本日の一本@邦画。
『華麗なるエロ神家の一族 ~深窓令嬢は電気執事の夢をみるか』。
2011年、クロックワークス。確か、R-15だったような。
ジャンルは、アクションです。エロではありません(笑)。
……まあ、エロシーンも結構あったんだけどね。
でもね、この映画のDVD、某店では、「あしたのジョー」や「最後の忠臣蔵」と同じ棚に並んでいたのよ。
だからって借りるなよ、と家人には突っ込まれたけど。
──タイトルから察せられる通り、横溝正史原作の『犬神家の一族』をパロってる。サブタイトルも言わずもがなだけども、これで、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」をパロるのは、土下座ものではなかろうか、と思わなくもない……(笑)。
で、えーと、粗筋は、と言えば。
日本有数な猫神財閥の庶子なご令嬢、珠代が、危篤になった当主・猫神佐兵衛翁の全財産を相続する権利を有してると、探偵の金田一(かねだはじめ)の調べで知った本家ご令嬢な月代は、珠代を亡き者にしてやる! と企む。だが、珠代には、佐兵衛翁が贈った三体の執事ロボット、スケキヨ、スケタケ、スケトモが、常に従っていた。
……ってな話。
何か粗筋書いてるだけで、横溝先生に申し訳なくなってきた(笑)。
でも、B級映画スキーとして、観とかなきゃならないかしら、って思ったんだもん。
──で、感想。
……とは言え、何を述べたらいいんだろう……(笑)。
タイトルからして、そんなこっちゃなかろうか、とは思ったけども、三分の一はエロシーンだったしなあ……。
そーゆーのは、本気でどうでもいいしなあ……。
とことん興味はないが、万に一つエロス成分求めるなら、こーゆー手合いでなく、「エマニエル夫人」辺りをチョイスしたい。
エマニエル夫人は、かつての青少年の青春の一頁だ。
あ、話が逸れた。
──でも、馬鹿っぷりは楽しめるんじゃないかなあ。
馬鹿っぷりと言うか、執事ロボット三号@スケキヨくんの外見が、犬神家の一族の佐清@復員後のアレに、変なアンテナくっ付けただけ、って辺りは、お笑いポイントではある。
妄想激し過ぎるキャラだしね、ロボットなスケキヨくん。
石坂浩二さん主演の、映画『犬神家の一族』を愛しているワタクシとしては、激しく複雑だけど。
色々が、激しくチープな辺りも、お笑いポイントではあるかなあ。
但、やっぱり色々が半端な感は否めないんだよねえ。
なので、個人的には、うーん……、って感じかな。
後半戦、あんまり笑えなかったし。
ヘルドライバー/エイリアンvsニンジャ
本日の一本目@マイナーな邦画を劇場で。
『ヘルドライバー』。
2011年(日本公開時)、日活。R-15+指定。
これも、ちょっぴり観たいと思ってはいたのね。
なので、一応は満足……だけど。
──以下粗筋。
宇宙から、夕張市(何故、夕張なのか)にドーンと飛来してきた謎生命体が振り撒いた謎な黒い灰の所為で、日本列島の半分がゾンビの国と化した近未来、復讐に燃え、日本刀型チェーンソーをブン回してゾンビぶった切って歩く女子高生の話。
──…………チェーンソー、日本刀タイプにしてみても意味ないよね。
何処にも意味はない。存在意義が見出せない。何故、敢えて日本刀型チェーンソーなのだろう。
だがしかし、そこが、B級映画のお楽しみポイント。
R-15指定掛かってたけど、人によってはR-18でもいいかもね。
この手合いに免疫ない方は、色んな意味でキモい映画だと思うから。
生首乱舞しまくりだし。
人体舞ってようが、血飛沫舞ってようが、私は平気だけど、駄目な人は駄目だろうなあ……。
それにしても、この映画の見所は何処なんだろう。
と言うか、この映画、何処までが真面目で、何処までがお笑いで、何処までが皮肉で、何処までがメッセージなのか、激しく悩む。
ある意味では公平な映画だとは思うけども、色々、ビミョーではあるな、と思ったなー。
あ、後ね、ちょっぴりだけ、ジョジョ第二部のカーズ様の末路を思い出した。
細かいことにも大まかなことにも、突っ込んだら負けな映画ですな。
本日の二本目@マイナーな映画を劇場で。
ワタクシ的には、こっちが本命だった。
『エイリアンvsニンジャ』。
2011年(日本公開時)、日活。R-12。
これは、観に行かなきゃいけないかな、って思った!
