる術を修得していく過程とか。
シャワーを浴び、プールで泳ぎ、その果てに溺れ、テレビでエアロビを鑑賞し、鏡の前で己の見栄えを確かめ、廃棄処分で燃やされる古タイヤ@同胞の姿に憤る、ロバート君の様々な姿は受ける。
素敵だ、ロバート君。
──けど、訳判らない。
予告編の作りが上手かった(或る意味上手過ぎた)ので、予告編に騙されちゃったかな、な感じもあったかなー。
あ、後ね、転がるタイヤのドアップ映像が、あんなにも目が回るものだとは思わなかった。
お陰で、一寸酔った…………。

んで、本日の二本目@有名処。
『Tomb Raider』。

──今更、多くを語らなくてもいいと思うんだ、この映画。
久し振りに観たくなったので借りて来た。
多分、ウィリアム・ブレイク読んだ所為だと思う。
この作品も、観たの何度目になるのか判らなくなってきた。
──この映画の原作な、ゲームの方のトゥームレイダーシリーズを、とっても愛しているワタクシ、映画の方も好き。
映画版の一作目も二作目も、美味しく頂ける。
なので、「ちょっくら三作目も作ってみないかーい?」って思ったりもするんだけども、無理なのかなあ、三作目。
けど、三作目くらいになると、流石にダレて来るかな。

真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ(映画じゃなくてOVA)

本日の一本@アニメ(OVA)。
『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』。
2000年の、これはバンダイビジュアル、でいいのかな。
……別に、多くを語らずともいいよね?

──いやー、何時観ても熱い、ゲッターロボ。
ゲッターロボも、冷静に突っ込んじゃいけない作品だけど、いいんだ、熱い話だから。
何かもう、はぁはぁするくらい熱い、真ゲッター。
主題歌も熱いしね!
堪らん。
あの熱さ、潤いだ。満足、満足。
『真ゲッターロボ 世界最後の日』も借りてくるべきだったろうか。
でも、そこまで観てる時間はない……。
だというのに、真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ観たら、急に、『タイムボカン 王道復古』も観たくなった。
全部終わったら観よう。

シャーロック・ホームズ シャドウゲーム

本日の一本@割に有名処、なのかな?
『シャーロック・ホームズ シャドウゲーム』。
2011年、米英合作。
ジャンルは……何だ、これ。アクション・ミステリーか?
原題は『Sherlock Holmes: A Game of Shadows』。
日本で公開になったのは今年の三月、DVDレンタル開始になったのはついこの間、公式サイトも生きてるよ~、なので、諸々は公式で。

──前作は劇場で観たから、二作目な今作も劇場で、とか思ってたんだけど、行き損ねた。
何で行き損ねたのかは覚えていない。…………私、三月中、何やってたんだっけ……。
……まあ、いいや。
────何と言うか、前回同様、とてもアクティブなホームズ先生だったかなあ、と。
アクション・ミステリー、ではなく、アクション、と言い切ってしまった方がいいような。
……うん、これはこれでいいのかな、と思う。けど、個人的にはお話がライト過ぎたかなあ、とも思う。
少なくとも原作とは別物だな。あくまでも私的には、こういう解釈もありだよね、って感じかな。
処で、この作品、時代考証は、かなりアバウトなのかしら。
観てる最中、1891年当時に、自動式拳銃は未だない……よね。
作中に出てきた自動式拳銃、あれ、モーゼルの自動拳銃じゃないか……? 確か、あれって、1893年以降のブツだったと思ったんだけど……。
……うん、これも、まあいいや。そういう処に重きを置いている映画ではなかろうし。
娯楽映画としては、面白かったかな。

The Wild Geese

本日の一本@有名処。
『The Wild Geese』。
1978年の、イギリスの作品。
原題も一緒。
有名処だと思う。多分。
ジャンルは戦争映画。正しくは、傭兵もの。
リチャード・バートンとかロジャー・ムーアとか出てる。
尚、ワイルドギースとは、元々は、16~18世紀に欧州で活躍したアイルランド人傭兵のことを指すそうな。
主人公は、実際の傭兵さんがモデルだそう。
んで、以下、粗筋。

──銅山の採掘権利獲得を目論んだイギリス人大富豪に、独裁政権に幽閉されちゃった、アフリカ某国の前大統領を救出して欲しい、と依頼された、元傭兵部隊の部隊長が主人公。
多額の報酬と引き換えに仕事を引き受けた主人公は、かつての仲間達や、色んな動機で傭兵部隊に志願した部下達を引き連れて、アフリカ某国に潜入を果たし、大統領救出にも成功するのだけれども……、ってな話。

果てしなく男臭くて、こういう言い方は語弊かもだけど、男の世界の物語で、ああ、1960~70年代に作られた戦争映画だなー、というのを、ひしひしと感じる作品だったかな。
色んな意味でおおらか。そして、或る意味容赦がない。
良くも悪くも観てるこっちを裏切る展開だったりするし、やっぱり、良くも悪くも、あっさり&さらっと。
この手のストーリーだから、というのもあるんだろうけど、死亡フラグも立ちまくり。観てた最中、思わず、もう少し手加減した死亡フラグ立てようよ、と呟いてしまったくらい。
でも、大変良いお話だった。
泣ける。ラスト直前の滑走路のシーンが泣ける。ちょー泣ける。
で以て、個人的には、この映画は、一切の無駄がない映画だと感じた。
そういう意味で、大変良く出来ている映画だと思う(←偉そう)。
良作&お薦め。

