レジェンド・オブ・アーク ~ノアの秘宝~

本日の一本@ひたすらに日本未公開映画。
『レジェンド・オブ・アーク ~ノアの秘宝~』。
2008年の、お米の国の作品。
ジャンルは、アクションアドベンチャーでもあり、モンスターパニックでもあり、ってなトコかと。
この時点で既に、色々と突っ込んでみたいけれど、一先ずは我慢してあげてもいい(←偉そう)。
──死海の畔にあるクムラン遺跡(死海文書が発見されたとこ)で、発掘作業を頑張っていた主人公の大学教授@考古学者(すみません、名前忘れました)な彼達が、おニューな死海文書を発見する。
発見した古文書には、ノアの箱船に関する新しい事実が書かれていて、教授な彼、離婚しちゃった奥さん@古文書学者、教授の助手×二名は、アメリカ軍の部隊の皆さんと共に、イラクのど真ん中にあると判った、「もう一つのノアの方舟」を探しに出掛けるんだけど、見付けた、もう一つのノアの方舟の中にあった箱の中に「いた」のは、半ば無敵なモンスターさんでー……、ってな話。
──以前から主張している通り、ワタクシは、「未知なるお宝を発見するぜ!」系の冒険活劇は、全てを暖かく見守り、そして受け入れ、突っ込みは極力しない、という主義です。
トレジャーハントな冒険活劇は、ワタクシの好物なのです。
故に、この映画も暖かく見守る──正しくは、暖かく見守ろうとしましたが。
この映画ねー、「程悪く」インディ・ジョーンズ@一作目のパクリとしか言い様が無いと思うのよねー……。
程良くパロってる、というなら笑いと共に流すけれども、程悪くパクってるってのは、ちょーっと頂けない。
極端な現実主義者らしい主人公と、目一杯信仰を重要視してる様子な元・妻との喧嘩も鬱陶しいし、モンスターの見て呉れも、CGとかもちょそいし。
突き抜け過ぎてて、そこまで行けば立派だよ、と言わざるを得ないようなパロディ作品と化してるなら未だしも、パロってはいるけど、インディ・ジョーンズとは違うんだよ、と主張したいんだろうな、ってのが窺える辺りも一寸なー……。
……という訳で、この映画も、個人的には今イチ。

リーカー ザ・ライジング

本日の一本@何処までも日本未公開映画。
『リーカー ザ・ライジング』。
2008年の、お米の国の作品。
ジャンルは、ホラー(スプラッタ)。
何でも、同日にレンタル開始になった、『リーカー 地獄のモーテル』という映画の続編(?)らしい。
シリーズ物って知らないで借りちゃったけど、話自体は独立してるみたいなので無問題なのかな。
地獄のモーテルの方で初登場する殺人鬼っつーか何つーか、な御仁の原点がどうたら、って模様の様子。
──1978年、アメリカはデスバレー(だから、多分カリフォルニア州?)の、砂漠のど真ん中を通ってる一本道から、お話スタート。
行き掛けの駄賃的にサクッと人殺しをやらかした殺人鬼を、若い副保安官が捕まえて、捕まった殺人鬼な彼は、死刑台送りになる。
んで、数十年後の現代、その事件を切っ掛けに副保安官から保安官になった彼も、定年退職(?)&LAから帰って来た自分の息子に保安官の職を譲る日を迎えるんだけれども、そんな日に、休憩してたドライブインみたいなトコでカジノ強盗と鉢合わせちゃって、保安官な彼と息子は、強盗達と銃撃戦をする羽目になり、その最中にガソリンのスタンドと強盗達の車が爆発炎上、直後から、保安官&息子も強盗達も、居合わせた人達も、オカルトチックな出来事に遭遇し始めて……、ってな話。
────……んーーーーー……。個人的には、激しくビミョー。
OPで、殺人鬼な彼が行き掛けの駄賃的に人殺しやらかした辺りは、良い意味で裏切られて、「おお、これは期待!」と感じたけれど、その後が続かなかったかなあ……。
但、この映画に関しては、私は観たタイミングが悪かった、とは言えるかも。
これ言うと、夕べ書いた「ラスト7」をご覧になられた方には激しくネタバレになっちゃうんだけど、種明かし的な部分が「ラスト7」と同系統だったので、「又、このパターンかい」と感じた&そこで嫌気さしちゃった、というのは否めない。
なので、公平に鑑みるなら、そういう意味ではワタクシ的にも映画的にも不運だったね、って感じではあるかな。
……でも、ビミョー。
その部分をカウントせずに思い返しても、ビミョー。
諸々の部分へ、「え”~~~~~……」と突っ込んでみたくなる。

ラスト7

本日の一本@今日も日本未公開映画。
『ラスト7』。
2010年の、イギリスの作品。
ジャンルはミステリー/サスペンスだ、と某ツ○ヤは主張しとりましたが、ミステリーと言うよりはー……(一応、ネタバレに繋がると思われるので、お口チャック)。
──舞台は現代のロンドン。
或る日、主人公@名前はウィリアム・ブレイクさんが、何故かぶっ倒れてた路上にて目を覚ます処から始まる物語。
自分が何処の誰かも判らなくなっちゃってて、財布に入ってた身分証明書から自分の名前を知る、ってな状態になっちゃってたウィリアムさん、人口700万の大都会な筈なのに、物音一つしない&人影もないロンドンの街を彷徨い歩く内に、己と同じ状態になっちゃってる六名の男女と巡り会い、計七名になったウィリアムさん達は、「さて、これは一体どういうことなんでしょうか、自分達はどうなっちゃってるんでしょうか」と徘徊し続け、やがて、段々と記憶の断片を取り戻し始めて……、みたいな話。
──DVDのパッケージの表側に、「7時36分─ 人類消滅─ 残された七人」と書かれてあったので、「何らかの理由で主人公以下七名を残し、唐突に人類が消えちゃった世界を生き残る~」的な話なのかなー、と期待して借りたのに、でんでん違う話だった。
挙げ句、言っちゃあ悪いと思うけど、色んな意味で肩透かし。
更に言うなら、所々に唐突に挟み込まれてる謎な映像が何だったのかも解説されないし、何がどうしてどうなったのか、悟れなくはないものの、このストーリー&見せ方に、最初から最後まで頑張って付いて行けと要求するか? と言いたくなるような映画で、何と言っていいやら…………。
…………残り二本に期待するわ。駄目かも知れないけど(笑)。

