ice cream castles in the sky

Posts Tagged: Mac

SafariでGmailを使う2

GoogleのサービスであるGmailをとても便利に使っている。ただ、GoogleのCEOがAppleの取締役に選任されていたりするのにも関わらず、Safariで使う場合に不満があった。メール送受信など基本的な部分については問題が無かった(つい最近Safariのバージョンアップで日本語文字入力が変になる事もあったりはしたが)けれども、ラベルの色分けやチャット機能等他のブラウザで出来る事が(使わないとしても)できない事に対して。それもMacOS X日本語環境上のSafariで、という限定的なものだったのでなおさら。Gmailの使用言語を英語に切り替えるとそれらは使えた。
しばらく前に新機能などについては順次対応して行くというアナウンスがあった。でもそれは「新機能」についてで、既に取り残されている部分すらあるのだから、どうせ他環境と同じ全ての機能を使うことはできないのだろうと思っていた。
それが、今日見たら(ざっと見た限り)全てクリアされていた。やれば出来るじゃん。これでFireFoxの出番が少し減るかな、いやそれは大して変わらないか。
話を少し拡げると、Macを使っていてたまに不満が出る事の8〜9割はこの日本語環境下での使い勝手。はじめの頃はそれを気にするほど使いこなせていなかったし、世の中の9割のPCにはWindowsが入っているってことを知った頃(それでも自分の回りにはほぼ100%Mac使いしかいなかったけれども)には、少数派では仕方が無いか(日本語環境を用意してくれているだけ有り難い)と思っていた。でもこれだけAppleが会社としての体力を付けてきて、MacOSの「実質シェア」も高くなってきている昨今、さらなる躍進を期待したいからこそ言いたい。欧米言語版で出来る事なのに日本語版では出来ないという事のいくつか、なんとかならない?.Mac(ドットマック)のサービスについてもそう。Apple社のアンケートみたいなものがある度にそれは書いている。そう思っている人は少なくない。海を越えて気持ちが届くといいな。

iMac or MBP

今度のiMacのデザイン変更は、iMacがMacを使ったさまざまな仕事にまで活用出来るようになったという事の強烈なアピール。実際MacBook Proとのカタログ上の性能差は無くなってしまった。それでもずっと道具としてMacを使ってきた者にとってはPro(昔ではPowerのついた)マシンと”i”マシンとの差は、仕事が立て込んだり作業が複雑になってくるなどここぞと言う時の馬力の違いにこそあるとの思いは簡単には消えない。同じくらいの数字ならちょっと頑張ってProマシンを選ぼう、ということになる。そういう認識が変化したのは一時期Macminiを入手してしばらく使ってみた時の事。なかなかやるじゃん、だった。
新iMacか少し前にアップグレード成ったMBP+モニタかで迷っている。単純に値段の比較だとiMacの方がかなり安いけれども、手持ちのマシン構成全体のビフォー・アフターを考えると大差ないのも迷う理由の一つ。予算がまとまるまでもう少し時間があるのでじっくり楽しみながら考えることにしよう。
仕事と言えば、経済状況がどうとかそんな時代だからとかあの人は言い訳していたけれども、雇われ職人さんたちに仕事を取られちゃうのならそれだけの腕だったという事。さらに精進すればいいだけ。または鈍感装って自分を信じ通すか。そういう意味でとてもわかりやすい世界にいるのだと思うよ(to K)。

up and down

相変わらずやることは山積みなので大きな声では言えないが、今日は八割方休んでみた。
新しい部屋は徐々に気に入って来ているし、町は一度近くに住んでいたこともあり、悪くない。でも今回の引越にはトキメキがあまり無かった。

Microsoft

マイクロソフトキャンペーンもともと仕事の道具としてのコンピュータには興味がなかったので、1995年のWindows95の騒ぎはニュースで知っていたけれども自分とは関係のないことだと思っていた。もし仕事に関係してくるのならMacintoshっていうモノだとも何となくは聞こえて来ていたのかな。だからWindowsのことはなおさら。
Macを使いはじめた友だちの部屋に行って、こりゃヤバいなと思ったのも多分95年。その年明けあたりに思い切って一式導入したんだっけ。そういうわけで周りはMacユーザ。誇張でもなんでもなく、マイクロソフトとかWindowsとかのことは無用、無関心だった。(今でも周りのほとんどはMac使いなのだから、環境的には一風変わったというか幸せなというか)
マイクロソフトのことを知ったのはMacのソフトを作っている会社のひとつだったから。ワードとかエクセルとか、ぼくの仕事には直接関係なかったけれども、良いソフトだと言う評判。
今では世界のパソコンの9割でWindows OSが走っていることを知っているし、ウエブの仕事を始めてからは当然無視できない環境となっている。いくつか前のエントリにも書いた通りWindowsデビューも果たした。
マイクロソフトという会社には無関心だったのだけれども、ある日地下鉄の駅で見かけたポスターとその後テレビでも流れはじめたCMは素晴らしく、好印象を持った。それが、「私たちには見えます…」ではじまる今年始めに打たれたマイクロソフトのコーポレートブランド広告キャンペーン。手書きの白い線と音楽のリズム、それから件のコピー。全体の色調と統一感。夢と成功(そう、やっぱり「成功」のイメージは入っているんだな。そこがマイクロソフトらしいといえばらしいのかも。でもこの広告では上手に嫌み無く織り込んでいる)。広告の力を感じた。ぼくの中での企業イメージも跳ね上がったしね。このページ無くならないで欲しいなあ。今でも時々見ているんだ。WMVって保存できないのかしらん。あの「1984」の昔から、広告だけをとってみるとAppleの大勝という感は拭えないけれども、このキャンペーンは悪くなかった。
実際問題別にMacでなくてもよかったんだ。仕事が楽しく効率的にできるのなら。ただ2005年の今現在でもそれはMacでしか成し遂げられないのだけれども。だからまだまだMacといっしょ。Windowsという道具も手に入れたけれども役割分担は明確なのだし、それでいいんだな。