スパイダーパニック 2012/ジャバウォック 天空の龍神と雷斬りの剣

本日の一本目@日本未公開映画。だと思う。多分。
『スパイダーパニック 2012』
2011年のお米の国の作品。
ジャンルは、モンスターパニックアクション(と発売元が言っている)。
原題は『Camel Spiders』。
粗筋は、発売元のミッドシップさんの公式より転載。

荒涼とした砂漠が広がるアフガニスタン。アメリカ軍vs武装勢力タリバンとの銃撃戦の最中、アメリカ軍の伍長が戦死した。しかしその時、突如現れた謎の巨大グモの大群がタリバンに襲い掛り、抵抗もむなしくヤツらの餌食となる。一方、怪我を追い前線から帰国したスタージェス大尉と伍長の遺体を乗せた武器輸送車が、追突事故に巻き込まれ衝撃で棺が壊れてしまう。すると、いつの間にか遺体の内部に侵入していた無数のクモが棺から溢れ出してきた・・・!驚異的な速度で繁殖し成長を遂げる巨大人喰いグモを相手に、スタージェス大尉は町の住人たちを率いて迎撃しようとするが・・・。

何でも、この手のは、「巨大蜘蛛映画」という一つのジャンルと化しているそうで。
それはそれで凄い事実だ、現実って怖い、と思わなくもないけれど、まあ、それはこっち置いといて。
──今回の蜘蛛さん達は、わあ、巨大、と言う程は巨大じゃなかった。一般的な蜘蛛の概念からしてみればデカいんだろうけど、一寸残念。個人的にサイズが残念。どうせなら、もっとデッカいのが良かったのに。
B級として能くある手合いと言うか、B級映画には溢れてるよねえ、こういうの、と言うか、そんな感じな映画だったのもプチ残念かなー。
B級映画っていうのは、こういうのを言うんだよ、ってな、ある種のお手本的な映画でもあった気はするけど。
……うん、ぶっちゃけ、B級映画でした、としか言えない映画かも(笑)。

本日の二本目@やっぱり日本未公開映画。だと思う。多分きっと。
『ジャバウォック 天空の龍神と雷斬りの剣』。
2011年のお米の国の作品。
ジャンルは、ファンタジーアドベンチャー(だと発売元が/以下略)。
原題は『Jabberwock』。
粗筋は、発売元のトランスフォーマーさんの公式より転載。

龍のような姿を持つ巨大怪物ジャバウォック襲来!その翼を貫く唯一の武器、雷斬りの剣を手に入れろ!
鍛冶屋のフランシスが住む村に、長らく故郷を離れていた兄のアレックが帰郷した。その矢先、見慣れない男が血相を変えて村にやってくる。旅の道中に、伝説として語り継がれている怪物、ジャバウォックに遭遇し、仲間を殺されたと言う。半信半疑で男の話を聞いていたフランシスたち。しかし次の瞬間、聞いたことのない轟音と共に大地は揺れ、はるか天空から、巨大な翼を持った竜のような怪物が舞い降りてくるのだった。瞬く間に、怪物の犠牲となっていく村人たち。このままでは、村は壊滅してしまう。伝説によると、ジャバウォックを倒せるのは「雷(いかずち)切りの剣」を手にした勇者のみ。フランシスとアレックはこの雷切りの剣を自らの手で完成させ、村の存続を懸けてジャバウォックに立ち向かう決心をする。

突っ込みたい。この映画に関しては、どうしても突っ込みたい。幾つも。
──主人公の、鍛冶屋の兄ちゃんがトンテンカン自力で造ったデカい剣が、伝説の雷斬りの剣、というのはどうなのか。
「雷斬りの剣を手に入れろ!」じゃないじゃん、「雷斬りの剣を拵えろ!」じゃん。
しかも、兄ちゃん制作の剣が雷斬りの剣だという根拠なんか何処にもないじゃん。剣製作中の兄ちゃん見掛けた登場人物の一人が、「それこそが伝説の雷斬りの剣~」とか何とか言うだけじゃん。
更には、主人公のお父ちゃん@やっぱり鍛冶屋と、兄ちゃんの二人して拵えた、何にも貫けない鎧とか何とかいう奴は、まっっっっ……たく役に立ってないじゃん。寧ろ、何の為に作中に登場させたのかと、私は真顔で問いたい。
ジャバウォックの見て呉れもなあ……。竜と言うよりは、こう……蛇? のっぺりした平たい頭の、蛇と言うかサンショウウオと言うかウーパールーパーの親戚と言うか? 兎に角、そんなのの首を長くして、羽付きの竜っぽい体をくっ付けてみたよ、みたいな感じで、いっそ可愛い。
ファンタジーのお約束から一寸外れてる感じは面白い(若しくは目新しい……のか?)かも知れないけども、個人的には、若干、固めた握り拳を画面にぶつけたくなるような感があったかなー。
ラストは、余りにもあっさり&お約束過ぎだと思っちゃったしなあ。
……うん、個人的には一寸ビミョー。