RPG

本日の一本@日本未公開映画。
『RPG』。
2009年の、メープルシロップ──もとい、カナダの作品。
ジャンルは、サスペンス。……だそうだけど、実質はどうかなー……。
──物凄く、自力で内容を説明するのが面倒臭い(小声)ので、DVD発売元の公式サイトから粗筋を転載。

参加者が王様や戦士、エルフ、神官などの職業を演じ、共通のルールのもと暮らす。そんなゲームのRPGの世界を現実化したコミュニティに熱中するエリックの兄や恋人のエヴリン。コミュニティとは無縁であったエリックは、彼女を連れ戻すために足を踏み入れる。しかし、生贄役になっていた彼女を連れ出そうとルールを無視したエリックはRPGの世界を壊す部外者として敵視される。そして狂信的な一部の参加者は暴走していき…。

──という話。
……ぶっちゃけた話、個人的には思いっ切り期待を裏切られた作品だった。
簡潔に言ってしまえば、サバイバルゲームのロールプレイングゲーム版、みたいなのに夢中になってる皆さんの、段々と現実と空想の垣根がなくなっちゃって、やがては空想の世界のみに生き始める、みたいな話なのかな、と思ってたのに、そうでもなかったし。
一種、異様なノリの創作ファンタジーな世界が展開されるのかなー、って期待も外れだったし。
『ごっこ遊び』の世界で繰り広げられる出来事がメインなのかな、とも思ってたんだけども、「馬鹿馬鹿しい遊びに嵌っちゃった彼女を取り返す!」と燃えてる主人公(なのか?)なエリック君と、「エリック君のこと、好きは好きだけどー。でもー……」な雰囲気漂わせてるエリック君の彼女さんと、「俺はこの遊びに夢中!」なエリック君の兄ちゃん達とのうんじゃらくんじゃらの方が圧倒的に長くて、『ごっこ遊び』な世界での暴走云々は、ラストの方でちょろっと、ってなもんで。
……うん、真っ向勝負で言っていいなら、個人的には肩透かしだったというか、詰まらなかっ(以下略)。
…………一緒に借りてきた、残り三本にワタクシは期待を掛ける(握り拳)。

タワーリング・バトルフィールド

本日の一本@日本未公開映画。
『タワーリング・バトルフィールド』。
2008年の、お米の国の作品。
原題は『The Tower』。タロットカードのよーなタイトルですな。
ジャンルは、ホラー。……の筈だけど。ホラーかしら、これ……。
──原因は謎だけど(だって、作中で明確な説明がなかった……)、何でかオカルト系にどっぷり嵌ってるっぽい兄ちゃんを持つ女性が主人公。
或る日、オカルトにのめり込んでる兄ちゃんが、「何十年も前から廃墟になってて、誰も入れない筈の廃ビルのペントハウス@最上階に灯りが灯っているのを目撃したから乗り込むぜ!」ってな留守電メッセージを残して行方不明になってしまったので、「しょーがないなー、兄ちゃんめ……」と、兄ちゃんを捜そうと自分も廃ビルに潜入してみたら、謎の世界に紛れ込む羽目になっちゃった女性の話。
──設定は、悪くなかったんじゃないかと。
物語の舞台な廃ビルにも、オカルトチックな逸話が云々、って設定もあったりして、その辺は、個人的にイケる。
が。
それ以外の大部分が謎過ぎる。
何が言いたいのか、何がしたいのか、さっぱり判らない謎映画。
……お兄ちゃんを捜す為に廃ビルに乗り込んだ女性は、あっさり辿り着いた最上階で、謎なオッサンと出会い、このビルから抜け出したかったら最下層を目指しなさいねー、とか何とか言われるのね。
で、言われた通り、最下層を目指し始めた途端、今日日、お化け屋敷でもこんなん出て来ないんじゃないか? って感じな「白塗りお化け」な人々(多分、死人)に遭遇したりするんだけど、白塗りお化けと遭遇したからって、別に追い掛けられる訳でもないし、襲われる訳でもないし(襲って来るのも居なくはないけど)。
何の為に出て来たんだか良く判らない神父が謎なこと喋りまくるシーンだの、「プレデターの親戚?」と私は言いたくなった、「貴方、死人とか幽霊とかじゃなくて、宇宙人ですよね」みたいなのが何やら変なことやってるシーンだのばっかりで、不覚にも、鑑賞中、ワタクシは寝落ちした。
ちゃんと巻き戻して観直したけど。
オチも、この手合いの映画としてはお約束な部類。
DVDのパッケージ裏に、廃ビルでの戦いがどーの、魔術がどーの、みたいなことが書いてあったので、往年の名作「タワーリングインフェルノ」を半ばパクったような謎ホラー? もしかして、ハイパーお笑い系? と間違った期待をして借りてみたんだけど、駄目だったか…………(溜息)。
悲しい…………。