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田口、古巣で熱烈歓迎 2打席目に中前打

clipped from mlb.yahoo.co.jp

フィリーズの田口が移籍後初めて古巣カージナルスの本拠地に戻り、ファンから熱烈な歓迎を受けた
6回に「代打・田口」が告げられ、満員のファン総立ちの拍手に包まれた。相手ベンチも拍手に加わった。軽く帽子を取って応えた田口は「あれ以上長く応じると泣きそうだった」と話した。

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今週ボストンと対戦するフィラデルフィアにおいて、出場機会に恵まれずなかなか調子を上げられない田口選手だけれども古巣のファンは歓迎。堅実にプレーし、シーズン中何度か決定的な仕事をする選手だけに、首脳陣は上手に使い続けてほしいなと思う。

おめでとう、レスター

ボストンの先発左腕ジョン・レスターが快挙!

レスターが最後の打者を空振り三振に仕留めると、バリテックがレスターを抱き上げ、選手たちが駆け寄ってきた。昨季のワールドシリーズ制覇を思わせるお祭り騒ぎが終わると、フランコナ監督が偉業を達成した左腕を抱き締めた。レスターが客席に向かって帽子を上げたとき、ファンの盛り上がりは頂点に達した。
昨季はがんを乗り越え、世界一を決めたワールドシリーズ最終戦にも先発したレスター。メジャー3年目にしてベテラン並みの体験をしてきた24歳も、「永遠に忘れられない出来事だ。特にファンが素晴らしかった。私が(本拠地で)投げた中では、1、2を争う大歓声だった」と感激していた。 from Major.jp

ボストンのローテーションは皆個性的で大好きなのだが、サウスポーというだけでポイントが上がっちゃうところもあり、生でMLB.TVを見ながら仕事を忘れて興奮してしまった。その経歴も話題をよりドラマチックに見せてくれる。しかしレスターの持ち味は淡々とした投球。この日もキャッチャーでキャプテンのバリテックが「7回が終わるまで、ノーヒッターに気付かなかった。球数が100くらいだったからブルペンをちらりと見たら、誰も準備していないのでおかしいと思った」と言っているくらい。この淡々と仕事をこなす、もの静かで職人的なところがまたいいんだ。

ボストン水入り

ボストンはメンバーが揃って落ち着き、落ち着くとやっぱり極端に強いなと思ったのもつかの間、またも故障者が出て投打の歯車も狂ってしまった。今年はこんな感じでずっと行くのかな。それもまたドラマチックで悪くないけれども。
最も毎年多かれ少なかれそうやってシーズンは続くのだし、多かれ少なかれという言い方をすればどのチームだってそうだ。
ただ、それでも上位に付けて勝ち越し数が5もあるのは頼もしい。ここで水入り、試合の無かった昨日に続いて2日休めたという事もある意味ラッキーだったかも。まあ、明日はダブルヘッダーになっちゃったけれども。
ここのところで残念だったのは、どんな場面でも試合を維持し作り直してくれた投手、ジュリアン・タバレスが戦力外になってしまったこと。開幕当初の登板時には「ちょいメタボ?」と感じたお腹とか、その後も去年ほどの球の切れがないような気がしたこともあり、不安定感は確かにあった。この結果にはさまざまな要因(ダイゴさんのボストンレッドソックス応援日記に詳しく書いてある)はあるのだろう。でも、かつて実に頼りになる投手だったことは間違いないし、もう少し様子を見てあげてほしかった。
投手については、そう言うわけで今年はトラブルが多いので、その都度顔見せ的に若い投手が投げる。彼らが皆なかなか期待できる内容を見せてくれている。そういう底上げがあるのはベテランにはちょっと辛いが、チームとしては嬉しい事だし、ファンとしても期待して止まない。
MLB全体で目に留まるのはレイズの躍進とカブスの好調。どちらも割合好きなチーム。レイズは今年名前を変えるとともにとてもスマートなチームカラーになったような印象。ただ同リーグ同地区なのでほどほどにしてもらいたいってのはある。
カブスは割合昔から好き。ア・リーグはもちろんボストンだけれどもナ・リーグではカブスだった。小熊のマークのクラシックスタイルのキャップも持っていたし、サミー・ソーサとは誕生日が同じで親近感があった:)。まあ、このチームが好きなのはあの蔦の絡まるリグリーフィールドと小熊とシンプルでカッコいいユニフォームのせい。つまり見た目重視であって、チーム事情について精通しているわけではない。ローテーションもちゃんと言えないし。
ナ・リーグというと西地区では今年もアリゾナが強い。でも、単なる勘からお仕舞いには今年からトーリ率いるドジャースが抜けてくるんじゃないかと予想。

ボストン一喜一憂

先週、ようやく落ち着いて来たのかなと書いたとたんインフルエンザにやられ試合に出られない選手続出のボストンなのだった。一度歯車が狂うとなかなか戻らず、ついに一昨日まで5連敗。それでもニューヨークはもっと下位にいるところが奥ゆかしいけれども(ふふん)。
ただ、どれも悪い試合ではなかった。みんないつも通り懸命に戦っていたし、オルティスなんてセーフティバントを試みようとしたり(前に転がらなかったからよかったものの、それはいくら何でも無茶だって)、別の日には微妙な内野ゴロでファーストにヘッドスライディングしてみたり!これってすごい事だと思う。日本人で例えれば王や落合が全力疾走、頭から突っ込み!とゆーのと同じようなものだもの。アウトになって戻ったベンチで涼しい顔をしていたけれどね。オレは子供の頃からこういう野球をやってきたのさってなもん(そんな表情だった)。
その間バクホルツのようやく本領発揮の好投もあり、勝たせてあげたかったな。
昨日はレスターが素晴らしく切れのある球を投げパペルボンに繋いで零封!久しぶりの勝利に酔うことができた。今日の松坂もなかなか良く、連勝に貢献してくれた。
でもね、インフルエンザの選手が戻ってきたと思ったら、今度はけが人続出…。エルスベリに続いてドリューも負傷、とうとう外野の控えがいなくなっちゃった。シーズンはまだまだ長い。ここが我慢のしどころ。