ワタクシの中の、B級映画スキーの血が、観に行け、と命じてきたの。
──以下粗筋。
時は戦国時代、宇宙から、伊賀の里近くにドーンと落ちた火の玉に乗っていた(んだろうな、多分)エイリアンと、あの火の玉は何だー!? あの化け物は何だー!? 訳判らないけど仲間殺されちゃったから戦っとけー! ってバトルするニンジャの皆さんの話。
──……何と言えばいいかな。お笑いを有難う、日活(笑)。
でも、個人的には楽しめたかな。お笑いとして(←主張)。
戦国板プレデターな感じがヒシヒシとするけど。シガニー・ウィーバー主演の『エイリアン』のエイリアンの見て呉れに、プレデターの見て呉れをちょいと混ぜると、この映画のエイリアンになる気もするけど。
まあ、ご愛嬌ね(笑)。
半ば、ニンジャ(決して、忍者ではない。忍びの者ではない。だって、忍んでない)がスーパーマン扱いなので、海外の方には受けが良いかも知れない。ニンジャブラボー! かも。
実際、ハリウッドがリメイク権取ったそうだし。
色々、判り易いと言うか、ストレートと言うかだし。
長さが、九十分弱なので、飽きは来ないかも。
但し、B級~Z級映画に耐性があれば(笑)。
これも、ヘルドライバー同様、細かいことにも大まかなことにも、突っ込んだら負けな映画かな。
と言うか、一々突っ込んでたらキリがない(笑)。
この手合いは、そういうものだと思って観るのが吉ですな。
それにしても日活。大丈夫なのか、日活(笑)。
この手の映画を、ぽいぽい世に送り出してて平気なんですか? 日活。
私、一寸心配(笑)。余計なお世話だろうけど心配。
この先も、心誘われる謎映画を拵えて頂けるなら、劇場まで行くよ、日活さん!
大丈夫、一寸やそっとの作品じゃめげないから!(笑)
借りぐらしのアリエッティ
本日の一本@ジブリさん。
『借りぐらしのアリエッティ』。
2010年 東宝。
ワタクシ、『千と千尋の神隠し』以降のジブリ作品は、リアルタイムでもレンタルDVD等でも観てないんですね。
ハウル、ゲド戦記、ポニョ、この辺は余り観ようと思えなかったんで。
でも、アリエッティは一寸観てみたかったの。
──有名処過ぎるので、色々は割愛していいですよね。と思うので、一息に感想。
正直に言うと、私は、面白かった方なんじゃないかな、というビミョーな感想を覚えました。
面白かったんだけど、若干だけ、言葉にするなら肩透かし的なものを喰らったような気がしてならない感じ。
……うん、そんな感じかなあ……。
家政婦(?)のハルさんが何をしたいんだか良く判らなくて、ハルさん暗躍! な辺りから、もっと色々何か起きるのかなあ、って思ってたけど、あ、意外にすんなりで。
その辺が引っ掛かっちゃったのかしらん。
後、この映画、小ぢんまりしてる話って言えるんだろうけど、これは小ぢんまりでいいと思う。
刑事コロンボ 殺人処方箋
今週は、先日お亡くなりになったピーター・フォーク氏を偲んで、『刑事コロンボ』シリーズなのです。
久し振りに、一作目の「殺人処方箋」を観た。
後で、「支社の身代金」観る。
そしたら、三連休終わるまでに、「別れのワイン」と「忘れられたスター」を観るって決めてるの。
そうそう、コロンボと言えば、今年の年末辺りに、全69話がブルーレイで出るらしく、激しく欲しいんですが、お値段に破壊力があり過ぎるのですよ。
七万オーバーらしいのですよ。
な、ななまんえん…………(遠退く意識)。
レジェンド・オブ・ロンギヌス
本日の一本@日本未公開映画。
『レジェンド・オブ・ロンギヌス』。
2010年の、ビールとソーセージのお国の作品。……素直に言います、ドイツです。
ジャンルは、アクションアドベンチャー。
発売はニューセレクト、販売は我等がアルバトロス。
と言っても、爆笑もののお笑い映画だという訳ではありませぬ。……多分。
──……決して面倒臭い訳ではありませんが、アルバトロスの公式から転載。
“神の力”を手に入れろ
それを手にした者に世界を支配する“神の力”をもたらすという
人類史上最大の神秘、キリストの生命を奪った“ロンギヌスの槍”
伝説の秘宝を追い、謎に挑むトレジャーハンターたち
スリルと興奮に満ちたアドベンチャーの旅がはじまる!!
という話。
──この手合いの話では常連な、聖遺物ネタですな。
キリストの血に触れた物は尊いから聖遺物、だから、キリストさんブッ刺した槍でも聖遺物@「すんごい力が手に入っちゃうかも知れないらしいよ」って伝説付き、って図式は、ワタクシには、理屈でなく感覚の上で今一つピンと来ぬのですが、映画とは何ら関係ないのでこっち置いておいて。
これ、『悪魔のコード』って映画の続編だそうなんですが、悪魔のコードとこれとでは、DVD出してる会社が違うので、続き物だと思わなかった……。
主人公の考古学者と、彼との結婚控えてる女性考古学者のあれこれとかが、暗黙の了解的なノリを醸し出しているのは何故なのだ、と不思議に感じちゃいましたが、成程、続編だからなのね。
とは言え、気楽に楽しむ分には、まあまあ、な映画だったような。
コメディ部分が滑りがちだけど。「ドイツ観光案内」的な雰囲気あるのは否めないけど。何となーーーく、『ナショナル・トレジャー』を真似っ子してるような感もあるけど。
但、ワタクシは、あっちで謎を解いてー、こっちで謎を解いてー、そっちでも謎を解いてー、みたいな展開辿る話を好物の一つとしてるので、それなりにお得感ありました(笑)。
もう一つ二つ、掘り下げて欲しい感は残ったけどね。