デスバーガー

本日の一本@何処までもひたすら日本未公開作品。
しかも配給元はアルバトロス・フィルム。
……我ながらチャレンジャーだ。
邦題:『デスバーガー』、原題:『ドライブスルー』ってな映画。
ジャンル的には、スプラッター系ホラーかな。
何処からどう見ても、世界的にチェーン展開してる某ハンバーガー屋のマスコットキャラな「ド○ルド」君を、ちょっぴり間違った方向に劣化させちゃったぜ、なマスコットキャラがいる、ヘラ・バーガーって言う架空のハンバーガーチェーン店で、大量猟奇殺人事件が起きます、な話。
──この手の(もしかしたらB級の)ホラー映画としては、比較的、鉄板なストーリーだったような。鉄板ってーか、ベタってーか。
…………「予想外の犯人が!」とかいうのが売りのようだったし、アルバトロスが扱ってたから、「これはもう、ハンバーガーが人を喰う話に違いない! 愛すべきZ級映画かも知れない!」……って期待したのに。
鉄板だったよー、ベタなストーリーだったよー。えーーん(泣)。
そうじゃないんだよー、そういうんじゃないんだよー。
求めていたのは、ハンバーガーが人を喰らうような、顎外れます的な話だったんだよぉぉ。
少し前、借りようかな、と思って、裏書き読んだ結果、借りるのを止めた『悪魔の毒々バーガー』ってゾンビ映画があるのだけれど、それも、ハンバーガー食らったらゾンビになっちゃいました的な話ってな粗筋が書いてあったから止めたのよ、借りるの。
……そうじゃないんだ! そうあってはいけないんだ!
ゾンビものだと言うなら、ハンバーガーを食べたら、じゃなくて、ハンバーガー「が」ゾンビ、でないと!
ホラー系だと言うなら、ハンバーガーが人を喰らわないと!
その違いには天地程の隔たりがあるのだ、ハンバーガーが人を襲ったり人を喰らう、これなんだよ、求めているものは! 頭痛くなるよーな馬鹿馬鹿しさなんだよ!!
くっ……。悲しい…………。この欲求が叶わなくて悲しい……。
────……えーと、この力説に共感して下さる方は少ないんじゃないかな、とは思ってます、一応。

イーグルアイ

本日の一本@日本でも公開された映画。
『イーグルアイ』。
ふふふふ、今夜は、日本未公開のB級映画の話じゃないよ(笑)。
──面白いんじゃないかな、とは思うけれど、手放しで褒められるか否かとなると、どーかなー……。
結構、古典的。何がって、筋書きが。
黒幕の正体知っちゃうと、肩透かしを喰らったような気分になる人がいてもおかしくはないかも。
割合に鉄板で古典的な筋書きに、色んな意味での現代技術をてんこ盛りして華やかにしてみたよ、な感じかしら。
鉄板で古典的な故に、ある種の安堵感みたいなのはあるけど、目新しさ、という部分では、うーーーん……。
シーン的には、バッコンバッコン車が宙を舞うトコが割とあるので、その手合いお好きな方にはお勧めかと。かなり容赦ない(笑)。

幽幻道士

本日の一本@レンタルビデオ屋で見掛けた瞬間、猛烈に懐かしい! と思い、勢いで借りた。
『幽幻道士』。
だーーーーーいぶ以前に流行った、キョンシー物の一種な映画。
……あれって、あんな内容だったっけ……?
確かに、なーーーーーーーー……ん年も前に見たっきりだから、曖昧にしか憶えてなくとも無理はない、とは思うんだけれども。
あんなだったかなあ……?
歳取って、着目するとこ変わったのか?
でも、あんなだった気もするなあ。

変態ピエロ

世間様、『おくりびと』がアカデミー賞で、とか言ってる最中に観た、多分、きっと、恐らくどマイナー、な本日の一本。
──原題「は」、『HEROS』という映画。
あーーーーー……、一言で言えば、誘拐犯の話、ではあるのだけれどもー。
──ワタクシの秘かなお気に入りの映画の中に、1965年にウィリアム・ワイラーって監督(『ローマの休日』の監督)が撮った、『コレクター』という、「あっは♪ ド変態♪」な主人公が登場する作品がありまして。
ま、これも、一言で言えば拉致監禁な犯罪に走る馬鹿の話なんですが、レンタルビデオ屋で、今宵観た映画の粗筋を読んでみた時、「ああ、『コレクター』と同じような匂いの香る作品かもー」と思って借りたのですよ。
更には、2007年カンヌ映画祭の批評家週間にて、オープニングショーに選ばれ、上映終了後、一部の観客を混乱に陥れた作品、って触れ込みだったので、ワクワクしながら観た訳ですよ。
でも……、何が言いたいんだ……? が感想ってーかね。
解らん、フランス人の考えてることは解らん。いや、ブルーノ・メルル監督の考えてることが解らんのか……?
否、正確には全く解らんって言うんじゃなくって、言いたいことが解らない訳でもないんだけど、解りたくないってーか、その結論に辿り着くまでの過程の意味と意義は何処に? って言いたくなるってーか……。
────フランス映画だ、と気付いた瞬間、嫌な予感がしたけど、つまらなかった訳じゃないし、これはこれでありだと思うし、主演の人のイッちゃってる振りはナイス、とも思うけど。
私はさー、変態が変態たる所以、とか、変態な犯罪に走っちゃった変態の変態心理、なことが描かれてる作品が観たかったんであって。
ストーリー的にでもなく、演出的にでもなく、テーマ的にでもなく、単に、映画そのものが、「僕は変態!」と叫んでるよーな映画が観たかった訳じゃないんだな、これが。
……って、私、この書き込みだけで、何回、変態って書いてるんだか……。
尚、この映画の邦題は、『変態ピエロ』と言います。
何とかしてくれ、この邦題(笑)。

監禁拷問殺人者

本日の一本@相変わらずのチャレンジ魂煽る日本未公開作品。
──観たのは、原題が『B.T.K』という、お米の国の映画。
変態殺人鬼界の有名人な一人、B.T.Kのお話。要するに、実話を元にした話ですな。
B.T.Kってのは、十人の人間殺し続けて、数年前、やっと捕まった当人が、犯行声明で自ら名乗った名前。
このおっさんの本名は、デニス・レイダーという。
──んーーーー……。
この手の出来事にご興味がない方には、恐らく、ド変態が単に人を殺しまくってるだけの映画、でしかないだろうし、ご興味ある方には、ぶっちゃけ、ディスカバリーチャンネル辺りが拵える、ドキュメンタリー見た方が面白いんじゃないかと。
80%くらい、史実とは違う映画だったし。
もう一寸、こう……、何とかならんかったものかと思うワタクシ。
題材的には面白かろうに。このおっさん、『レッド・ドラゴン』の中に出てくる殺人鬼のモデルだしね。
尚。
この映画、原題は『B.T.K』ですが、邦題が、『監禁拷問殺人者』っつー、レンタルする意欲をバッキリとブチ折るタイトルだったりします。
……この邦題も、もう一寸何とかならんかったのかね。お好きな方には堪らんタイトルなんだろうけどもさ。
あ、因みに私は、何の躊躇いもなくレジ持ってった(笑)。
──この数年の間に観た、実在の犯罪者の話を元に作られた映画の中で、一番記憶に残ったのは、『リチャード・ニクソン暗殺を企てた男』だな。うん。
前半戦、猛烈かったるくて早送りしたくなる話だけど、あれは、ラストシーンの為だけに観る価値がある。……と、ワタクシは思う。