ice cream castles in the sky

空席

仕事部屋に空席を一つ作った。来て欲しい人がいて、先に席を作っちゃうと叶わないような気がして棚上げしていた。
将来的には必ず誰かによる引き継ぎが必要になる。元来形を作って要素を納めていく質だったのだから。
闇雲に作ったのではなく何とは無しに誰かが(誰かは分からないけれども)そこに収まる絵が少し見えたので形にしてみようと思った。

誰かが座るであろう席は砧に住んでいた頃の机だ。気がついた。
もし誰も座ることがなく終わるとしてもそこにその頃の自分が座っている。

極端な話を言えば、生きていくために必要な物資がある無しとかを無視して言うなら、最終的にこの世界に自分一人がいればいい。
面倒くさいから書かないけれど、良くある安っぽい思いの末に逃げ込む言葉ではなく、本質的なことを言っている。
自分以外の何ものもない世界では短い時間しか生きられないだろうけれど、多分それなりに楽しめる自信がある。
そうしたらもう一度何か絵を描こう。自分しか見ることのない絵を

道端の木

毎日通る道端のちょっとした植物のこと。

誰か酔っ払いでも踏みつけたのかな。根本から二つに裂けてしまっていた。
裂けた二つとも葉の緑とか問題なさそうだったけれど見る度に痛々しくてたまらず、修繕する機会を伺っていた。

部外者だし人通りがある時間にやると不審者に見られるかとタイミングを伺いつつ夜間に決行。園芸用の結束バンド(解除が容易い)で2箇所止めた。

裂けた状態のままだとメンテナンスが入った時に除去されてしまう恐れがあると思った。立木の状態が保持されていれば見逃してもらえるかもしれない。水揚げは問題なさそうだから、何とか元気になってくれればいいと思う。

Every Grain of Sand♫ by Bob Dylan

大切な曲を横綱に擬えれば西がJoni MitchellのBoth Sides Now、東がBob DylanのEvery Grain of Sandなのだ。方位はどっちでもいいんだけど、ミネソタ出身でニューヨークに渡ったDylanとカナダのアルバータ州からデトロイトに出てその後ロスできっかけを掴んだJoniということで何となく東西。

Every Grain of Sandはアルバム“Shot of Love”に入っている正式版で好きになったが、後に公式の(?)Bootleg(要は未発表曲)として出されたDylanの家の庭で犬が合唱しているこのバージョンは何にも代え難い。

Both Sides Now♫ by Joni Mitchell

Both Sides Nowを初めて聴いたのは遠い昔。多分これからもいつまでも変わることなく大切な曲のままであることは間違いない。一切色褪せることなく、聴けば同じように感じ入る。

イムジン河♫ by イ・ラン(이랑 Lung Lee)

イムジン河という曲は一般的には帰ってきたヨッパライやあの素晴らしい愛をもう一度ほど知られているわけではないのかもしれない。逆にヨッパライや“アノスバ”を知らなくてもイムジン河を知っている界隈もいるだろうちょっと曰く付きの歌。自分としてはもちろんフォーククルセダーズで知り単純に楽曲として素晴らしいと感じている。

この動画で歌っているイ・ラン(이랑 Lung Lee)さんを知ったのは飲み友達の不良主婦と下北沢で数軒目に入ったカウンターのみの微妙に小洒落た飲み屋。かかっていた音楽が心地よくてマスターにその人を教えてもらった。
それからApple Musicで探して聴いたり、YouTubeで動画を見つけたり細く長く気に入っている。ドラマ監察医 朝顔の主題歌を歌った折坂悠太など日本のアーティストとのセッションも多く、著書も日本語訳されて出版されている多彩な方。
好きな歌手が好きな曲を歌っている。しかもその歌は彼女の国のことを歌っているとなればそれは興味が湧く。この演奏もとても良い。映像に映っているのがイムジン河なのかな、きれいな川だなあ。

River♫ by Joni Mitchell

去年のクリスマスに公開された比較的新しい動画。アニメーションが素晴らしい。

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