ボストンの春

日本に来たかと思えばオープン戦に逆戻りしたりとバタバタしたシーズンインになってしまった今年のボストン。でもここに来てチームも落ち着いてきた。オルティスは遂にお目覚めの一発を放った後調子がいいし、小柄ながら生きのいい若手の二人のエンジンも全開に近くなっているようだ。エルスベリは今日なんと2ホームランに加えて鮮やかなセーフティバントで決勝点に絡む活躍!その後決勝打を放ったペドロイアは4安打固め打ち(昨日もマルチ)!
今年はさらにラウリーというショートストップが成長目覚ましい。ショートにはルーゴがいて、とても好きな選手なのでどちらも活躍してほしいのだけれども、ラウリーの将来性を考えるとわくわくするのは正直なところだ。
ボストンのショートストップにはもともと生え抜きでMr.Bostonと言ってもいいような素晴らしい選手、ノマー・ガルシアパーラがいた。今はすっかりドジャーブルーが似合う選手になってしまったけれども(今でも応援しているよノマー)。そんな記憶があるので「生え抜き」「ショート」と並ぶとボストンファンはついくらくらっと来ちゃうんだ。
ちなみにエルスベリのポジション、センターにはこちらも大好きな選手ココ・クリスプがいたりする。ああ、悩ましい。
ところでそのエルスベリ(アメリカ原住民を祖先に持つとのこと)、見ているととても首脳陣にかわいがられているのが判る。出塁すれば1塁コーチから何やら話しかけられ、サードに進塁すれば、今度は3塁ベースコーチに真正面から(顔近)お説教(じゃないかもしれないけれども、そんな感じに見える)。得点成れば帰ったベンチでフランコナ監督から此処へ座れと肩を抱かれてしばらく「お話」。こんなことがたまたまではなく何度も映し出される。決してエルスベリの野球が未熟であるわけではない(そもそもそんな奴がメジャーに上がれるわけがない)。今日などはそれどころじゃないだろうっていう正にゲームが動いている瞬間にもフランコナ監督、エルスベリを呼び二言三言言ってはグラウンドをにらみ、また振り返って二言三言。それを繰り返した末、体をポンとたたいて席に返していた。幸せな選手だなと、いいチームだなとつくづく思う。
大型選手の前後に実力派。それに若手がバランスよく回りを固める。みんな個性的でほんっと見ていて楽しい我がチームは、その編成そのものがファンタジックでもあるのだと思う。

野茂が奪った三振

その日、ロイヤルズの薮田はいい球もあったけれども、ストライクが入らなすぎた。8回裏。4月18日の対オークランド戦は5対2で負けていて、この回がロイヤルズにとって最後の守りになる可能性があった。薮田はそれでも2アウトまでこぎつけて、満塁。オークランドのマーク・エリスの少し深めのショートゴロをトニー・ペーニャ・ジュニアが処理していれば、何事も無く終わっていた。ペーニャがそれをはじいた事で相手に得点が入りピンチは続いてしまう。薮田はさらに押し出しで得点を許し降板。野茂がブルペンで準備をしている場面が映っていたので後ワンアウトだけ取るために登板する事が判った。さてここでまたペーニャ。最初の打者ブラウンに対して野茂が打ち取ったショート後方のフライを取ってくれていれば、多分この試合は(ロイヤルズが5点差をひっくり返す可能性はもちろんゼロではなかったけれども)そのまま終わっていただろう。ペーニャはこれを取れずに、2塁打にしてしまう。続くライアン・スウィーニーのピッチャーライナーは元々フィールディングは悪くなかった野茂自身がはじいてしまう。とどめはクロスビーの3ランホームラン。痛恨、ボールが高めに浮いた。
それでも野茂は最後のアウトを取ったんだ。
トラビス・バックからフォークで空振りの三振!
野茂に次は無いかもしれないと思った。野球は本当に分からない。「あの一球」が1イニングにこんなにたくさん出現してしまうなんて。

もちろんどんな形であれ、野茂の「次」を期待したい。ただ選手としての野茂を見られるかどうかは分からない。もし私だったらこれだけ見事に下りてきた幕を持ち上げ返す気力は起きないかもしれない。
余談だが、トニー・ペーニャ・ジュニア。今はヤンキースのコーチをしている、名捕手だったトニー・ペーニャの息子の一人(もう一人の息子はなんと16歳でメッツと契約)。
野茂、薮田の入団もあって今年はカンザスシティを注目することになり、サイトを見たりするとなんだかエジプトの王子のような風貌をしたこの若い選手がその戴いた名前も合わさってとても気になっていた。「何か持っているな」っていう感じかな。まだ結果はあまり出ていないがヒルマン監督も開幕からずっと使い続けている。
この選手がここでこういうマイナスのイメージとして記憶に残ることになるとは思ってもいなかった。
いずれにしても期待の若手である事には変わりはないけれども。