Mighty Mouse

Appleから出た新しいマウスMighty Mouse、これは良い。指先をタップさせたり、スクロールボタンをそっと転がしたり、細かい作業にも、大きく画面を動かしたい時にも繊細かつ大胆に応えてくれる。ウェブ画面のスクロールのことが宣伝等では語られているけれども、僕がいちばん重宝しているのはイラストレータやフォトショップでの画面スクロール。今までスペースバーを押しながらマウスをプレスしてずりずりと引きずっていたものが片手の指先で軽くころころってやるだけで出来ちゃう。それも微妙な移動から大きなページスクロールまで。これはPowerBookのトラックパッドスクロール機能で得た感動に等しいものがある。
多ボタンになったからといって何も難しく考えることはないみたい。もしアレならワンボタン的にも使えちゃうし。
もちろん僕の使い方にぴたっとはまったというだけのことだし、人によっては使いづらいという人もいるのかもしれないから、店頭で触ってみることをお勧めするけれども「Mac文化」に馴染んでいて、今までのマウスを使って来た人ならごく自然に使いこなせるのではないかな。
Mighty Mouseを買う前にWindowsを導入していたらポインタの動きの繊細さはさておき、スクロールホイールって案外便利かもなんて思っていたかもしれないけれども、Mighty Mouseを知ってしまった後では他のマウスは(Windowsに限らず)吹っ飛んじゃった感じがするよ。そうそう、これってWindowsでも使えるらしいんだ。

新しい価値

若干の問題を抱えながらもiTMSJapanが始まったのは何を置いても目出たい。すでに普段なら3ヶ月で使うほどのCD代をつぎ込んでしまったこと。
他方、P2Pという技術(概念?)を知った時はひっくり返った。コンピュータを使い始めてそれほど長い月日が経った訳ではないのだけれども、少なくとも3回ひっくり返っている。友達の部屋で動くMacintoshを見て、こりゃいかんと思ったとき(これは正確には使用前)。次はまる2日かかってインターネットに接続できた時。それから、P2Pに出会った。
確かに著作者の権利を無視したダウンロードは絶対に駄目。でも世界中のコンピュータの共有フォルダが繋がって人々の叡智である様々な資産を必要な人が必要な時に引いてくることが出来る。全ての価値は一度壊れて、再構築される。これこそがコンピュータ…インターネット革命なのではないか。これで世界はいくらかは良くなっていくんじゃないか。ちょっと大仰だけれども、ざっくばらんにそう感じた。一部ではマイナス面だけが強調されているけれども、この「革命」の次を想像できないモノは終わっていくに違いない。
さてiTMS。「われわれは違法ダウンロードと戦う。訴えるつもりも、無視するつもりもない。競争するつもりだ」スティーブ・ジョブスの歴史に残るとも言える名言とともに始まったこのサービスの素晴らしさは人々を信頼するところから始めているということと、Appleらしく隅々までそっと気が配られていて使ってみると本当に簡単で楽しい、そんなユニークなシステムといえること。著作物には適正な価値が設定される。「提案」というような形で最初の価格は決められているけれども、それを所有したいユーザは自分にとって価値があるから手に入れたいと思う訳で、それは著作者に対価が正しく届くことで完結する。決してこそこそとタダで落としてきたりすることでは人は満たされないのだ。また、他方で著作者や管理会社、サービス提供会社の主張や利益が加味されてくる。そうして時間をかけて適正な価格は自然に決まっていくのだろうと思う。
先に行ったようにP2Pは素晴らしい技術だ。それが正しく活用されるためにもiTMSのようなサービスが堂々と在るということは大いに役立つだろうと考える。iTMSだけではなく、他の分野でもそれは起こってくるだろう。
「著作者の権利を無視したダウンロードは駄目」「価値は一度壊される」と書いたけれども、夜中に心から『ワシントン広場の夜は更けて』を聴きたくなって、P2Pソフトを使いダウンロードしたことがある。また、廃盤になってしまっていたり、日本では手に入れにくいものを探したこともある。それを見つけて聴くことが出来た時には非常に嬉しかった。ただ、こういうものに対価を手渡す仕組みがあったらもっと素晴らしいと感じた。
音楽だけでなく様々なファイルを例えばある非営利団体が一元管理するのが良いのかというとそうではないと思う。分散しているからこそ自由な価値の創造もあるのではないか。これから10年で何がどう変わっていくのか、そういうことに何らかの形で関わっていくことが出来るか。